ヤフーやグーグルといった検索エンジンから訪れる読者たち。 その読者が最初に目を通す記事の導入部(書き出し)は、読者を本文に誘う重要なパートです。
別記事でどうやればこの導入部が簡単に書けるのか、効果的な書き方はどういったものがあるかを見ましたが、ここではコピーライティングのテクニックを使ってより効果的な導入部を作るにはどうするかを一緒に見てみましょう。
コピーライティングとは「読者にいかに記事を読んでもらうかの書き方のテクニック」であり、その数あるテクニックの中にコマーシャルや広告などで利用される「PASONAの法則」というものがあります。
この「PASONAの法則」を記事の導入文に適用することで、あなたの記事にドライブをかけまくります。
PASONAの法則とは
「PASONAの法則」とは、ある型に従って文章を作成すると、
- その文章に非常に強い説得力が生まれ
- 読者に行動を促す文章が作成できる
と言った記事作成のテンプレートです。
何やら魔法の呪文のようですが、テレビショッピングやセールスレターなどによく活用され、実際あなたも知らない間に何度となくその型にそって作られた文章を見たり聞いたりしているはずです。
その型(テンプレート)は以下のとおり。
- PASONAの法則
- 1.「P」Problem 問題の明確化
- 2.「A」Affinity 親近感を持たせる(「Agitation:問題をあおる」とする場合もある)
- 3.「SO」Solution 解決策の提示
- 4.「N」Narrow down 限定性、緊急性の打ち出し
- 5.「A」Action 行動させる
- 6.まとめ
「PASONA」は、1~5の頭文字をとって付けられた名称で、それぞれ意味するところは順に、
- まず問題を明確化し、
- その問題に対して「私もそう思ってた」と共感を得ることで信頼関係を築く
- 信頼関係を築いた中で解決策を提示して、読んでいる人をその気にさせ、
- 更に期間限定や品数が少ない、などといった限定生、緊急性を打ち出し焦らせる。
- そうすることで、読者や視聴者に買ってもらう、入会してもらう、などの行動を起こさせる、
といったもの。
なるほど。これはよく見かけるセールスレターの型ですが、すんなりと理解できるように文章が構成されている所がポイントです。
ブログ記事への適用
「PASONAの法則」が「行動を起こさせる」ことが目的のテンプレートであれば、ブログ記事の導入部分も正に「本文を読ませる」といった「読者に行動させる」目的があります。
とうことは、その短い文章の中にもこの「PASONAの法則」を取り入れられば「本文へ読み進める強い動機付けがされる」ことが期待できますね。
ただブログの記事はセールスレターのように「何かお金を出して商品を買ってもらう」といった敷居の高いものではなく、その導入部の目的はあくまで本文へ読み進めてもらうといったところから、必要に応じて「PASONAの法則」の要素を盛り込めば良いと思います。
PASONAの法則をブログの記事に当てはめる
でが早速「PASONAの法則」をブログの記事に適用してみましょう。
例1)芸能系の記事
まずは芸能系で「AさんBさんが結婚!その秘密の馴れ初めは?」という記事を書くとします。
この記事の導入部を書くにあたって「PASONAの法則」を当てはめて考えると...
- 1.Problem(問題を明確化する)
⇒「AさんとBさんが結婚した。でもその馴れ初めが語られないがどうなってるの?」 - 2.Affinity(親近感を持たせる)※)「Agitation」(問題をあおる)もある
⇒「もしかして、テレビや雑誌では語られない、二人の出会いに何か秘密があるのか気になる」 - 3.Solution(解決策を提示する)
⇒「二人の出会いや結婚に至るまでの経緯について独自に調査してみた」 - 4.Narrow down(限定性、緊急性を打ち出す)
⇒「この真実は、まだごく一部でしか知られていないようだ」 - 5.Action(行動させる)
⇒「さっそくその馴れ初めの詳細を見ていきましょう」
4の「限定性、緊急性」の部分が今ひとつですが、
これから記事の導入を作ると以下のようになりますね。
- AさんとBさんが結婚したね!でもなぜかその馴れ初めが語られません。どうなってるんでしょう?
- もしかして、テレビや雑誌では語られない、二人の出会いは何か秘密があるのかもと、気になってる方も多そうですね。
- そこで二人の出会いや結婚に至るまでの経緯について独自に調査してみました。
- この真実は、まだごく一部でしか知られていないようです。
- ではさっそく記事本文で詳細を見ていきましょう!
例2)季節の行事の記事
続いて芸能系以外にも「夏の花火大会の穴場を知る!」という記事を書くとします。
この記事の導入文も「PASONAの法則」にあてはめて考えてみると...
- 1.Problem(問題を明確化する)
⇒「今度の花火大会、穴場穴場っていわれるけど、どこもかしこも超混雑ってことはない?」 - 2.Affinity(親近感)
⇒「恋人や友達と、もっとゆったり過ごせる場所があればいいのに、と悩んでいる方も多いのでは?」 - 3.Solution(解決策を提示する)
⇒「そんな悩みを解決するために、地元の穴場情報に詳しい人に直接聞いてみた!」 - 4.Narrow down(限定性、緊急性を打ち出す)
⇒「来年にはもう穴場じゃなくなるかもしれない、今年の夏だけの特別な情報」 - 5.Action(行動させる)
⇒「早速その穴場情報をゲットして、今年の花火大会楽しもう」
これからすると、この穴場記事の導入は以下のようになりますね。
- 今度の花火大会、穴場穴場っていわれるけど、去年もどこもかしこも超混雑でちょっとなんとかして欲しいですよね?
- 恋人や友達と、もっとゆったり過ごせる場所があればいいのに、と悩んでいる方も多いと思います。
- もう誰の言う情報も信じられず、それなら自分で探す!ということで地元の人しか知らない本当に静かな穴場を調べてきました。
- 来年はもう穴場になってないかもしれない今年だけの特別な情報になるかも知れませんが、早速その情報をゲットして、今年の花火大会一緒に楽しみましょう。
さぁ、どうでしょう。
文字数的には1つ目の導入は約200文字、
2つ目の導入は約240文字となりました。
こうして当てはめて導入部分を作ってみると、結構いい感じではないですか。 (実際に使うとなるともう少しコンパクトに短くしたいですね)
普段記事の要点だけを導入文に入れてハイ終わり!としているパターンも多く、これからはこういった「PASONAの法則」などを取り入れてみると、記事の質も上がり、書き手も読者も嬉しいですね。
まとめ
- PASONAの法則とは、コピーライティングの1つのテクニック
- PASONAの法則は、読者や視聴者に対して「行動を起こさせる」ためのテンプレートであり、よくセールスレターなど商品の売り込みに使われる。
- 記事の導入部分も「本文へ読み進めてもらう」といった「読者に行動を起こさせる」目的があり、PASONAの法則を使ってみる価値は十分ある。
- 実際2つの例に対してPASONAの法則を使い導入文を作成してみると、これが中々いい感じ
- 今後は、導入分にこのPASONAの法則を取り入れ、記事の質の向上を図りたい
コピーライティングのテクニックは、
ここで紹介している「PASONAの法則」以外にもいろいろとあります。
まずは導入文に取り入れて記事の質を上げることを目指しましょう。
アドセンスを使ったアフィリエイトでは、圧倒的な数のアクセスを集めて広告から収入を得るものですが、アクセスばかりあっても、実際に記事を読んでくれなければ、広告からの収入を得ることにつながりません。
いかにしてアクセスをかせぎ、いかにして本文へ読み進めてもらうか。
記事のパーツ1つ1つを大切に作成し、大きな成功へつなげましょう。
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