よく言われる「一流」という言葉。
その中でも「超一流」といわれる人がいますが、その人達はどうしてそう呼ばれ、そうした域に達しているのでしょう?
スポーツの世界で言えば、多くの「超一流」と呼ばれる選手がいますが、ここではサッカー界の本田圭佑選手と野球界の天才・イチロー選手から、会社で働くサラリーマンにも共通する事に対する流儀や、一見すると地味とも思われる行動哲学から、どんな秘密が隠されているのか見ていきます。
超一流は頑張らない
よく言われる「一流」とはどういうことなのか。
一流に関するとても興味深い記事を紹介してもらいましたので、まずはここでそのポイントをご紹介です。
まず登場するのはサッカーの本田圭佑選手。
興味深いと言った記事はかなり古いですが以下。
超一流は、結果が出なくても「頑張らない」
ACミラン本田圭佑が逆境に慌てない理由 (東洋経済)
この記事はかなり長いですが、要点をまとめると以下になるようです。
- 結果が出なくても「頑張らない」(焦らない):
超一流の選手は、結果が出ない時に「もっと努力しなければダメだ」と、これまでの自分を否定するような考え方をしない。結果に振り回されず、自分のペースを乱さないことを大切にしていいる。 - 「焦らず、毎日コツコツ」を継続する:
不振に陥っても、ミランの選手たちは焦って倍の練習をしたり、やり方を大きく変えたりすることはない。問題点を考え、これまでの行動に対して「少しだけ」改良を加え、それを継続する。 - 「半歩ずつ」着実に進む:
大股で進んで次に踏み出せなくなるよりも、半歩ずつでも確実に進み続けることが、はるか先に到達する秘訣だと理解している。 - 自分の「やるべき課題」をコツコツとこなす:
本田選手は、結果の良し悪しに関わらず、自分がすべき課題を見つけ、それをコツコツと続けていた。自分にとって必要なことであれば、結果が出なくてもやり続けるというスタンス。 - 結果の波があっても、全体で見て上がっていればOKというスタンス:
本田選手のような一流の選手は、一時的な不調を「不調」とは捉えず、単にやり続けてきたことの結果が出ただけだと考える。 - 「たった5分の価値」に気づき、継続する:
シェフチェンコ選手のように、毎日わずか5分間のストレッチを欠かさず行うなど、「なぜやるのか」を理解し、その重要性を認識して継続することが、どんな状況でもベストパフォーマンスを出す秘訣。 - 「そこそこの力」を安定して発揮する:
超一流の選手は、調子が悪い時や環境が悪い時でも、期待される「そこそこの力」を発揮することができる。ムラがないことが、長期的に活躍するために重要。
私も同じですが、仕事などが不調などに陥ると「やり方を変えたりしてもっと頑張る」というのがその脱し方。
会社勤めをしていると自分でもそう動くし、上司や先輩、同僚のアドバイスからも多分そういった行動をとるものだと思いますが、本田圭佑選手を含め、超一流の選手の行動は違います。
考え方の違い
結果を残し「超一流と呼ばれる選手」と「そうでない選手」とを比べた時、その違いは何なのか?
それは才能の差でも努力の差でもなく、あるとすれば「考え方」だと言っています。不調の時どう考えて過ごしたのかの差。
不調な時、結果が残せない時、やり方を変えて「まるで別に解がある」かのように今までとは違う方向へ努力を向かわせることがありますが(一般的にはこれが普通のようですけど)、超一流と呼ばれる選手はここが異なると。
彼らは「自分が間違っている」とは考えず「もっと努力を」とも考えない。
継続性を大事に考え、思考は至ってシンプル。
「焦らず、毎日コツコツと継続する」ことこそが彼らの行動学。
本当なのかと思えますが、そもそも超一流と言われる域まで達した道のりは決して間違っているはずもなく(現在の彼らがその証明している)、調子の悪い時もあるさ、という感じでじっと焦らず「今まで同様に毎日コツコツやるだけなんだな」という感じのようですね。
勿論全く同じことを同じようにやる、という意味とは違い、自分なりに課題を見つけてその課題をクリアするために毎日コツコツと練習などをこなしているのでしょう。
それでも弱肉強食のスポーツ界、周りを一流選手に囲まれつつもこの安定した歩みができることこそが超一流たる所以のようです。
面白い例え
一流のキーワードが「安定」であれば、それ以外の人達は「不安定」。
不安定とは、がんばりすぎたり、がんばれなかったりと継続的に一定の力がだせないこと。
分かりやすい喩え話がされてますが、「大股で一歩進むと次の二歩目は苦しくなる。それなら何も最初に大股で一歩進み出さなくても半歩きざみで確実に進んだほうが遥か先に行けるではないか」
大股な一歩よりも確実な半歩。
その確かな継続性こそが超一流の証ということです。
分かってはいても中々出来ない「確かな継続性」。頑張ったことがある人ほど、この言葉の意味するところに「なるほどなー」と納得するのかもしれません。
実際の仕事でも趣味の世界でも多くの場合で同じことがいえそうです。
一流とはなにか?
一流とはなんでしょうか?
スポーツつながりで言えば、さっと出てくる野球界の天才「イチロー選手」。
だれもが認める一流選手ですが、マリナーズにいた佐々木選手はイチロー選手のことを「シーズン中はどんな時も基礎トレーニングから同じことを続け、試合が終わると、明日の試合の準備のために同じ行動をとる」と言ってます。
更に記者会見ではフラッシュから目を守るために帽子を深くかぶったり、目薬を使用しているといいますから、大変な気の使いよう。
- 毎日の基礎トレーニング
- 明日のための同じ行動
- 細かい気配り。
1つ1つをとってみれば誰もができる行動ですが、これらを何年も継続して毎日実践できる事こそが一流の証なのかもしれません。ここには上で見た本田圭佑選手と共通している「毎日コツコツ」があります。
誰にでもできることに見えますが、それを何年という長い間継続して毎日コツコツ続けること。それこそが成功のための王道であり、一流へと続く道なのでしょう。
仕事でも、私の書いているこのブログでもきっとなんでも基本は同じ。継続は力なり。そこには変な力みよりも、小さくても着実な歩みこそが大切なのでしょう。大きな一歩より確実な半歩の継続性。
株で儲けたと思ったら損をして、でも気がついたら銀行に長い間預けていたお金に結構な利息がついていた、みたいな感じ...いや違うか。
最後の決め手は集中力
一流と呼ばれる人、特に瞬間の結果が全てのスポーツ選手では、一瞬に集中して力を発揮するための集中力が何より大事。
サッカーの本田圭佑選手では、数日前から無口になり一人の世界へ突入して感覚を研ぎ澄ませ、イチロー選手では毎回バッターボックスに入るときの足の屈伸から入りピッチャーの方に腕を延ばしバットを立てる同じ動作。
フィギュアの浅田真央選手も、スケート靴は必ず左から履き、リンクへも必ず左から入るといった動作で一瞬の集中力を高めます。
まるで大きな虫眼鏡で光を一点に集めて発火するような感じですね。
まとめ (一流と呼ばれる行動学)
一流と呼ばれる人達の行動学を見てみると、
- 不調な時は頑張るのではなく、「焦らず、毎日コツコツと継続する」ことを考える。
- 大股な一歩より、次の確かな一歩につながる確実な半歩が大事。
- 最後の決め手は集中力
一瞬に全てをかけるスポーツの世界と、時間を掛けて成果を出す会社での業務とは一見異なるように見えますが、考え方や取り組み方は共通している部分も多いでしょう。
ここでみた「焦らず毎日コツコツと継続」することは、一流になるための必要条件。
何を毎日コツコツするかはその人次第ですが、少しでも前に進める、それも毎日、力まず淡々とこなすことが、時間の経過とともに膨大なパワーにつながることを示しています。
一流と呼ばれる、しかも超が付くほどになるのはカッコイイですね。
今後の働き方
たんたんと毎日コツコツこなす。
この大切さは誰もが分かることだと思いますが、今現在、会社や組織で働いている方達は果たしてどれだけのコツコツ時間が割けられるでしょうか?
スポーツの種類にもよるかもしれませんが、将来の一流を目指して着実に毎日同じことを繰り返す、社会で働く人は、こちらも会社や組織によりますが、細かいところでは一週間単位、普通は月単位や4半期単位、半年、一年といった単位でどういった成果が出たのかが常に求められる環境です。
上長の方々は部下の成果が自分の成果。とにかく目標達成至上主義になりがちで、そこには大きな将来像を描いてコツコツ毎日進んでいく姿は見えず、ある種掛け離れた環境に置かれている人も多いでしょう。
環境に嘆き、仕事の仕方/仕事のさせられ方に愚痴をこぼすだけなら良いですが、その先に見える未来の自分は、あなたにとってはどうのように見えるのでしょうか?
こうした現状を考えると、社会や組織の1つのレールに乗って進むことは常に大きな不安と隣合わせであることは明白でしょう。先々を見据えて生活の安定を求めるには、1つのレール以外に新たな収入源を見つけることがどれほど重要かが分かります。
今現在、私はそういった社会の先を見越して行動したいと思っている人向けに、自分の経験を通して無料のメールマガジンを配信しています。
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