
ChatGPTには「プラグイン」と「スキル」がありますが、この使い分けが分かりません。
どの場合にどちらを使えばよいか、簡単に言うと、
- プラグイン:専用ツールとして使いたい、外部サービスを利用する場合
- 例:Gmailからメール取得(外部サービス利用)し、重要メールだけ要約する。
- 例:リサーチ、記事作成、リライトを1つのツールとしてまとめる
- 例:リサーチだけを行う、など、複数機能をまとめない場合もOK
- スキル:ChatGPTに特定の仕事を覚えさせて、必要なときに使いたい場合。
- 例:リサーチをする、記事作成をする、リライトをする、など。
大きな違いでいえば、
外部のサービス(Gmailからメールを取得する、とか、Wordpressに投稿するなど)を使うかどうか。
ややこしいのが、
外部サービスを使わない場合、たとえば「記事を作成する」など、プラグインでもスキルでも同じことができること。
では、どちらを選べばよいのか、
この辺り、具体例を含めて、一つずつ見ていきましょう。
プラグインとスキルの違いを簡単に

まずは、大まかな違いから。
| 比較 | プラグイン | スキル |
| 基本的な役割 | ある作業に必要な機能をまとめて使う | ある作業をできるようにする |
| 主な内容(中身) | スキルや外部サービスとの接続機能など | 指示書、作業手順、参考資料など |
| Gmailなどとの接続 | 接続機能を組み込める | スキルだけでは接続できない |
| 呼び出し方 | 主に @ で名前を指定して呼び出す | 主にChatGPTが必要に応じて自動で使う |
| 向いている使い方 | 専用ツールとして使う | 必要な作業を個別に使う |
「ブログ記事を作りたい」という場合でみてみると、
- プラグインで作る場合:
タイトルを入力すると、
「見出し作成 → 本文作成 → リライト」という一連の作業をまとめて進めてくれる。 - スキルで作る場合:
「見出し作成」「本文作成」「リライト」のスキルをそれぞれ用意し、必要なスキルを使いながら順番に進める。
つまり、記事を作るという目的は同じでも、プラグインとスキルでは想定する使い方が少し違うんですね。
GmailやWordPressなど外部サービスに連携するかどうかも大きな違い。
また、プラグインの中にスキルを入れることもできます。
上の例では、「見出し作成」「本文作成」「リライト」のスキルをそれぞれ用意したのち、それを1つの「記事作成君」みたいなプラグインにまとめる、っていうことができます。
料理に例えるなら、スキルは「ご飯の炊き方」「味噌汁の作り方」「魚の焼き方」といった個別のレシピ。プラグインは、それらを組み合わせて「焼き魚定食」を作るようなイメージ。
プログラムで言えば、スキルはライブラリや個別の関数みたいなもので、プログラムは、その全体みたいなイメージにもなりそうです。
出典:ChatGPT のプラグイン|OpenAI Help Center
プラグインとスキルを具体例で比較
ややこしいのが、プラグイン、スキルのどちらでもいいように思える場合があること。
ここで少し具体例を元に、
こうした場合はどちらにしたほうがいいのか、見てみましょう。

| やりたいこと | おすすめ(プラグインかスキルか) |
| ブログ記事の作成 | どちらでも可能 |
| SEOキーワードの調査 | どちらでも可能 |
| Gmailのメールを取得・要約 | プラグイン(外部サービスを利用するから) |
| Xの投稿文を作る | どちらでも可能 |
| Xに投稿する | プラグイン(外部サービスを利用するから) |
| WordPressに記事を投稿 | プラグイン(外部サービスを利用するから) |
| PDFの要約・小説の校正 | どちらでも可能 |
ブログ記事の作成
目的:記事タイトルから、検索されやすい見出しや本文を作る。
たとえば「記事作成君」というプラグインを作り、その中に以下の一連の機能を入れ、タイトルが入力されたら、記事作成をする、というものを作るとします。

- 1)見出し作成:タイトルに合った見出しを考える
- 2)リサーチ:タイトル、見出しから情報収集する
- 3)記事作成:タイトル、見出し、リサーチ結果から記事を作成
- 4)リライト:記事のトーンやAIらしさをなくすなどリライト
普通に1~4を1つのプロンプトに書いて、それをプラグインの指示にベタっと貼っておく、でもよいですが、記事の種類(速報系のショートレンジの記事、季節ネタやドラマなどミドルレンジ、プロフィール系の記事などロングレンジ)によって、「リサーチの仕方は変えたい」、などあるとします。
そうした場合、「リサーチを少し変えたもの」を含めた別プラグインを作ると、ある時、共通している「記事作成」を少し変えたい場合、もう、あちこちのプラグインで、どこを直せばよかったっけ?と物凄く大変な事にもなります。(私が良くハマる例ですが)
そこで、
- 見出し作成やリサーチなどをそれぞれスキルにしておく
- 必要なスキルをプラグインに組み込む
という形でプラグインも考えると、
同じ作業ルールを別のプラグインでも使いやすくなります。
例えば、記事作成とリライトの両方で情報の正しさをチェックするなら、「ファクトチェック」という共通のスキルを作り、それぞれのプラグインに組み込むこともできます。
また、よく迷うのは、
この1~4の機能を1つにまとめて、それをスキルとしても良いこと。
そうなると、プラグイン、スキル、結局どっちにしたらいいの?となりますが、
- 他でも共通して使う
- その機能だけ個別に使うことも多い
などあれば、その部分はスキルにする、というのが便利そうです。
Gmailのメール取得・要約
目的:Gmailの未読メールを読み込み、大切なメールだけを短くまとめる。
この場合では、実際にGmailにアクセスして、その中にあるメールを読み込む必要がありますね。
スキル自体にはGmailなどへの接続機能はありません。
でもプラグインには組み込めます。
プラグインでは例えば、
「返信が必要な未読メールを探して、3行以内で要約する」といった作業ができますね。
※)「仕事のメールを優先する」「要約は3行以内にする」といったスキルは作れますが、スキル単独ではメールを取得できないんですね。
出典:ChatGPT Training:Plugins and skills|OpenAI Developers
XやWordPressへの自動投稿
目的:ブログ記事のタイトルとURLからXの投稿文を作り、実際に投稿する。
「Xへの投稿文を作るだけ」なら、プラグインでもスキルでもできます。
でも、実際にXへ投稿するには、Xという外部サービスと接続する機能が必要です。
スキルではできませんが、
プラグインなら、対応する接続機能を組み込むことで、投稿まで行う仕組みを作れますね。
※APIという、サービス同士が情報をやり取りする仕組みなどを利用します。
WordPressも同様で、
記事を書くことだけなら、プラグインでもスキルでもできますが、実際にWordPressへ投稿するとなると、スキルではできません。
XやWordPressへの投稿まで行いたい場合は、対応する接続機能を組み込んだプラグインを作ります。
PDFの要約・小説の校正
目的:PDFの内容を要約したり、小説の誤字脱字や設定の矛盾をチェックしたりする。
これらは、最初の例で見た記事作成と同様、
- 文章を読み取って要約する
- 文章を校正する
など、文章に対する操作を行うことになりますが、特に外部サービスを使いませんし、プラグインでもスキルでもどちらでも良いとなりますね。
ただ、何か、「こうした場合のPDFでは、こうした形の要点整理をして欲しい」、とか、「こうした種類の小説では、別の見方をして欲しい」、などあれば、各々スキルにして使う、というのもあると思います。
また文章を校正するなど、何度も同じ項目をチェックしたい場合は、「校正スキル」を作っておくと、普段の会話の中で普通に使えて便利そうですね。
迷ったときはどう選ぶ?3つの判断基準

プラグインかスキルかで迷う場合、
3つを基準にすると選びやすくなります。
外部サービスへの接続が必要か
まず、ChatGPT以外のサービスから情報を取得したり、実際に操作したりするかどうか。
Gmailからメールを読み込む、WordPressに記事を投稿する、Google Search Consoleのデータを取得するといった場合は「プラグイン」。
ただし、ChatGPTにGmailを接続済みなら、
スキルからその接続機能を利用して、メールを取得・要約することもできます。
専用ツールとして選んで使いたいか
プラグインとスキルは、主な呼び出し方が違います。
- プラグイン: 「@」(アットマーク)で名前を指定して呼び出す
- スキル: ChatGPTが普段の会話の中で、必要に応じて自動的に使う
例えば、「記事作成君」というプラグインを作っておけば、
記事を書きたいときに
- 「@」を入力すると、プラグインの一覧が表示される
- その一覧から「記事作成君」を選ぶか「@記事作成君」と入力する
つまり、「今回はこのツールを使いたい」と自分で選んで使うことになり、そうした使い方をしたい場合はプラグインが便利ですね。
普段の会話で使いたいか
スキルは、例えば「記事をリライトするときは、初心者にも分かる文章にする」というルールを登録しておくと、普段の会話で「この記事をリライトして」と頼む場合、ChatGPTがその依頼内容に合ったスキルを自動で選んで使います。
※)毎回必ず使われるわけではないので、確実に使いたいときはスキルの名前を指定します。
普段の会話の中で「この作業は、こういうルールで進めてほしい」という場合は、スキルにしておくと便利ですね。
まとめ:自分に合った使い方で選ぶ
ChatGPTの「プラグイン」と「スキル」の違いをまとめてみると、以下の通り。
| やりたいこと | 選び方 |
| Gmailなど外部サービスを操作する | 接続機能付きプラグイン |
| 複数の仕事を専用ツールにまとめる | プラグイン |
| 普段のChatGPTで作業ルールを使う | スキル |
| 共通する手順を何度も利用する | スキル |
| たまにしか使わない | プロンプトを会話に直接送るだけでも十分 |
まずは自分が何をしたいのかを決めて、それに合う方法を選ぶ。
どちらか迷ったら、まずはプラグインから試してみるのが良いと思います。
(名前を指定して呼び出せるので、何を使っているのか分かりやすい)
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