「ChatGPTから得た回答」や「何か既にある文章」について、文章が連続して分かりづらい、文章量が多くて全体が見えずらい、もっと分かりやすい形に整形したい、という場合がありますね。
そうした場合には、ChatGPTに対して「箇条書き」のプロンプトを使えば非常にスッキリと整理できたりしますし、更に文章の論理的な関係が分かるようにしてもらったり(構造化)、類似する内容をまとめたりしてもらうと(グルーピング)より整理された形になって大助かり。
ここではChatGPTの箇条書きにするプロンプトの種類や具体例の解説です。
Contents
箇条書きにのプロンプトまとめ
まずは箇条書きに関するプロンプトまとめ。
種類 | プロンプト例 |
箇条書き | ・箇条書きにして ・簡潔に箇条書きにして ・要点を箇条書きにして ・箇条書き先頭のマークは、日本語の全角の英数記号を使って |
箇条書きの応用 | ・構造化して ・グルーピングして ・分類分けして ・ジャンル別にして |
箇条書きでは、単に「箇条書きにして」というプロンプトでも良いですが、単純に箇条書きになってもまだ分かりづらい場合もあります。
そうした場合「簡潔に箇条書きにして」とか「要点を箇条書きにして」など、箇条書きをどのように使って文章を整形するか、プロンプトに一味加えると良いですね。
また箇条書きの応用として、箇条書きされた文章に対し「構造化して」とプロンプトを送ると「文章の論理的な構成が分かる形」で整理されたり、「グルーピングして」とお願いすると「類似する内容をまとめた形」で整理してくれて、文章全体がとても分かりやすくなります。
具体的にこれらのプロンプトを使うとどうなるか、実際やってみた具体例を見ていきましょう。
箇条書きプロンプトの具体例
では具体的に文章を箇条書きにするプロンプト例から。
たとえば「ChatGPTの仕組み」というテーマ書かれた以下のような文章があった、またはChatGPTの回答が以下のような文章だったとします。
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ChatGPTは、人工知能の一種である自然言語処理技術を用いて、様々な種類の言語処理タスクを実行することができます。ChatGPTは、学習時に大量の文章を読み込み、言語モデルとして構築されます。このモデルを使用することで、ChatGPTは与えられたテキストに基づいて、文章を生成することや、質問に答えることができます。
ChatGPTは、テキストの入力を受け取ると、そのテキストの意味を理解し、その意味に基づいて応答を生成します。これは、人工知能の最先端技術であり、多くの企業や研究機関がChatGPTを使用しています。
ChatGPTは、AI技術の進歩によってますます高度化しています。今後、ChatGPTがより自然な言語処理を行うようになることが期待されており、私たちはより多くのタスクにおいて、ChatGPTの力を利用することができるようになるでしょう。
文章だけだと中々頭に入ってこない、という場合に活躍するのが「箇条書き」。
「箇条書きにして」というプロンプトでChatGPTに指示すると、以下のような形に整形してくれますね。
文章が箇条書きの形に整形されました。
上の例ではChatGPTの回答に対するものではなく「整形したい文章」をプロンプト内に一緒に与えた形になってます。
ChatGPTからの回答に対して箇条書きにしたい場合には、ChatGPTの回答の次に単に「箇条書きにして」というプロンプトを送ればいいですね。
私の場合、ChatGPTに何か質問するときに「~について箇条書きで教えて」というようなプロンプトをよく使います。
この例は、割と簡潔な文章で箇条書きとしてまとめているので良いですが、単純に「箇条書きにして」というだけのプロンプトと送ると、
「箇条書きの1つ1つの文章が結構長い」
という場合もあります。
箇条書きになっていても、箇条書き1つ1つの項目が長い文章になっていると、やっぱり分かりづらい。
そうした場合には「簡潔に箇条書きにして」など、どのような箇条書きかという表現をプロンプトに加えていくのがよいです。「簡潔に」を加えることで、文字通り簡潔になって分かりやすくなる場合も多いですね。
指示した通り、簡潔な箇条書きになりました。
他にも「要点を箇条書きにして」などにしても良いですね。
箇条書きのコピペの工夫
ChatGPTの回答に箇条書きが含まれていたり、箇条書きに整形してもらった文章があるとき、それをコピーしてテキストエディターなど別のソフトに移したい、という場合も多いですよね。
でもここで普通にコピーしても、箇条書きの先頭の「・」がコピーされず、コピペされた文章が非常に分かりづらかったり、コピペした後、手入力で「・」を入れ直したりして、これが地味に面倒。
そうした場合「・」の部分もコピペできるように「箇条書き先頭のマークは、日本語の全角の英数記号を使って」というプロンプトを加えればOK。
ここでは箇条書きの先頭はなぜか「・」ではなく数字に変わりましたが(笑)、上の図に見るように先頭の数字含めて文字列の選択が出来るようになりました。
(青色反転している部分は文字選択している箇所)
ちなみに「日本語の全角の英数記号を使って」の中にある「全角」はあってもなくても良いと思いますが、私の場合全角の「・」を箇条書きで使う場合が多いので、あえて「全角」を入れてます。
箇条書きプロンプトの応用
箇条書きでは単に情報の羅列にもなると「分かりやすそうで実はよく分からない」ということもありますね。
なぜかと言えば、箇条書き同士のつながりが分からなかったり、似た内容がまとまっていなかったりして「全体的にはどういう内容かが見えずらい」から。
こうした場合には「構造化して」とか「グルーピングして」などのプロンプトを使うと全体像が非常に良くわかるようになるので超おすすめ。
構造化してみる
文章情報の中に含まれる要素を階層化したりして論理的な関係性を整理したりすることを「構造化」といいますが、ChatGPTにプロンプトで「構造化して」と送ると、文章全体をとてもすっきり整理してくれますね。
上の例では、元の文章に対して【ChatGPTについて】とか【ChatGPTの応用例】などラベルを付け、箇条書きで整理してくれました。単純な箇条書きより文章全体の構造が整理され、分かりやすさがグンっと上がった感じです。
ただ常にこうした箇条書きスタイルで整理してくれるとは限らないのがChatGPTのオチャメなところ(笑)。
そうした場合は、まず一旦「箇条書きにして」とプロンプトを送り、箇条書きにしてもらった後に「構造化して」とプロンプトを送るなど、段階を踏んで指示すると良いです。
グルーピングしてみる
上で見た「階層化」に似てますが、
文章中の要素に対して「似ている内容をまとめてグループ分けをすること」を「グルーピング」というようですね。
一旦箇条書きにしてもらい、その後「グルーピングにして」とプロンプトを送ると、似たような内容をグループ分けしてくれて文章が整理できます。
「グルーピングして」とプロンプトを送ると似たような個所をまとめてくれるので、文章中にはどんなことが書かれているのかが分かりやすくなります。
「構造化」と「グルーピング」の違いが少し分かりづらいですが、以下のように使い分けると良さそうです。
- 「構造化して」
文章全体の構成が分かりづらい場合 - 「グルーピングして」
文章全体的に情報のまとまりがない感じの場合
他にも「ジャンル分けして」とか「分類分けして」などでも、文章整理が出来ますので試してみてください。
今回のポイント
ChatGPTは文章を整理することが非常に得意。
日常の中でも仕事の中でも文章を分かりやすくするために箇条書きがよく使われますが、「ChatGPTの回答」や「何かすでにある文章」に対しても「箇条書きにして」と、どんどん使ってみるのが良いですね。
さらにその箇条書きに対して「構造化して」「グルーピングして」としていくと、全体がより整理された形になるのでとてもおすすめ。
ただ、「~について構造化して教えて」とか「~ついてグルーピングして教えて」など、一気にやろうとするとうまく行かない場合も多いので(ChatGPTは単語や表現を順番に予想しながら文章を作るため、一気にやろうとすると期待した内容にならない場合も多いので)、基本的には一旦箇条書きにしてから、その箇条書きに対して「構造化」「グルーピング」「ジャンル分け」などしていくのが良さそうです。