ChatGPTを使っていると、日本語で質問しているのに英語で回答が返ってくる場合がありますね。

この原因には大きく2つあるようで、1つは「日本語に翻訳すると回答の質が落ちる」とChatGPTが判断した場合。もう1つは「うっかり英語で表示してしまった」という場合。

なぜこうしたことが起きるのか、日本語の質問でも英語の回答が返ってくる理由から、英語の回答が返ってくる具体事例、日本語の回答を得るための方法の解説です。

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日本語の質問でも英語の回答が返ってくる理由

ChatGPTは「日本語の質問」に対しては「通常は日本語の回答」が返ってきます。

でもたまに回答が英語になりますが、「ChatGPTの質問に対する回答作成の流れ」を見てみると、その理由も見えてきます。

ChatGPTは英語や日本語、その他の言語で書かれた大量の文章情報から学習していますが、以下の流れで回答を作成して表示するようですね。

  • ①:日本語で質問する
  • ②:【ChatGPT】日本語だな、と、言語の判別をして、その言語で質問の意味を理解する
  • ③:【ChatGPT】日本語なら日本語で持っている情報から回答となる日本語を生成する
  • ④:【ChatGPT】日本語で答える

ChatGPTは大量の文章情報(テキストデータ)で学習していて、勿論日本語の文章情報でも学習してますが、日本語に比べて英語の情報による学習量が非常に多い。

そうした中で日本語の情報だけで回答を表現しようとすると「回答の精度が低くなる」という場合があるようです。

ChatGPTは回答を表示する前に「作成した回答に対して自己評価を行うチェック機能」を持っているようで、回答を表示する前に「自分で一旦チェックしてみる」というプロセスを経るようです。

  • ①~③:日本語で質問すると、日本語で回答を作成する
  • ④:その回答を自己評価する(回答をチェックする)
  • ⑤:特に問題なければ、そのまま日本語で回答を表示する

通常は日本語の質問では日本語で回答が返ってきますが、④の自己評価で回答をチェックした時、「この回答はいまいちかも...」と判断されると、英語の情報で回答を作成しようとするようですね。

(英語の情報を非常に多く持っていることから、英語で回答する方が詳細な情報を含めることが出来たり、より的確な回答ができることがあるため)

英語の情報で作成された回答は、やはり自己評価された後回答として表示されることになりますが、この時、「日本語に翻訳すると精度が落ちるな...」「意味が正しく伝わらないかも」など「回答の精度が落ちる」と判断されると、翻訳せずに英語のまま回答を返す、ということになるようです。

  • ④⇒⑤:日本語で作成した回答がイマイチな場合、英語の情報で回答作成
  • ⑦:英語で作成された回答に対して、
    日本語に翻訳すると回答の精度が落ちる場合には英語のまま表示(⑧)。

日本語で質問したにもかかわらず英語で回答が表示される場合には、その英語の文の中に「何か日本語でうまく表現できない個所が含まれているから」と考えるのが良いのかもしれません。

英語で回答が表示されても、その場でChatGPTに「翻訳して」とプロンプトを送れば翻訳してくれます。

ただ「日本語に翻訳すると精度が落ちる」とChatGPTが判断して英文で回答を表示しているとしたら、ChatGPTに翻訳してもらうより翻訳に特化したサービス(グーグル翻訳やDeepLなど)を使って翻訳するのが良いかもしれませんね。

英語の回答が返ってくる具体事例

日本語で質問したにもかかわらず、ChatGPTから英語で回答が来る場合には、以下のようなケースがあるようです。

  • 1)専門的な表現が含まれる
    質問や回答の中に「専門的な表現」(専門用語など)が含まれる場合
  • 2)質問が理解できない
    ChatGPTが「日本語の質問がよく理解できない」場合
  • 3)英語の情報から回答を作成する場合
    ChatGPTが日本語の情報だけでは不十分と考えて、英語の情報も加える場合
  • 4)質問に英語表現が含まれる
    日本語の質問の中に「アルファベットや英単語、英語のカタカナ表現」が混じっている場合

1)専門的な表現が含まれる

1つ目の「専門的な表現が含まれる」では、日本語よりも英語の情報を非常に多く持っているChatGPTは、より良い回答をしようとして英語の豊富な知識を活用して英語で回答を作成する、ってことがあります。

英語で回答を作成しても通常は日本語に翻訳して回答を返すところ、専門的な表現などうまく日本語に翻訳できない場合には「翻訳すると回答精度が落ちるな」ということで、そのまま英語で回答してしまうみたいな感じです。

2)質問が理解できない

2つ目の「質問が理解できない」というのも結局は同じで、質問が具体的でないとか曖昧な表現が使われているなどではChatGPTが日本語の質問をうまく理解できず、それでも「多分こうした意味の質問だろうな」と理解し回答を作るわけですが、その過程でやはり「日本語の情報」では回答が不十分と判断して英語の情報を元に回答を作成する。

その後日本語に翻訳しようとしたところ「翻訳するとうまく表現できない個所があり回答精度が落ちる」と判断した場合には、そのまま英語で回答してしまう、という感じですね。

< 3)英語の情報から回答を作成する場合 >

3つ目の「回答に英語の情報を加える」も同じことで、日本語の情報で回答作成しようとしたところ情報が不十分なので英語の情報も追加してみた。

「よし、これでいいな。日本語に翻訳しよう」、という時に「いやいや、英語部分は翻訳すると正しく伝わらないから英語のままにしよう」ということで回答に英語が含まれる、ということがあるようです。

ただ、英語の情報から回答を持ってくる場合、日本語へ適切に翻訳できる場合でも「うっかり」英語のまま表示してしまう、という場合もあるようですね。

たとえば、相対性理論で有名なアインシュタインについて少し細かい情報を質問すると、世界的に有名であり英語での情報の方が多いようで、回答の中にその英語の情報が含まれて返ってくる場合も多いようです。

「意外」の漢字を間違ってました ^-^;)

この例では、分かりやすいように回答中に含まれる「英語モデルからの情報」の先頭に★印をつけるようプロンプトに含めてます。
(英語モデルとは「英語の情報とその情報で回答するChatGPTが持つ仕組み」のこと)

回答の後半に★印が付いているので、この部分は英語の情報から持ってきて、実際回答を表示する前に日本語に翻訳し、その後全体を日本語で表示している、ということになりますね。

同じ質問でも、以下のように英語のままで表示される場合もあります。

この場合、回答の後半の英文は先頭に★印が付いているので英語の情報から持ってきたことになりますが、日本語に翻訳しても特にニュアンスが変わる、意味が変わる、みたいなか所はなさそうです。

どうやらChatGPTにも「うっかり忘れる」ということがあるようですね。

②で「うっかり忘れてしまった」と返ってきますね。笑

「なぜ翻訳しなかったのか」という質問に「うっかり?」と入れたので、その言葉を使ての回答になったと思いますが、この「うっかり?」を入れずに質問すると「ChatGPTは機械翻訳モデルでありどうのこうの...」という説明が返ってきます。

でも一言で言えば「うっかり」という感じなのでしょう。

4)質問に英語表現が含まれる

4つ目の「質問に英語表現が含まれる」では、日本語の質問の中にアルファベットや英単語、英語のカタカナ表現が混じっているケース。

それら質問に含まれる英語表現に対してChatGPTが「この英語表現は質問の中のポイントになっているな」と判断すると(誤って質問中にある英語の情報を優先してしまうと)、その英語表現に引きづられて回答が英語になる場合もあるようです。

今後ChatGPTがアップデートされていくと、ChatGPTの持つ日本語の情報量が増えたりして、英語で回答が返ってくる確率も低くなるかもしれませんし、「うっかり度合い」も減るかもしれませんね。

日本語の回答を得るための方法

英語ではなく日本語で回答を返して欲しい、ということで、プロンプトに「英語は必ず日本語に翻訳して」など含めても、「翻訳すると回答精度が落ちるので、そいつはちょっとできないな」とChatGPTが判断したり「うっかり」すると英文で回答が表示されたりします。

どんな質問でも日本語で回答を得る、ということができるとしたら、ChatGPTが進化して「うっかり度合い」が減ったり、ChatGPTの持つ日本語の情報量が英語の情報量と同等レベルにならないと難しいのかもしれません。

英語、日本語の情報量という点では、世界的に見て英語で記述された文章の方が日本語の文章よりも圧倒的に多い、という現状もあるし、それは今後何年たっても変わらないのでしょう。

(日本語が世界の公用語とかになれば話は別ですが、そうした未来はあまり想像できませんし)

ということから、必ず日本語で回答を得る方法、というのは、ChatGPTに与えるプロンプトに「英語は必ず日本語に翻訳して」と入れるぐらいになると思います。
(多少効果があるのかも、という感じにもなりますね)

英語の回答はChatGPTが「うっかり」英語で表示してしまう、という場合もありますが、専門性の高い質問の場合では、「その中に日本語に翻訳すると回答精度が落ちる」という表現が含まれている可能性が高いことから、ChatGPTの回答をより精度高く日本語に直したい、という場合には翻訳専門のサービス(グーグル翻訳とかDeepL)を使って翻訳するのが良さそうですね。

もちろん、専門性の高い回答でもChatGPTに「日本語に翻訳して」とプロンプトを送れば日本語で表示してくれますが、この場合、英語の回答に対して「何かが欠けている」とか、「何かニュアンスが異なる表現が含まれている」というものになっているかもしれません。

まとめ

  • ChatGPTが日本語に質問に対して英語で答えるのは2つの理由がある:
    • 1)英語の回答の方が精度が高いと判断された場合
    • 2)うっかり笑
  • 英語の回答が返ってくるありがちなケース:
    • 専門性の高い質問
    • 英語表現が含まれる質問
  • 必ず日本語で回答をしてもらうには:
    • 必ず、というのは難しいようだ
    • ChatGPTの進化に期待するか、
      「英語は必ず日本語に翻訳して」といった趣旨の指示をプロンプトに含める

ChatGPTやその他の言語処理系のAIも多分同じだと思いますが、日本語で質問したのに英語で回答が返ってくるのは、普段から英語と日本語を使い分けている英語ネイティブな人とか日本人でも英語をよく使う人と似たようなところがありますね。

本人は日本語で答えているつもりがつい英語になっていた(本人はどちらの言語も同じぐらい得意なので気が付いてない)とか、日本語で答えようとするけど英語の表がうまく表現できるのでつい英語で答えてしまっていた、みたいな感じなのでしょう。

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