グーグルアドセンスの審査通過。
これからブログを頑張ってみるぞ!アドセンスで収入が得たいぞ!という場合には、この「アドセンスの申請通過」が第一の関門となりますが、関門とはいいつつも、2016年3月中旬までは、誰でも申請さえすれば審査通過できる、というレベルでした。
ところがその後、どんどん審査も厳しくなり、今では「何度申請しても落ちた!」「審査通過しない!」「通らない~!」という声が多く聞かれます。
ここで改めて、最新事情にあわせてグーグルアドセンスの審査通過のために必要なポイントをまとめます。
Contents
グーグルアドセンスの以前までの審査基準
まずはネット上にあふれる情報や、今までの思い込みをリセットするために、今まではどうであったかを簡単に見てみます。
- 2016年3月中旬まで(過去のお話し)
- ブログ:無料ブログでOK(Seasaa等)
- 記事数:5記事~10記事ぐらい
- 1記事の文字数:1000文字程度
- 記事内容:日々の日記でOK
これらがそろえば、アドセンスの審査は通過できましたが、事情が変わってきたのが2016年3月です。
それでも独自ドメインが必須となり「無料ブログ」から「有料ブログ」(独自ドメインが必須)での申請に変わったぐらいで、その後も申請通過はそれほど難しい、というものではなかったと思います。
ところが最近では、これでは全く審査に通過しません。
記事数が足りないのか、とうことで、それまでの考え方にそって日記を20記事とか書いても、これが中々審査に通らないんですね。
最近の審査基準
なぜ審査に通らないのか。
こういった場合、「わからない時は大元に聞け!」という鉄則を踏まえて、グーグルアドセンスの公式ヘルプフォーラムを確認すると、正に最新事情の情報が展開されています。
上のリンクにある情報を見てもらえれば分かりますが、その情報に補足を入れつつ、私が経験していることを交えて審査に通るための必要事項を説明します。
基本的に必要なこと
まずは最も基本となるのが、グーグルアドセンスを利用するための大前提となるポリシー、ガイドラインの理解です。
この中では特に「禁止コンテンツ」と言われている内容が含まれないか、また「プライバシーポリシー」などがサイトにしっかり用意されているか、がポイントになってくると思います。
禁止コンテンツについて
アドセンスのプログラムポリシーにある「禁止コンテンツ」はよく読んでみてください。結構うっかりしてしまうのが、アルコール、タバコ、医薬品(ドラッグ)系です。
プライバシーポリシーなど
プライバシーポリシーなどを含め、ブログに基本的に用意する内容、メニューは以下の記事を参考にしてください。
審査の段階について
審査の段階は1次審査、2次審査、とあります。一時、この2つの審査が統合された時期がありますが、今ではまた1次審査、2次審査、という2つの段階があります。
ただ、1次審査、2次審査で審査される内容が変わってきている、という感じがあり、特に1次審査が非常に厳しくなっているようですね。
1次審査について
1次審査では不合格通知からすると、主に「コンテンツ量」と「グーグルアドセンスのポリシー」に準拠しているか、が見られるようです。
コンテンツ量は記事数や1記事の文字数で、まずここが充分でない、と判断されると
- 「不十分なコンテンツ」のために承認されない
というコンテンツ量に関しての審査結果が返ってきます。
そこで記事数などを追加し、コンテンツ量が十分となると、続いてアドセンスのポリシーに準拠しているか、という審査になります。
ポリシーに準拠していないと判断されると、
- 「Googleのポリシーに準拠していないサイト」のため承認されない
という審査結果が返ってきます。
ここでは特に単純な記事数や1記事の文字数、といったコンテンツボリュームではなく、読者に有益なサイト、ブログになっているか、という基準で見られるようです。
特に注意が必要なことは、審査不合格の通知内に見られる以下の一文。
Googleの目標は、質が高く有用なコンテンツと価値あるユーザーに関連性の高い広告を配信できるサイトを広告主様に提供すること
グーグルアドセンスは、アドセンス広告の利用者(この記事を読んでいるあなたですね ^-^;))からすると、お金儲けの便利なツールとしか見えてないかもしれませんが、グーグルから見れば、広告収入を得るための生命線となるサービスです。
そこには広告を出す広告主がいて、
- 広告主に利益が生まれないと、グーグルも困ってしまう
- 広告主に如何にに利益を出してもらうか、ということがグーグルの目指す所
ということですね。
広告主に利益が生まれるには、広告を沢山見てもらう(そしてクリックしてもらう)ということが必要ですが、広告を沢山見てもらうためには、第一に広告が貼られている記事を沢山読んでもらう、ということが必要です。
つまり、アドセンスの広告が貼られるブログに期待されることは、
- 検索して訪れる人が多いブログであり、
- 訪れた人がしっかり最後まで読まれる記事があり、
(記事の中や下に広告が貼られますので) - 記事を読んだ後にも、他の記事を読みたくなるような記事を揃えているブログ
(こうなることで、より沢山広告が表示されることになる)
こういったブログが、結果として訪れた人に広告を沢山見てもらうことになり、
- 広告主に利益をもたらす、
- グーグルとしても広告料をもらっている広告主に対して責任が果たせる、
- そうなれば、更に広告収入が生まれる
ということになります。
またグーグルアドセンスの広告は、ブログタイトルや各記事に含まれるキーワードなどから判断して表示される、ということから、上の審査結果の文にある「関連性の高い広告を配信できるサイト」であるためには「関連性を高める」ことが必要で、つまり、
- ブログ自体にテーマ性があること
- 記事タイトルや記事本文にはメインとなるキーワードがしっかり含まれること
が重要だと分かります。
グーグルが求めるブログはこういったものであり、それらを目指しているブログが審査を通過していく、ということを理解しておく必要がある、ということになると思います。
アドセンスの申請についてだけでなく、これらの考えからすれば、単にアドセンス広告を使って儲けたい、といって作られたブログは、グーグルの求めるブログとは方向性が異なることからペナルティを受けてしまう(いわゆる圏外の飛ばされる、ということですね)ということも自然に理解ができますね。
2次審査について
1次審査通過後は、実際に広告コードを貼っての審査です。
ここは広告コードを適切にブログに貼れば、基本は審査通過するはずです。
※)2016年11月頃より、審査の手続きが1つ追加されたようです。
以下の記事を参照してみてください。
https://tabibitojin.com/google-adsense-2ji-sinsa-head-tag/
再審査について
一度審査に落ちた場合、再審査をするまでに2週間の期間が必要です。
※)今では1ヶ月の期間が必要とも言われています(2016年12月現在)
この「2週間」という期間が存在する、というのは今まで情報として出てなかったところだと思いますが、これに関連して言えば、以前の「無料ブログで日記を5記事書けば審査通過できる」というのは、実は日本だけのもの(と思っています)。
海外では有料ブログ(独自ドメイン)が必須で、審査に中々通らない、という、今日本で起こっている状況に近いものがあり、最近の審査の厳格化は海外で行われている審査基準に日本もあわせる(世界統一標準にする)という流れであると考えられます。
それからすると、この2週間という期間は突然出てきた、というものではなく、海外ではすでにこの「再審査をするまでに2週間の期間が必要」ということがあった、ということかもしれません。
こうした期間があることで、不合格後に少し何かを修正してすぐ申請、としても、機械的に不合格の通知が返って来るだけ、となるようです。(だからこそ、一体どこが悪いんだー!と悩みも深くなるんでが)
ということから、
- 一度審査に落ちた場合
- 記事数を追加したり、修正が必要、と思われるところを修正しながら、2週間(以上)は再審査の申請をするのは待つ。
- 2週間(以上)経過した後
- 2週間(以上)の間を空けて再度申請してみる、
という流れで、改めてチャレンジしてみましょう。
2週間の期間に関連して
よく見る情報ですが、
- 「~を対応してもまた落ちた~」( ;∀;)
- 「でも~をしたら審査通過した!」(・∀・)イイ!!
という情報もありますが、実はこの「2週間」という期間が大きく関係している場合もあると思います。
つまり、
- 「~をしてもまた落ちた」という場合、実はまだ2週間経過してなくて機械的に不合格になっていた、
- その後申請・不合格を繰り返し、
- (2週間経過したのを意識せず)合格した!これは直前に行った~という対応のおかげだ!
といった理解なり推測につながると思いますが、これは当たってもいるし、当たってもいない、とも言えます。
あくまで考えられることとしては、
- (2週間という期間を意識していない場合には)始めに不合格になってから、合格するまでに行った全ての対応のどれかが功を奏した、
ということだけでしょう。
(複数対応している場合、どれが決め手になったかは不明、ということです)
図にすると、以下の様な感じですね。
図を簡単に説明すると....
まずブログを作った
そしてアドセンス審査に申請して、不運にも不合格となってしまった。(不合格1回目)
ここで(あせりもあり)「ここが悪いのかな」とか「記事がもっと必要なのかな」と対応を入れては再申請を繰り返し(対応1~対応4)、それでも同じような内容の不合格通知が返ってくるだけ。(不合格2回目~5回目)
悩みがどんどん膨らみ、
「何が悪いんだー!」
「これ以上どうしたら良いんだー!」
となるわけですが、ここでこの不合格2回目~5回目は、実は対応内容(対応1~対応4)が良かった悪かったは関係なく、単純に2週間期間が経ってなかったがために「機械的に不合格の通知が返ってきていた」ということになります。
そして心が折れつつも更に頑張って「対応5」をした後に再申請して、「合格通知をもらった!」となると、この「対応5」が正解だったんだ、と思ってしまいます。
でも実は「対応1から対応5」まで、どれが本当の問題解決をしているか分からない、ということですね。
聞いたことがあるかもしれませんが、
- 何度申請しても合格しないから、しばらく放っておいた
- その後特に何もせず、一ヶ月後に申請してみたら申請通過した
などの話は、正にこの2週間という期間が関係しているかもしれません。
具体的に対応必要な項目
では、具体的な対応項目を見てみます。
コンテンツ量
- コンテンツ量(記事数)
- 30記事
- 1記事1000文字以上
コンテンツ量がなければ、
- 検索などで訪れた人がそのブログにとどまることはない
- 広告が沢山表示されることはない(広告をみてくれる機会が少ない)
ということから、コンテンツ量がまず重要、ということですね。1000文字は目安で、1500文字ぐらいは目指しましょう。
- (あくまで参考ですよ)
試しに20記事で申請、不合格になったら、2週間の間に10記事増やして再度申請、という形も取れるとは思います。
サイトのナビゲーション
コンテンツ量(記事数)が増えれば、当然ユーザーから見て記事が整理されていることが必要です。
ということから、
- 適切なカテゴリー分けがされ、
- それが直ぐアクセスできるようになっていること
→ サイトマップやカテゴリー表示が必要
ということです。
サイトマップやカテゴリー表示がなくても審査通過する例はありますが、念を入れるということでは、あったほうが良いですね。
記事の内容
タイトル: 記事内容が良く分かるタイトル
例えば単に「今日の出来事」といったタイトルでは、何を言いたい記事なのかが分かりません。
記事はそれを読む読者のためにある、ということを意識して、記事内容が具体的に分かるタイトルにする必要があります。
見出し
ワードプレスで言えば、「見出し2」「見出し3」(これらがhタグです)などを使って、しっかりと記事の中に見出し、小見出しを入れ
- 記事内容を整理する
- 記事を読みやすくする、
といった工夫が必要です。
段落や改行
だらだらと長い文章でかかず、まとまりで改行したり、段落を入れる、ということで、記事を読みやすくする必要があります。
画像
今まではアドセンスの審査に限っては「画像は使わないのが基本」ということが言われてました。
これは、画像は著作権の問題がついてまわるため、審査通過に対して「リスクは軽減しておく」という考え方ですが、今回言われているのは、あくまで読者にとって良いブログとは、という視点に立ち、
- 著作権に問題ない画像(フリー素材やご自身で撮影したものなど)を使って、読者にとって分かりやすい、楽しい記事にすることが必要
ということです。1記事に1つは、というコメントがありますね。
それでも画像は注意した方が良いと思いますので、慎重に選んでくださいね。
訪問者数
PV数(ページビュー:記事が読まれる回数)があるに越したことはありませんが、まずPV数が増えるであろう、と思わせるサイト作りが必要です。
つまり結局は読者が訪れるサイト、求める情報があるサイト、ということになりますが、これから言えば、
1)日記だけでは審査通過は難しい
日記は今までは「独自性」という点から見ても「審査通過には良いコンテンツ」と考えられてきましたが(その人にしかない経験=独自性であるし、実際それで審査通過していたし)、ここでのポイントは
「単なる日記は他の人にとってアクセスしたくなるものか」
という点です。
例えば、
「今日は外に出たくなくて、食事は冷蔵庫にある余りもので簡単にすませた」
という事を記事にしたと考えてみます。これは本当に日記ですが、さて、あなたはこの記事を読みたくなるでしょうか?
有名人、芸能人などといった、余程その人自身に興味がなかれば、読みたいとは思わないのが普通だと思います。
でもこの内容を少し視点を変えて「あまりもので簡単にすませるレシピ」に変え、実際使った材料、できあがった料理の写真、味やできばえの感想、かかったであろう費用、などが含まれた記事にしたらどうでしょう?
そうなると、誰も興味を示さないであろう単なる1個人の日記ではなく、
- あまり外に出たくない人
- 冷蔵庫の余り物が上手に使えないでいる人
- 食材を買う時に、余らせてもこういった料理が作れる、と思える人
にとって、非常にためになる記事に大変身です。
ちょっとした視点を変えることで読者が訪れたくなる記事になることから、単に日記といった単純な切り口だけではなく、
- 他の人が興味を引く内容とするには
- 他の人が”参考になった””ためになった”と思う内容にするには
- 他の人が”何か問題が解決した!”と思う内容にするには
といった視点で記事を書くようにしてみましょう。
2)コピペに見えるような記事は審査通過は難しい
記事に色々書いているけど、これって他のブログを見れば分かるよね、といったような、単なる情報、事実の羅列は日記同様、
「他の人にとって改めてアクセスしたくなるものか」
と考える視点が重要になってきます。
そこには情報、事実に加えて、あなた独自の視点、考えが必ず入り、訪れた人に「なるほどね」とか「そういった視点もあるのね」「そういった考え方もあるのか」と思わせるものが必要だ、ということです。
3)テンプレートだけに見えない
ブログの見かけも重要です。
ここもアドセンスの審査という点に限っては、あまり今まで言われていなかったと思われることの1つです(無料ブログで審査が通ってたのでサイトのデザインなどはそもそも考えてなかった、という背景ですね)
それでも現在では審査対象は有料ブログに変わり、だからこそ、訪れる人にとって「良いブログだな」「記事を読んでみたいな」と思わせるためには、作りかけに見えるサイト、不完全に見えるサイト、作っただけに見えるサイト、といったようなものは、
読者にとって訪れたいサイトとはならないと判断がされる
ということですね。
こういった意味では、まずそもそも「はじめからあるテーマ(テンプレート)」ではなく、何かしらテーマを選んで変更する、といったことがまず必要だとも言えます。
テーマを設定した後は、単にテーマを適用しただけではなく、ヘッダー画像をしっかり設定し(新着表示、人気記事表示なども設定して)、不完全に見えるカテゴリーの「未分類」やアイキャッチ(サムネイル画像)がない場合の「NoImage」が表示されない工夫が必要です。
今回のまとめ
- アドセンスの審査は非常に厳しくなっている
- 基本は、ポリシーやガイドラインの理解をしっかりすること
- その上で、審査のためではなく、読者にとって良いブログを作る、という点で記事を書くことが大切
- 再審査には2週間の期間が必要
- コンテンツ量的には、1記事1000文字で30記事が目安
- サイトのデザイン、ナビゲーション、記事のタイトル、記事内容を読者目線で整えることが重要
アドセンスの申請が不合格になって、どうしたら審査が通過するのか、とネット上の情報を探す場合も多々あると思います。それはそれで良いですが、そこで重要になるのが情報の鮮度、つまり「いつの情報か」、ということですね。
ブログによっては記事の投稿日、更新日が表示されてないものもあり、いつの情報かわからないものは避けた方が良いです。
内容によっては普遍的なものもあり(時間の使い方、とか、記事を早く書くコツなどですね)、投稿日、更新日は特に意識しなくても良い場合もありますが「アドセンスの審査基準についての情報」ということに限っては審査の基準が変化してますので、いつ時点の情報なのか、といった視点をもって参考とするのが良いですね。
はじめまして、本日(2017/02/13)アドセンスの申し込みをして即日1次審査合格しました。
私の作ったサイトではまだ記事が5つしかなく、合否のテストを兼ねて申し込みをしたところ、受かってしまいました。
宜しければそういったケースもあったとご参考にして頂ければと思います。
JINです。
情報ありがとうございます!
5記事で審査通過とはすごいですね。
1年前は5記事ほどで申請してフリーパス状態で通過しましたが、今では物凄く稀なパターンだと思います。
よほど内容に独自性が認められた、ということになると思います。
今後もその調子で是非お進めになってみてくださいね。
P.S.
どんなサイトか教えていただけると今後の大きな参考になりますので、良ければお問い合わせフォームからご連絡いただけましたら幸いです。