Googleアドセンスの審査は、まず「このサイトは自分のものです」とサイトの所有権を示すところから始まります。
この方法には「AdSenseのコードを貼る」「ads.txtを置く」「メタタグを入れる」と3つありますが、どれを選んでもOKですし、合格率に差が出るなどは特にありません。自分にできそうかを考え、自分の環境に合うやり方を選べばOK。
この記事では、この3つの手段の特徴や違い、合格率の考え方、メリットとデメリットを解説しますので、自分にあった選択肢はなにか見てみてくださいね。
サイト所有権確認の3つの方法
Googleアドセンスの審査では、審査に出す過程で「このサイトはあなたのものですよ」という所有者証明が必要になります。
「サイト所有権の確認」 と呼ばれてますが、現在は以下3つの方法がありますね。

- 1)AdSenseコードスニペット
- 概要:サイトのHTMLにAdsenseコード(自動広告を表示するコード)を入れる方法。昔ながらの方法。
- 設定:テーマの機能で設定するかプラグインを活用する
- メリット:広告表示の準備も同時にできる。
- デメリット:ページスピードが遅くなる
- 2)ads.txtファイル
- 概要:サイトのサーバに「ads.txt」というテキストファイルを置く方法
- 設定:テーマの機能を活用するか、サーバー上の操作を行う
- メリット:サーバー上にファイルを置くだけなので、サイトの見た目や表示スピードに影響なし。
- デメリット:審査合格後、広告表示は改めてコードを設定する必要がある
- 3)メタタグ
- 概要:サイトのHTMLにGoogleが指定する1行のタグを入れる方法。
- 設定:テーマの機能で設定するかプラグインを活用する
- メリット:サイトの見た目や表示スピードに影響なし。
- デメリット:審査合格後、広告表示は改めてコードを設定する必要がある
3つとも、最終的にGoogleがサイトにアクセスし、各々の存在が分かると「このサイトは申請者の管理下にあるな」と判断され、実際のアドセンス審査がスタートします。
少し気になるのが従来の「AdSenseコードスニペット」の方法の場合、ページ表示スピードがガクンと落ちること。でもあとでも詳しくみるように、どの方法を選んでも審査の合格率に差はないので、やりやすい方法で確実に設置していきましょう。
※)いずれの方法にしても、Googleに認識してもらわないと審査が始まりませんし、仮に始まっても正しいやり方でない場合、それが理由で不合格になることも考えられますので。
各々の設置方法
各々の設置方法は、以下を参照してみてください。
- 1)AdSenseコードスニペット
⇒ アドセンス審査のコード貼り付け方!HTMLタグとタグの間に貼り付けます 」の対応法 - 2)ads.txtファイル
⇒ ads.txtの設置方法!WordPressの設定と収益が変わる理由 - 3)メタタグ
⇒ アドセンス審査|サイト所有権でメタタグをheadタグに設定する方法
どれを選ぶべき?【選び方のヒント】
アドセンス審査時のこれら3つの方法については、「どれを選べばいいの?」と迷うかもしれません。
でも答えはシンプルで「自分のスキルやサイト環境に合わせて選べばOK」です。
ブログ運営の目的が収益化であれば、合格後広告表示を必ず行うことから、従来の「Adsenseコード」を入れる方法が良いと思います。
選び方の目安
以下は改めて、それぞれの方法がどんな人や状況に向いているか整理したもの。どれが適しているかの参考として見てみてください。
- 収益化がとにかく目的:Adsenseコードスニペット
- ブログ運営を収益化を第一の目的として進めている場合は、Adsenseコードスニペット方式が向いている。
- 難しいとされる、ヘッダーへのコード挿入もプラグインを使えば簡単なので、HTMLの知識が全く無くても問題なし。
- 審査通過後は、自動広告をONLにするだけで、すぐ広告表示ができる。
- デザインや表示速度を崩したくない
- 収益化の目的はあるが、サイトのデザインなど運営が重要な場合、ads.txtかメタタグ方式が良さそう。
- ads.txtは、テーマで簡単に設定できる場合もあるが、ファイルを作ってサーバーにアップロードするという手間がかかる場合もあり得るので、簡単にできそうな場合はads.txtで良い。
- メタタグは、テーマの機能かプラグインで対応できるので、ads.txtが難しそうな場合はこの方式で良さそう。
- ads.txtもメタタグも、審査通過後は、改めてAdsenseコードを必要な箇所にいれる、という手間はある。
これらを元にしていけば、多くの場合、どの方法を使うかで迷わずにすむと思います。
それでも迷うという場合には、後からの手間も少ない「Adsenseコードスニペット方式」が無難だと思います。
以下に見るように、いずれを選んでも審査の合格率には影響がないので、進めやすい方式を選んでいけばよいですね。
審査合格率への影響は?
選択肢があると、どうしても「方法によって合格率が変わるのでは?」と心配する方も多く出てきそう。(というか私がその一人でした(笑))
審査基準や合否が変わる?
Googleは、公式的には「サイト所有権確認の方法によって審査基準や合否が変わることはなと」みたいな明言はないようですが、AdSense のサイト管理では、以下の説明があります。
- 新しいサイトを追加する際は、サイトの広告コード、ads.txt ファイル、またはメタタグを使用して、サイトの所有者であることが確認される
- サイトの所有権が確認されると、サイトが Google のポリシーに準拠しているかどうかが確認されまる
つまり、3つの選択肢があり、これはあくまで「サイトの所有者であることの確認」で、その確認ができた後に初めて「Google のポリシーに準拠しているかどうかが確認」され、審査合否の判定が行われる、という流れ。
これから見ると、3つの方法による「審査への影響(合格率)」はない、と言えますね。
そもそも合格率に差があるようなものをGoogleが選択肢として出すか、というところを冷静に考えても分かるかと思います。
3つの違いは「サイトの所有権の確認の仕方が異なる」というだけ。
※)参考)
この3つの方法で実際に審査に出してみましたが、いずれも審査に合格しましたので、なにか問題があるなどはないと思います。
違いがあるとしたらページ表示スピード
審査に全く影響がないとは言えない点は1つだけあり、それがページ表示スピードへの影響。
アドセンス審査に出す場合、
多くの人はページ表示スピードを PageSpeed Insightsで事前に確認すると思います。
(「PageSpeed Insights」はGoogleが提供している、表示スピードやパフォーマンスを見る分析ツール)
ブログの表示スピードが遅いと審査通過に良くない影響が考えられますからね。
気になるこの表示スピードについて、「AdSenseコードスニペット」(従来の確認方法)を選択してヘッダにAdSenseコードを入れると、このPageSpeed Inslightsで見るパフォーマンス(表示スピード)は大抵10~30ぐらい値が落ちます。(例えば、元々のスコアが高いサイトでも60〜70台まで落ちることがあります)
なぜそれだけスコアが落ちるかと言えば、アドセンスコードを貼ると広告を表示するためのJavaScriptというものがダウンロードされるようになり、それがページの表示スピードをかなり遅くするってわけです。
「ads.txtスニペット」は、そもそもサーバーにファイルを置くだけなのでサイトの表示スピードには関係なく、また「メタタグ」は広告を表示するコードではなく単に情報を追加するだけなので、ページの表示スピードに影響がないんですね。
Adsenseコードを貼ってページの表示スピードが落ちても普通に審査通過していきますが、どうしてもサイトの表示スピードが気になる、という場合は、まずは「AdSenseコードスニペット」ではなく、「ads.txtスニペット」や「メタタグ」で審査を進める、としても良いと思います。
※)そもそも論を参考までに:
「AdSenseコードスニペット」は従来の方法であり、AdSenseコードスニペットを貼ってPageSpeed Inslightsで見た時、パフォーマンスが60ぐらいでも普通に審査は通過します。たとえば50以下など表示スピードが遅いと感じる場合には、そもそも「ads.txtスニペット」や「メタタグ」で審査を進める以前に、そのサイトは表示に関して何かしら改善点があると思われます(何Mというサイズの画像を貼っているなど)。その場合にはまず表示に関して見直しした方が結果としては審査に通過しやすくなりますね。
まとめ
- 所有権確認は「AdSenseコードスニペット」「ads.txtファイル」「メタタグ」の3種類
- 合格率はどれを選んでも変わらない
- 違いは設定手間や表示速度への影響
- Adsenseコードは合格後すぐ広告表示できるが表示速度が落ちる
- ads.txt・メタタグは速度に影響なく、合格後コード設置が必要
- 表示速度は、PageSpeed Insightsで調べて50以下など低い場合には見直ししておく
どの方法でも審査合否は変わらないため、自分のスキルや環境に合うものを選ぶのが良いですね。
収益化重視ならAdsenseコードスニペットが合格後にもすぐ広告が表示できて、全体としてスムーズな流れで進められますし、速度やデザインを保ちたいなどあれば、ads.txtやメタタグを使っても良いと思います。
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