ブログの収益化では、アドセンスを活用は重要な柱になりますが、要注意な点としてはアドセンスのポリシー違反。

このポリシー違反に気が付かず放置すると、ある時を境に急激に収益が落ち半減する、ということもあり得ます。

グーグルからポリシー違反を指摘されたら即座に修正するのが安定したブログ運営にとっては鉄則ですが、放置したらどうなるか。

今回は、こうならないように注意しましょう、ということで、実際収益が激減したブログの具体事例や顛末、また結末に至るまでのポイントを参考までにご紹介です。

ポリシー違反で収益半減

ポリシー違反を放置するとどうなるか、
私が指導していたブログの具体事例を1つご紹介します。

指導の中では記事の添削も行い、添削した記事ではアドセンスのポリシーも含めて見ていることから、それらの記事は問題なかったようですが、その他、運営者自身で独自に書いて進めていた記事がアダルトコンテンツとして認識されポリシー違反となったようです。

すぐ修正しておけばよかった...というのは振り返ればのお話。

状況的には、そのブログの運営者の事情により丁度2か月ほどブログをお休みしたり、その間メールなども確認せず完全な放置状態であったり、またアドセンスにログインして状況を確認するということを普段からしてなかったり、ということがありました。

※)ポリシー違反となるとグーグルからメール通知されるので、普段からメールだけでも確認しておけばここまでのことにはならなかったはず。

休みが明け、しばらくしてアドセンスの収益はどうなってるかと確認すると「収益が半分に激減してる!!」と気が付き、私の方に報告がありました。

当然「えぇ?」となりますが、

「もしかしてお休みしている間、何らかの理由で圏外に飛ばされたのでは」
(つまり各記事の検索順位がダダ下がりになったのでは)

と考え、
まずアクセス数を確認してみてもらうと、これは休み前と休み明けはほぼ変わらず。

(2か月ほったらかしでもアクセスが変わらない、ということで、ロングレンジのキーワードをしっかり狙って進めていたのが分かりますね)

ブログのアクセス数自体には問題ない。
でも収益が半分になっている。

ということは通常あり得ない。

表示される広告が変わったか(単価の低い広告が表示されるようになったのか)、という考えもありますが、半分まで激減するのは経験的にも何か不自然。

もしかしてペナルティーの措置の1つ「確認クリック」の対象となっているかも、という考えがよぎります。

※)確認クリックとは、
誤クリックを防ぐために、広告をクリックすると「この広告を表示するの?」みたいな確認が表示されるようになるもの。つまりアドセンスの魅力である「広告がクリックされると収益が入る」ことにはならず、ワンクッション入ってしまうので収益化のハードルが上がる。

参考)確認クリックについて - Google AdSense ヘルプ

この「確認クリック」の措置がとられると「ページのインプレッション」(記事が1000回表示された場合どれほどの収益が見込めるかといった数値)も劇的に下がるのでその数値を確認することでも分かります。

実際アドセンスにログインして調べてもらうと、
明らかにページのインプレッションも激減してました。

(以前は300ぐらいあったものが100以下になってるようなイメージ)

ポリシーセンターで確認してみる

何かがポリシー違反とされ、その影響から確認クリックの措置がとられているかも、ということで、アドセンスにログインして「ポリシーセンター」をチェックしてもらいました。

時は3月15日。

予想通り、ポリシーセンターでは「アダルトコンテンツ」と判定された内容が3つ表示され、「問題のある場所」としてその内2つが個別の記事。

でも1つが「サイト全体」(③の個所)になってます。

多分ですが、個別の記事でポリシー違反の判定を受け、それらがある一定期間(1か月とか2か月など)放置された結果、サイト全体的にアダルトコンテンツの判定を受けてしまい、確認クリックの措置がとられたのでは?(で結果として収益がガタ落ちしたのでは?)ということが考えられました。

ここでの1つのポイントは、②の「要修正」の数。

「要修正」とは、ざっくり言えば「修正しないと収益化に対して影響大きいよ!絶対修正してね!」というもの。(ほっとけば、最悪アカウント停止にもつながりかねない)

参考)
ポリシーに関する問題と広告配信ステータスについて - Google AdSense ヘルプ

上の図中「要修正」を見ると「0」になってます。

ポリシー違反を指摘されている記事には広告が表示されない等の個別の措置がとられるにしても(これだけなら収益全体に対しての影響は大きくないとも言える)、でもその中に「サイト全体」が含まれるので、指摘されてない記事も影響を受け、結果として「確認クリックの措置の対象」になっってしまった、ということが考えられそうですね。

果たして収益は戻るか?

収益が激減した理由は多分「ポリシー違反を放置したがための確認クリック適用では?」と想像がついたことから、とにかく後は指摘を受けている記事のポリシー違反を順次対応していくことに。

対象の記事を1つ1つ丁寧に確認し、
少しでも怪しいと思われる「文脈」や「単語」、「画像」などを削除したり修正などしていきます。

(これは修正する必要があるかな...など、少しでも気になるところは全て見直し対象)

実際修正してその後審査リクエストを送ると、ポリシー違反として指摘されていた記事はリストから順次消えていきますが、実はそれでは終わらない。

ポリシーセンターでは、元々「サイト全体」を含め、リストには3件しか表示されてませんでした。でも「まずは対応終わったよね」とホッとするのもつかの間、次から次にポリシー違反として新たな記事がリストに追加されていきます。

※)多分ですが、「サイト全体」がポリシー違反となっていたので、実際には最初の3件だけでなく、予備軍と思われる記事が既に検出されていた、ということが言えるかも。

大袈裟でもなんでもなく、
まるでモグラたたきのような感じで次々に記事を見直し&修正を行い、でもそんなことをしている内に気が付いたら「サイト全体」が消えた、という報告がありました。(4月5日)

また半減していた収益も元に戻ったようです。

「サイト全体」のポリシー違反を最初に認識してすぐ対応を始め、ここまで大体20日間

3月15日から4月5日まで、
毎日のようにポリシー違反の見直し、修正を行っていた感じです。

今回のケースでは、「ポリシー違反の対象がサイト全体だったことで、確認クリックの措置がされた可能性が高いかも」と見れそうですね。

ただ、実はこれでもまだ終わってなく、さらにポリシー違反との戦いは続きます。

「サイト全体」が再び

サイト全体のポリシー違反もなくなり、
個別記事の対応も終わり、一旦全て問題ない状態に戻ったかに見えました。

最初の頃から、どこがポリシー違反と指摘されているか私も一緒に1つ1つ記事をチェックし、その情報を共有することで、その運営者もそうした中でアドセンスのポリシーの理解をさらに深めつつ、ポリシー違反になりそうな個所や表現を見つけるスキルも非常に上がり、自分だけで順次対応ができるようになりました。

(これは不幸中の幸いですね(笑))

でもその後も、バラバラと記事個別のポリシー違反が通知されます。

引き続きそれまで同様で、だいたい毎日ぐらいの感じで、いったん終わったらまた別の記事に対してポリシー違反の通知が来た、みたいな、再びモグラたたきのような様相。

しかも「サイト全体」のポリシー違反が消えたその1か月半後、再び「サイト全体」が登場。(おいおい)

最初の「サイト全体」が消えたのが4月5日。
再び(2回目の)「サイト全体」が現れたのは5月15日。

ポリシー違反として指摘される記事の対応を継続し、この2回目の「サイト全体」が消えたのが6月13日。

これで終わったわけではなく、
その後もパラパラとポリシー違反の通知が続きます。

ポリシー違反の判定が厳しくなる?!

大体おさまったか、に見えた後では、
「ポリシー違反の具体事例をかなり見ていている」と(勝手に自分で)思っている私から見ても「どこがポリシー違反なんだ?」と分からない記事も出てきます。

(何かグーグルから、これは分かるかな?と難易度が非常に高い問題を出されている気分)

もしかすると、一旦「サイト全体」の判定を受けると、通常のポリシー違反の判定よりもかなり厳しく見られるようになるのかな?とも思えるような感じです。

そうしたことから「多分これかな?」「これは怪しいかも」という、いわゆるグレーゾーンをチェックする感覚ではなく、「”これがまさか”と思えるかもしれないが、”もしかして、もしかして、もしかすると...”」というような、

「普通では考えづらいが、一見白に見えても、見ようによっては(限りなく白に近いにしても)グレーっぽく見えるかもしれない」

といったレベルで見直し&修正を行い、
その後リクエストを送ったりして、そうした中で対処していった、ということになります。

その後は大体落ち着いたようですが、
完全にポリシー違反の通知がなくなったかと言えばそうでもなく、忘れたころにまた通知が来た、みたいなことはあるようですね。

まとめ

  • アドセンスの収益が激減した場合、ポリシー違反がないかを確認する
  • 複数のポリシー違反を放置すると、「サイト全体」にポリシー違反が適用される可能性も出て来る
  • 「サイト全体」のポリシー違反となると、確認クリックの措置が適用される可能性もあり、収益の大幅な減少にもつながりかねない

ポリシーセンターに表示される「要修正」が分かりづらいですが、要修正が「0」でも、ポリシー違反を指摘されたら、可能な限り早く(1日~2日ぐらいのスピード感で)見直し修正するのが良いと思います。

ブログの運営に慣れ、アドセンスにも慣れてくると、今回の事例のようにメールの確認もそれほどしない、アドセンスにログインしてみることもしない、という場合も多いと思いますが、何かあって大事に至らないためにもこれらの確認は定期的に行っていきましょう。

アドセンスのポリシーも時とともに変わっていくことから、何か変更になってないかな、ということもチェックしてみるのが断然おすすめ。(数か月に一度ぐらいでもOK)

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