ワードプレスで既に公開している投稿や固定ページを編集する場合、修正している途中で一時的に保存したい、下書き保存できれば、と思う時、ありませんか?
簡単な修正であれば、ちょろっと編集してその場で更新!でも、割と大掛かりな修正(時間がかかる修正)とか、用事があって中断したい、などの場合が結構困る。
ということで、ここでは
公開済の投稿や固定ページは公開したまま修正を下書き保存(一時的な保存)できる便利なプラグイン「PublishPress Revisions」の使い方をご紹介!
ワードプレスver5以降のブロックエディタ対応です。
プラグインで出来る事
このプラグイン「PublishPress Revisions」は、
- 公開している記事や固定ページを公開したまま、新たにリビジョンが作成できる
というものです。
リビジョンって何?って感じですが、リビジョンとは改訂版のこと。第1版とか第2版など、バージョンと同じような意味合いと捉えておけば良いと思います。
例えば、公開している記事のリビジョンが第1版の時、普通に編集して更新すると、1.1版とか第2版とかに変わっていきますが、このプラグインでは、
- 1)公開している記事は第1版のまま
- 2)内部的に、1.1版とか第2版とかを作成する
- 3)これで修正完了!となったら、その版の内容で更新する(公開する)
といった感じのことが出来ます。
ちなみに第1版とか第2版とかは、ワードプレスの内部で勝手に管理されてるので、気にしなくて全然OK。
- 1)投稿や固定ページの編集に入ると、リビジョンの保存(下書き保存、または一時的な保存)ができる
- リビジョンを保存したら、そこで一旦終わりにもできる
- 保存したリビジョンは、後日改めて編集継続もできる
- 2)これでOK!となったら、そのリビジョンを公開する
- つまり元の記事がそのリビジョンの内容で更新される
- 3)公開すると、そのリビジョンは自動的に削除される
やっていることは至って単純ですが、早速操作を見て行きましょう。
プラグインのインストールと有効化
ではまずはプラグインのインストールと有効化から。
ワードプレスにログインして、「プラグイン」⇒「新規追加」を選択。
その後、プラグイン名「PublishPress Revisions」で検索してインストール!

- ①:「PublishPress Revisions」をコピペ
- ②:「Revisions」と書かれているプラグインを見つける
- ③:「今すぐインストール」をクリック!
実際検索すると、ペンギンみたいな同じアイコンで6つぐらい異なるプラグインがあって、目がチカチカする(笑)
「Revisions」と書かれているものを探しましょう。
(区別できるように多少なりともアイコンを変えてほしい...)
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「今すぐインストール」をクリックしたら有効化です。

- ①:「有効化」をクリック!
(3匹のペンギンの中で「Revisions」を選ぶ!)
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有効化まで終わるとプラグインの一覧に戻ってきますが、一番上にこのプラグインのちょっとしたガイドが表示されます。

- ①:「Dismiss」をクリックして非表示にしておけばOK
では続いて、実際の使い方です。
一時的に保存する
では既に公開している記事に対して、実際に編集して一時的に保存してみましょう。
まず普通に編集に入ります。
編集に入ると「更新」ボタンの近くに「Pending Revision」の項目が表示されるので(これが一時保存をするよ、の項目)、まずそちらにチェックを入れます。

- ①:「Pending Revision」の先頭にチェックを入れる
- ②:「更新」ボタンが「Save Revision」に変わる
この「Save Revision」ボタンを押すと、公開されている記事はそのままで、一時保存(下書き保存)ができます。
何かしら編集後、実際に「Save Revision」をクリック!
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最初に「Save Revison」をクリックした時のみ、以下の画面が表示されます(ここが分かりづらい)

- ①:Review it:プレビューを表示
- ②:Keep editing the revision:編集画面に戻る
- ③:View Revision Queue:一時保存中のリストを表示
- ④:Return to Edit Posts:投稿一覧を表示
※)固定ページでは固定ページの一覧を表示
ここでは②を選択して、ひとまず「編集画面に戻る」としていくと分かりやすい。
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編集画面に戻ると、上の方に「Update Revision」(版数を更新する)メニューが表示されてます。

あとは、記事を修正、必要なところで一時保存のためにこの「Update Revision」をクリックすればその都度編集された内容が一時保存されます。
(ので、気義理の良い時に終了しても編集内容は保存されているので終了してOK)
一旦終了後から修正
一時的に保存されているリビジョン(版数)は、以下から確認できます。
1)「リビジョン」メニューから

- ①:「リビジョン」を選択
- ②:「Revision Queue」をクリック!
↓↓↓↓↓↓
「記事は公開されているけど編集中」のリビジョンの一覧が表示されます。

先ほど保存したのは「リビジョンのテスト」という記事ですが、しっかりこちらに残ってますね!
ここから継続して編集するには、タイトル(ここでは「リビジョンのテスト」)をクリックするか、以下のように表示されるメニューから「編集」をクリックすればOK。


- 継続して編集するには:
- 1)タイトルをクリック
- 2)または、メニューから「編集」をクリック!
表示されるメニューを見ればわかりますが、やっぱりこれいらない!となれば「削除」を選択すればOK。
2)投稿一覧から
また投稿一覧からも確認できます。
(固定ページの場合は固定ページの一覧から)


- ①:「公開済み」でリビジョンを編集中のものは「Has Revision」と表示される
- ②:リビジョンを編集したい場合には、表示されるメニューから「Revision Queue」をクリック!
すると、上で見た以下のリストが表示されます。



後は同様に、編集したいリビジョンのタイトルをクリックすれば編集が再開できますね!
更新に反映させる
一時保存したリビジョン(現在編集中の版数)を記事に反映して更新するには、以下の2つの操作のどちらかを行えばOK。
その1)Update Revisionの直後
一時保存のために「Update Revision」をクリックすると、「文書」タブの中に「Approve Revision」(記事への反映を了解するボタン)というのが表示されます。
この「Approve Revision」をクリックすると、編集中の内容が実際の記事に反映されます。


- ①:「Update Revision」をクリック!(で編集中のリビジョンを保存)
- ②:「文書」をクリック
- ③:「Approve Revision」をクリック!(で実際の記事へ反映される)
「Approve Revision」(記事への反映了解ボタン)は、「Update Revision」をクリックして編集中の内容を保存した直後に表示されますが、編集を継続すると表示がなくなるようです。
「Approve Revision」がないな、表示したいな、と思ったら「Update Revision」をクリックして、再び「文書」タブを表示してみてください。
その2)レビュー表示から
レビュー表示からも現在編集中のリビジョンを記事に反映して更新できます。


- 編集中から「View /Approve」をクリック!
↓↓↓↓↓↓
プレビュー画面が表示されるので、上のメニューから「Publish now」(今更新しちゃうよ!)ボタンを選択!


- 「Publish now」をクリック!
以上で、編集中のリビジョンが実際に記事に反映されました!(記事が編集内容に従って実際に更新された)
ここで「Revision Queue」(編集中のリスト)を見てみると、記事に反映が終わったものはリストからなくなっているのが分かります。


後に残らないので管理とかも必要なく楽ですね。
設定も見ておく
設定も細かくありますが、基本は初期状態で使えばよいと思います。
1点変更するとしたら、メール通知をOFFにするぐらいだと思いますが、以下、どんな設定があるか、一通り見ておきましょう。
設定への入り方
設定は、「リビジョン」メニューに「Settings」があるのでそちらをクリック!


Role Definition(役割の定義)


- ①:All custom post types available to Revisors
- 全ての投稿タイプを有効にするかどうか
- ②:Prevent Revisors from editing other user’s drafts
- 他の人が編集しているものは編集できないようにするか
どちらもチェックを入れておけばOK
Scheduled Revisions(予約投稿)


- ①:Enable Scheduled Revisions
- スケジュール予約投稿を有効にする
- ②:Update Publish Date
- スケジュール投稿された時、公開日もアップデートする
- ③:Asynchronous Publishing
- 使用しているサーバーにより機能しない場合もあるが、遅延をなくすために非同期で公開する
全てチェックを入れておけばOK。
Pending Revisions(保留中のリビジョン)


- ①:Enable Pending Revisions
- 権限が「Contributor」(寄稿者)の場合も、公開中の記事の編集を可能とする(リビジョンの作成を可能とする)
- 一人でブログを運営している場合には権限は「管理者」になっているので関係ない
- ②:Update Publish Date
- 公開している記事にリビジョンを反映したら(編集していたものを反映したら)公開日を上書きする
①はチェック入れておけば良いです
(一人でブログを運営している場合には気にしなくてOK)
②は、基本はチェックを外しておけば良いですが、記事の公開日も更新したい(リビジョンの反映日付で上書きしたい)場合にはチェックを入れる。(通常はOFFでOK)
通常ワードプレスの記事では、公開日と更新日が表示されますが、読者から見て記事の内容が古くなければ(最新であれば)、公開日を更新した日付にしても特に問題ないと思います。(この場合には②にチェックを入れる)
Preview / Approval(プレビュー/承認)


- ①:Show Preview Links
- テーマによってはリビジョンのプレビューをブロックするものがある
- その場合には、管理者以外のユーザーからプレビューのリンクを非表示にする
- ②:Approve Button on Compare Revisions screen
- リビジョンの比較画面で承認するかどうか
①はチェックを入れる、
②はチェックを入れない、
としておけば良いと思います。
Revision Options(オプション)


- ①:Prevent Revisors from editing others’ revisions
- 権限が寄稿者や投稿者の場合、他の人のリビジョンを編集できないようにする
- ②:Prevent Revisors from viewing others’ revisions
- 権限が寄稿者や投稿者の場合、他の人のリビジョンを見れないようにする
- ③:Revision publication triggers API actions to mimic post update
- 良く分からないが、何か別のプラグインとの互換性を向上するものらしい
- ④:Copy revision comments to published post
- リビジョンについたコメントを公開の記事にも反映する
- ⑤:Strip html tags out of difference display
- HTMLタグを差分表示から取り除く
- ⑥:Display Hints
- ヒントを表示する
特に何か変えることもなく、初期状態のままで良いと思います。
Email Notification(メール通知)
メールによるお知らせですが、
ここの設定のみ、少し変更しておいた方が良い、
というか、全部OFFでも良いです。


- ①:Email Editors and Administrators when a Pending Revision is submitted
- リビジョンが作成されたら編集者と管理者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
⇒「Never」に設定しておく
- ②:Email original Author when a Pending Revision is submitted
- リビジョンが作成されたら、元々の筆者にメール通知を行う
- 一人で運営している場合には不要
⇒「Never」に設定しておく
- ③:Email Editors and Administrators when a Pending Revision is approved
- リビジョンが承認されたら(つまり記事に反映されたら)編集者、管理者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
- ④:Email the original Author when a Pending Revision is approved
- リビジョンが承認されたら(つまり記事に反映されたら)記事の元々の筆者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
- ⑤:Email the Revisor when a Pending Revision is approved
- リビジョンが承認されたらリビジョンの作成者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
- ⑥:Email Editors and Administrators when a Scheduled Revision is published
- リビジョンが予約投稿されたら編集者と管理者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
- ⑦:Email the original Author when a Scheduled Revision is published
- リビジョンが予約投稿されたら元々の筆者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
- ⑧:Email the Revisor when a Scheduled Revision is published
- リビジョンが予約投稿されたら、そのリビジョン作成者にメールする
- 一人で運営している場合には不要
- ⑨:Enable notification buffer
- メール通知が正常になされない場合を考えて、メール通知を保持する
- まぁ、必要ないでしょう
たとえば外注さんを雇って複数人でブログを運営する、などの場合には、寄稿者、投稿者、編集者、管理者、といったメンバーごとに権限を分けて運営することが多いので、メール通知も細かく設定する場面もあると思います。
ただ、個人で、しかも一人でブログを運営している場合、メール通知は特に不要だと思いますので、
上2つは「Never」、
その他は全部チェックを外しておけば良い
と思います。
プラグインの補足
リビジョンを使って公開済の記事の編集をする、というのはこの「PublishPress Revisions」というプラグインの他にも「Revisionize」とか「WP Post Branches」とかもありますが、
- WP Post Branches:
- 更新が数年前で止まっていて、ワードプレス5より前のバージョン(クラシックエディタ)しか対応してないみたい(つまりブロックエディタには対応してない模様)
- このためだけに、今更クラシックエディタには戻れないし...
- Revisionize:
- 海外の情報を見てみると、この「Revisionize」というプラグインが話題に上がってますが、こちらも更新してもう用はなくなったリビジョンが実際には残ったりして、いまひとつ挙動不審な感じ
- URLスラッグの扱いがいまいちで、更新直後に記事を表示しようとすると「その記事は無い」とか言われたりして最初戸惑ったりする
ということから、今回「PublishPress Revisions」を解説しました。
この「PublishPress Revisions」にしても、使いやすい!というより、普通には使えるな!というところだと思いますが、今後のバージョンアップでより使い勝手が良くなるよう期待したいですね!
何より公開済のものを、公開はそのままで編集できる、というのは物凄く便利で嬉しい。
今回のポイント
簡単な修正では特に困りませんが、かなりな修正だったり、隙間時間を使っての修正となると、一旦保存しておきたい、という場面は結構あります。
そうした時には、今回解説したようなプラグインを入れておくと非常に便利。
焦って修正して間に合わせる、的なことにならず、また、一時保存が出来れば、何か操作を間違えてバックしたりタブを消したりで、それまでの修正が一気になくなってしまった!という事態も防げます。
その内ワードプレスにもこの機能を取り入れてほしいですね。
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