ワードプレスのサイトやブログを別ドメインに丸ごとコピーしたい、引っ越ししたいという場合、プラグイン「Duplicator」を使うと簡単にできます。

  • 何かのブログを元に別のブログを作りたい
    (まず丸ごとコピー(引っ越し)して、それをベースにブログを作りたい)
  • パソコン上のローカル環境に丸ごとコピーしたい
    (バックアップみたいなもの)

私の場合こうしたことをしたい場合がたまにありますが、
プラグインのインストールのし直しや、設定のし直し、必要な記事を手作業で1つ1つコピーする、なんてしていれば時間が物凄くかかって途中でへこたれる(笑)

この場合、プラグイン「duplicator」を使ってみると、
丸ごとコピーや引っ越しがこんなに簡単にできるのか、と驚くと思います。

ここでは「duplicator」の使い方と実際の手順をご紹介!

※)引っ越しには必須となるリダイレクトについては、以下参照してみてください。
【WordPress】記事の別ブログへの引越しに必要なことは?必須の301リダイレクトを簡単に行う方法

全体の流れを把握しておく

まずは全体の流れを把握しておきましょう。

  • 1)コピー元(コピーしたいブログ:引っ越し元)で行う手順
    • 1-1)プラグイン「duplicator」のインストールと有効化
    • 1-2)「duplicator」で作成されたデータをダウンロード
  • 2)コピー先(引っ越し先)で行う手順
    • 2-1) ダウンロードした引っ越し元のデータをアップロード
    • 2-2) wp-config.phpの退避
    • 2-3)「duplicator」でサイト/ブログにデータ取り込み
  • 3)最後の仕上げ
    • 余計なデータの削除

以上、ざっくり3つの手順(細かく見れば6つの手順)で終わりです。

この中で、途中の設定などの入力箇所以外で手動で行うのは、以下の2つだけ。

  • 2-1)のデータのアップロード
  • 2-2)の wp-config.phpの退避

では事前準備から順番に1つ1つ実際にやって見ましょう。

事前準備

事前準備としていは以下2点。

  • 1)引っ越し先:ワードプレスも「インストールだけ」はしておく
  • 2)引っ越し元:セキュリティ系のプラグインは無効化しておく

1)引っ越し先では「生まれたてホヤホヤ状態のサイト/ブログが引っ越し先(コピー先)として存在している」といった状態にしておきます。

2)引っ越し元では、セキュリティ系のプラグインは念のため、無効化しておきましょう。
(代表格としては「SiteGuard WP Plugin」や「CAPTCHA 4WP」など)

これらセキュリティ系プラグインを使用していて有効になっている場合、引っ越し後に引っ越し先でワードプレスにログインしようとしても「そもそもログイン画面が表示されず404エラーになる」とか「ユーザー名、パスワードはあってるはずなのにログインできない」ということにもなりますので。

・SiteGuard WP Plugin:ログイン画面のURLを変える(ので引っ越し完了後、想定するログイン画面にうまく遷移できずない可能性がある(404エラー画面が表示されるなど))
・CAPTCHA 4WP:Site Key(サイトキー)というものを設定し、他のサイトからのログインを防ぐ(ので、サイトキーに引っ越し先のドメイン情報が追加されてないとユーザー名、パスワードがあっていてもログインがブロックされる)

1)コピー元で行う手順

では「コピー元」(引っ越し元)のブログでプラグイン「duplicator」をインストールし、有効化を行います。

※)引っ越し先のブログでは、このプラグインのインストールは不要
(手順の中で自動的にインストールされます)

1-1)プラグインのインストールと有効化

コピー元のワードプレスにログインし、
「プラグイン」⇒「新規追加」で「Duplicator」を検索してインストールと有効化。

詳しくはこちら
  • ①「duplicator」を入力(コピペ)
  • ② プラグインが表示されるので、「今すぐインストール」をクリック!

↓↓↓↓↓↓

続いてプラグイン「duplicator」の有効化です。

  • ①「有効化」をクリック!

↓↓↓↓↓↓

1-2)コピー元のデータをダウンロード

プラグインのインストールと有効化が終わると、メニューに「Duplicator」と表示されます。

マウスカーソルを持って行くと、更にメニューが表示されます。

  • メニュー①「Duplicator」から ②「パッケージ」をクリック!

↓↓↓↓↓↓

続いて、以下のような初期画面が表示されますが、
右上にある「新規作成」をクリック!

  • 「新規作成」をクリック!

↓↓↓↓↓↓

設定画面が表示されますが、
名前のところだけ分かりやすい名前(半角英数)を付けておけばOK.

  • ① 分かりやすい名前を付けておく
  • ② その後「次」をクリック!

※)名前は日本語を使うと「次へ」をクリックした後
「名前は空にできない」みたいな「え?なになに?」といったエラーが表示されるようです
※)項目をクリックするといろいろできそうですが、特に何もしなくてOK)

↓↓↓↓↓↓

続いて「2スキャン」に移行します。
ブログ内のスキャン(データの調査)が始まります。
(「サイトをスキャン中」と表示されるので1、2分ほど待つ)

↓↓↓↓↓↓

ブログ内のスキャンが一通り終わると
以下のように「スキャン完了」画面が表示されます。

画面右①で全て「Good」になっているか確認してみましょう。

※)1つ1つ項目をクリックするとスキャン結果が見れます

  • 特に問題なければ下段にある②「ビルド」をクリック!
補足)「通知」が表示される場合

小規模サイトでは全く問題ないですが、
データの多いサイトでは、以下のように「サイズチェック」に「通知」アイコンが表示されます。

この通知(①)は「サイズが大きいので処理時間がかかり、サーバーによってはタイムアウトしてしまうかもしれない」というお知らせです。

下方の ②「はい。ビルドプロセスを~」にチェックを入れれば下段に表示される「ビルド」ボタンがクリック出来る状態になります。

※)ここの例では若干大きめのサイトに対して行ったためこうした表示がされましたが、気にせず進めてみたら問題ありませんでした。 ちなみに使っているサーバーはエックスサーバーです。
※)Cocoonをテーマとして使ってる場合、テーマに含まれるフォントのサイズが大きい、ということで通知が表示されることがあるようですね。(⇒気にせず続行)

↓↓↓↓↓↓

続いて元ブログのデータ取得(コピー)が始まります。(しばらく待つ)

↓↓↓↓↓↓

データの取得(コピー)が終わると、以下のような画面が表示されます。

引っ越しに必要なデータは「インストーラー」と「アーカイブ」の2つ。

この2つを同時にダウンロードする「Download Both Files」(ワンクリックダウンロード)をクリック!

  • 「Download Both Files」をクリック

※)「インストーラー」しかダウンロードされない場合:
「Download Both Files」をクリックしても「インストーラー」しかダウンロードされない場合があるようです。その場合には「アーカイブ」のボタンをクリックして個別にダウンロードしましょう。

↓↓↓↓↓↓

ダウンロードした後は、
ダウンロードしたファイルの場所を確かめておきます。

  • ①:三角マークをクリック
  • ②:「フォルダを開く」をクリック

ここではブラウザはグーグルクロームを使っている例ですが、
「右クリック」や下三角カッコなどをクリックして「フォルダを開く」から、ダウンロードしたファイルを確認します。

参考までに)
私のパソコンでは以下のような感じで「ダウンロード」フォルダに保存されました。

WIndows11の表示例

「インストーラー」(installer.php) と「アーカイブ」(20230202_tabibitojin.... 手順中に付けた名前+数字列のzipファイル)がダウンロードされてますね。

2)引っ越し先で行う手順

続いて「引越し先で行う手順」を進めます。

2-1) コピー元のデータをアップロード

元のブログからダウンロードした2つのファイルを、
コピー先(引越し先)の「ワードプレスのルートフォルダ」へアップロードします。

※)エックスサーバーでは「public_html」フォルダー。
その他のサーバーではサーバーのマニュアルで、ワードプレスがどのフォルダにインストールされているのかをチェックしてみてください。

  • 「インストーラー」(installer.php)と「アーカイブ」をアップロードしたところ。
    (アーカイブはここでは 20230202_tabibitojincom_xxxxx というファイル名)
  • アップロード先はワードプレスがインストールされているフォルダ
    (ワードプレスのルートフォルダ)
    (エックスサーバーでは「public_html」)

ファイルのアップロードではレンタルサーバーの「ファイルマネージャー」、または「FTPソフト」を使えば簡単にできます。

関連)エックスサーバーの場合
ファイルのアップロードや削除の方法は?エックスサーバーで便利なファイルマネージャーの使い方!

↓↓↓↓↓↓

2-2) wp-config.phpの退避

続いて同じく引っ越し先のワードプレスのルートフォルダ内にある「wp-config.php」の名前を変えておきます。

関連)ファイルの名前変更:エックスサーバーの場合
ファイルのアップロードや削除の方法は?エックスサーバーで便利なファイルマネージャーの使い方!

ここでは、「wp-config-old.php」にしておきます。

  • ※)ワンポイント
    「wp-config.php」を「wp-config-old.php」へと名前を変えることで、ブログにアクセスできなくなりますが、気にしなくてOK。
    (何かの事情でアクセスしたい場合には、名前を元に戻せば良いです)

後の手順でこの「wp-config-old.php」の中の情報を参照するので、
必ず名前を変えておきましょう。
(名前変更することなく強引に進めると上書きされてしまい、途中で進められなくなってしまいます)

2-3)実際にブログに取り込み

では、いよいよ引っ越し先(コピー先)ブログへデータを取り込みます。

以下にアクセスしてみましょう。

  • アクセスするURL:
    引っ越し先(コピー先)のブログのURL/installer.php

引っ越し先のブログのURLが「example.com」であれば、

example.com/installer.php

にアクセスをします。

実際アクセスをすると、以下のように Step 1 から順に複製が開始されます。

Step 1 of 2: Deployment

まずは Step 1。

「データベースにアクセスするための情報入力」を行います。
引っ越しの手順中、一番の難所になると思いますが、落ち着いてやれば大丈夫!

※)これらの情報は上の「2-2) wp-config.phpの退避」で名前を変えた「wp-config-old.php」の中を見ればわかります。

  • ① データベースの「ホスト名」を入力
  • 「データベース名」を入力
  • ③ データベースの「ユーザー名」を入力
  • ④ データベースの「パスワード」を入力

名前を変えた「wp-config-old.php」の中は以下のような感じになってると思います。

①のデータベースのホスト名が最後にあったりして
プラグイン側の設定と順番が若干異なりますので注意しましょう。

1つ1つ間違えないように確認しながら入力していきます。

↓↓↓↓↓↓

各項目の入力完了後は、下段にある「Validate」をクリック!
(入力内容に問題ないか確認のため接続チェックやデータベースの検証を行います)

  • 「Validate」をクリック!

↓↓↓↓↓↓

データベースの検証結果が表示されます。

  • ①:引っ越し先にワードプレスがインストールされてる場合「Notice」(ご注意)が表示されますが、修正しちゃうけどいいの?というもの(丸ごと上書きの引っ越しなのでOK)
  • ②:「I have read and accept all terms & notices」(利用規約に同意)
    チェックを入れる(と「Next」ボタンがクリックできるようになる)
  • ③:「Next」をクリック!
参考)手順中「Notices」として「Warn」(警告)が表示される場合

手順中「Notices」として「Warn」(警告)が表示される場合があります。

この「Warn」(警告)が出る理由の1つが「wp-config.php」の名前の変更忘れ。
この場合には1つ前の手順の「2-2) wp-config.phpの退避」に戻りましょう。

他にもPHPのバージョンが異なる場合も「Warn」が表示されます。

「コピー元のブログ」と「引っ越し先のブログ」のPHPのバージョンが異なる場合、「PHP Version Mismatch」というところに「Warn」が表示されるので、改めてPHPバージョンを揃えたのちに同じ操作を行うのが良いです。
(このまま進める、というのも勿論ありはありですが、PHPのバージョンが異なると引っ越し後にそれが原因でエラーになることも考えられます)

↓↓↓↓↓↓

データー上書きの確認ウインドウが表示されます。

先ほど見た Notice の内容が表示されてます。(上書きするけど良いよね的な内容)

丸ごと上書き引っ越しするので、このまま「OK」をクリック!

データの取り込みプロセスが開始されますので、しばらく待ちましょう。
(記事数が10記事程度なら割と一瞬で終わります。
 記事数も300とか超えていると10分以上かかるかもしれません。ちょいと休憩タイムですね)

↓↓↓↓↓↓

Step 2 of 2: Test Site

  • ①:Jetpack(というプラグイン)を使っている場合に表示されます。
    ⇒無効化するよ。またあとで有効化してね、という内容
  • ②:
  • ③:「Admin Login」をクリックすれば、引っ越し先のワードプレスのログイン画面へと移行します。

上段①:Jetpack(というプラグイン)を使っている場合に表示されます。
無効化するよ。またあとで有効化してね、という内容なので、ログイン後にまた有効化しておけばOK。

②:「インストールに使ったファイルをログイン後に削除するよ(これ推奨します)」というメッセージとチェックマークがついてます。
(引っ越しに使ったファイルはもう不要なので、基本はチェックを入れたままでOK)

③:「Admin Login」をクリックすれば、引っ越し先のワードプレスのログイン画面へと移行します。

  • では引っ越し先のブログにアクセスするために
    ③「Admin Login」をクリック!

↓↓↓↓↓↓

引っ越し先のサイトへログイン

では、①の「Admin Login」をクリックして、
コピー元(引っ越し元)のブログのユーザー名、パスワードを入れてログインします。
(すべてコピーされたので「元のブログの」ユーザー名、パスワードを入れる)

↓↓↓↓↓↓

ログイン後、以下のようにプラグインの画面が最初に表示されると思います。

上段①:「このサイトは正常に移行されました」といったメッセージが出ていれば引っ越しも完了!

②:先ほど見た「JetPackのプラグインが無効にされてるので有効にしてね」という内容が改めて表示されているだけ。

これにて引っ越し(コピー)完了!

あとは、実際サイト内を一通り確認し、問題ないかチェックしましょう。

※)画像がうまく持ってこれてない、といったような、手直しする部分が出てくる場合もあります。

※)引っ越しの場合には、以下参照してリダイレクトをしていくと良いです。
【WordPress】記事の別ブログへの引越しに必要なことは?必須の301リダイレクトを簡単に行う方法

今回のまとめ

ブログをコピーをする場合の使用用途としては以下のようなものがあると思いますが、

  • このブログを(別ドメインに)引っ越ししたい
  • このブログをベースに別のブログを立ち上げたい
  • このブログをローカル環境でいろいろテストしてみたい
  • このブログのバックアップを簡単にとっておきたい

こうした場合、手作業であれこれしてると非常に時間がかかります。

このプラグイン「Duplicator」を使うと、「え?こんなに簡単?」とこれはもう超感動もの(笑)。

これは便利そうだ、という場合には是非試して見てくださいね!

また、ネットで収益化をはかりたい、収益化したいけどうまく行かない、そもそも進め方が分からない、という場合には、以下のメルマガにも登録してみてください。何かいいことがあるかもしれませんよ。

早期退職して海外で奮闘する JIN のメールマガジン

時間や場所に縛られず稼いだJINが教える

~ 最短で月収10万円稼げるようになる方法 ~

お名前(全角文字)

隣のあの人にも、思わず教えたくなる秘密

配信停止は、いつでもできます

迷惑メールは一切配信されませんので、ご安心くださいね

自らの手で未来を変える力を手に入れる!