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【AI】プロンプトの書き方の基本!初心者がまず覚えることと注意点を分かりやすく解説

ChatGPT や Gemini、CoPilot などの生成AIは、質問や指示をするとバライティに富んだ回答をくれたり色々作業をしてくれる凄いやつ。

言語AI、人工知能チャットボットとも呼ばれ、言語理解や文章生成がとても得意で、まるで人間と会話しているような自然な応答をしてくれます。

ただ「プロンプト」と呼ばれる質問や指示の書き方によっては、期待した回答が得られなかったり、もっとこうするとより良い回答が得られる、ということもありますね。

ここでは生成AIで使うプロンプトの書き方の基本や注意点、更にAI

自身にプロンプトをチェックしてもらう方法まで初心者向けに分かりやすく解説しています。

プロンプトの基本的な書き方

「プロンプト」とはChatGPTなどAIに与える質問や指示のこと。

たとえば「クッキーの作り方が知りたい」とか「猫に名前が付けたい。何がいい?」など、単純に「知りたいこと」や「して欲しいこと」を文章で書いてAIに質問すればよいですが、この質問や指示の文章を「プロンプト」と呼んでます。

プロンプトの基本的な書き方は、
AIが理解しやすいように分かりやすくにすることが一番のポイント。

AIをプログラムとは思わずに「相手は人と同じ」と思って「人が読んでも理解しやすい形」の質問をすればOKです。

【プロンプトの基本的な書き方】

(理解しやすい形で書くこと)

プロンプト例:

「クッキーの作り方が知りたい」
「猫に名前を付けたいが何がいい?」

こうした単純な質問を入力すると、それに対してAIが答えてくれるので、その答えに対してまた何か聞きたければ更に質問していけばよいですね。

たとえば「クッキーの作り方が知りたい」(①)というプロンプトでは、ChatGPTでは以下②のように答えてくれます。

この例では「基本的な」と答えているので、
普通のクッキーのレシピを教えてくれてるようです。

ChatGPTは言語モデル(次に来る単語やフレーズを予測して、自然な文章を作成することができるプログラムで)をベースにした人工知能(AI)。膨大な文章情報からルールを見つけ、次に来そうな単語や表現を見つけて文章を作ることで、あたかも人間が話しているような自然な文章の形で質問の答えを返してくれます。

ChatGPTの他にも Gemini、Claude、CoPilot など、何種類もの生成AIが誕生してますが、ベースにしている言語モデルが異なれば、当然、同じ質問でも回答が大きく違うこともありますね。

※)AIは人と同じで、異なる経歴を持つ人、異なる性格の人に聞くと、また違った答えが返ってくるみたいなイメージと同じになるでしょう

またChatGPTが回答する仕組みは非常に複雑で、大量の文章情報で学習し「この単語の次に来る単語はAが60%、Bが40%」というような「確率的な考え方」をします。つまり「60%の確率でAが続き、40%の確率でBに続く」というように文章が作られるイメージになるでしょうか。

この「確率的」というのが分かりづらいですが、たとえば「こんにちは」とAIに問いかけた場合、AIが学習した文書情報内に「こんにちは」に対して

  • 「こんにちは」と返す文が60%あり、
  • 「お!元気そうだね」と返す文が30%あり、
  • 「元気ですか?」と返す文が10%あった、

とすると、AIは

  • 60%の確率で(10回に6回は)「こんにちは」と返事をする、
  • 30%の確率で(10回に3回は)「お!元気そうだね」と返す
  • 10%の確率で(10回に1回は)「元気?」と返事をする

といった感じです。

このように生成AIでは「確率的に」次々と文章を作成するので、
質問する毎に回答内容が異なったりバリエーションのある回答になるんですね。

得たい情報に近づけるプロンプトの書き方

上で挙げた例のような、

「クッキーの作り方が知りたい」 とか
「猫に名前を付けたいが何がいい?」

といった割と単純な質問をした場合、
AIからの回答に対して

「もっとこうした回答が欲しいのにな」

と、自分が期待した回答とは異なる場合もありますね。

ネット検索でも「こうした特定の情報が欲しいんだ」という場合にはキーワードを追加して検索結果を絞り込むことをしますが、この考え方はAIでも同じです。

「もっとこうした答えが欲しい」という場合、
その期待する回答を得るために
「プロンプトに具体的な情報を追加して入れていく」ことで、
求めている回答に近づけていく、という感じです。

先ほどのプロンプトに具体的な詳しい情報を入れてみましょう。

【得たい情報に近づけるプロンプト】

(具体的な詳しい情報を入れる)

プロンプト例:

「友達が来る。友達は18歳で大学生の女性。遊びに来た時にお茶菓子としてクッキーを出したい。見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいというクッキーがいい。どんなクッキーが良いかアイディア3つ出してみて。またそのクッキーの作り方を教えて。」

最初のプロンプト例に加えて、以下の情報を追加しています。

  • 対象者:誰のためのものか
  • シチュエーション:どういった場面で使いたいのか
  • 姿かたち:どんな感じのものにしたいか
  • 具体的な数:いくつ回答が欲しいのか

一口に「クッキーの作り方」といっても、どんなクッキーを作りたいかによって、AIから得られる回答ががらりと変わったりします。

また回答も1つに限らせる必要はなく、
複数の回答をもらって比べてみる、ということもできますね。

(※:1つの回答をもらった後に「他には?」と聞くと、更に別の回答をくれるので、気に入る内容が出るまで「他には?」と聞いてみるもでもOK)

このプロンプトでChatGPTに投げると、以下のような回答が返ってきます。

この画像では表示しきれてませんが、
実際には、質問に「3つ」と指定したように、以下の3つの提案がChatGPTから返ってきました。

  • ① いちごのアイスボックスクッキー(ピンクのマーブル模様)
  • ② お花のジャムサンドクッキー(フラワーウィンドウクッキー)
  • ③ くまさん型チョコクッキー

もっと案が欲しい場合には、
「他にも提案して」とか「あと10個アイディア出して」など、更に追加で聞くのが良いですね。

※)良い答えをもらうためのポイント:
AIに質問する場合、「1つの質問に1つの答え」ととらえていると、良い答えをもらえない場合も多くなります。相手を人間のように考えて、出てきた答えに対して、さらに質問して答えてもらう、というやり取りが、良い答えをもらうための大切なポイント。

条件を分離して分かりやすくする方法

先ほどのプロンプト例は以下ですが、
文章でダラダラ書いているので、ちょっと分かりづらいですよね。

友達が来る。友達は18歳で大学生の女性。遊びに来た時にお茶菓子としてクッキーを出したい。見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいというクッキーがいい。どんなクッキーが良いかアイディア3つ出してみて。またそのクッキーの作り方を教えて。

こうした場合には、具体的な情報を「条件として分離して書く」と、プロンプトも非常に分かりやすくなります。

【条件を付ける場合のプロンプト】

(条件を別に書く)

プロンプト例:

以下の条件にあうクッキーの作り方を教えて。

■条件:
・友達が遊びに来た時のお茶菓子用のクッキー
・友達は18歳で大学生の女性
・見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいクッキー。
・クッキーのアイディアは3つ

このように「条件を分けて書く」とプロントの内容も分かりやすくなるし、足りない条件や不要な条件も人の目で見てチェックしやすくなります。

実際このプロンプトでChatGPTに質問すると、以下のような感じで回答してくれますね。

結果として、以下の3つのアイディアとそれぞれの作り方が返ってきてました。

  • 1:いちごアイシングのハートクッキー
  • 2:お花の絞り出しクッキー(絞り出しクッキー・花型)
  • 3:チョコがけディップクッキー(ディアマンクッキー風)

上の方で最初にもらったアイディアとはまた異なるアイディアになってますが、このように条件を分けてプロンプトを書くことで、プロンプト自体も非常にすっきりする(つまり自分でも分かりやすい)のでおすすめ。

条件を変更・追加する方法

ChatGPTなどAIから来た回答を見て、

「もっとこうした回答が欲しいんだ」

という場合には、
プロンプトの内容を少し変えたり、条件の追加や削除などをしていけば良いですね。

上でみたクッキーの例では、
ChatGPTからの回答を見て、(体重気にてそうだからということで)「砂糖を控えめにしたものがいいな」と思ったら、それを条件に追加してみる。

【条件を付ける場合のプロンプト】

(条件を追加する)

プロンプト例:

以下の条件にあうクッキーの作り方を教えて。

■条件:
・友達が遊びに来た時のお茶菓子用のクッキー
・友達は18歳で大学生の女性
・見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいクッキー。
・甘さは控えめにしたい(砂糖はあまり使わないクッキー)
・クッキーのアイディアは3つ

このように条件を並べて書く場合、
その並び順について優先順位とか考える必要があるかといえば、これぐらいのシンプルなものであれば、気にしなくても大丈夫。

ただ、条件が多く複雑になったり、読んでいく順番によって意味が変わったりする場合では、順番もしっかり意識するのが良いですね。

(AIも人と同じで、情報の提示のされ方によっては理解ができなかったり勘違いする場合もありますので)

「質問は分かりやすく」が鉄則で、
条件の中で優先順位があれば、優先順の高い順に書くようにするし、条件の中で関連が強いものがあれば、関連が近いところにまとめて書くようにすると、AIから見ても人から見ても分かりやすくなって良いですね。

プロンプトを修正したり条件を追加する2つの方法

プロンプトを若干変更したり条件のみ追加する場合、以下2つのやり方があります。

  • 1)変更したプロンプトを改めて送る。
  • 2)元のプロンプトの内容を編集する

それまでの会話を残しておきたい場合には
「1)変更したプロンプトを改めて送る」。

それまでの会話はいらない場合には
「2)元のプロンプトの内容を編集する」で良いですね。
(この場合、編集したプロンプトに続く会話は削除されます)

※)それまでの会話は残しておき、別の会話で改めて質問する、というのでも勿論OK。

私の場合、プロンプトを送りChatGPTからの回答内容を見て、その回答が欲しい結果とは異なる場合には、その回答は消えても良いので、プロンプトの内容を編集してます。
(その方が画面上の情報がすっきりしますし)

プロンプトの編集は、ChatGPTの場合には
プロンプトの下などに鉛筆マークが表示されるので、そちらをクリック

鉛筆マークをクリック!

↓↓↓↓↓↓

一度送ったプロンプトが編集できるようになるので、
条件を追加などしてみる。

実際編集して②「送信する」ボタンをクリックすると、このプロンプト以降の会話は削除され、ChatGPTの新たな回答が表示されます。

今度は「ドライフルーツのさくさくクッキー」が登場しました。(おいしそうだ)

上の方で見た回答では「グラニュー糖60g」とか「粉砂糖70g」のクッキーの提案が来ましたが、今度は追加した条件「甘さは控えめにしたい(砂糖はあまり使わないクッキー)」が考慮され「砂糖20gの提案」が来ました。

ChatGPTくん、優秀ですよね!

AIに指示するプロンプト

上で見たような「何か情報を得る」というのではなく、
例えば「文章を翻訳して」など、
AIに何か仕事をしてもらう時のプロンプトの書き方も見ておきます。

たとえば「私はブログで記事を書きます」という文を「英語に翻訳したい場合のプロンプト」としては普通に以下のように書けばOK。

【指示する場合のプロンプトの書き方】

プロンプト例)

「私はブログで記事を書きます」を英語に翻訳して。

結果は以下のようになりますね。

このプロンプトは短い文章なので良いですが、
翻訳する文が長い場合にはプロンプト自体も長くなり分かりづらくなりそう。

こうした場合、AIから見ても「これが指示」「これが翻訳対象」と明確に分かるよう指示の部分と対象を明確に分けて書くと良いです。

【対象が長い場合のプロンプトの書き方】

以下を英語に翻訳してください。

■翻訳対象
ブログ記事を書くとは興味を持っていることや知っていることを、人々に共有することであり、読者にとって役立つ情報を提供することが大切なんだ。
記事を書くときには、自分自身が読者であったらどのような情報が欲しいか興味を持つかを考えるのが良い。そこからタイトルや導入文、本文、まとめなど、記事を構成する基本的な要素を考えるんだな。特に導入文(リード文)は、読者にとって興味を引くような情報を提供することがポイント。本文では、自分自身の意見や経験を交えつつ、事実やデータを用いて裏付けを行うと、記事の信憑性が高まって良いよね。

ここでは翻訳対象の内容が「以下を英語に翻訳してください」という指示の続きの補足説明などと誤解されないよう、「■翻訳対象」と書いて明確に指示と翻訳する対象が分かるようにしています。

このプロンプトをChatGPTに与えると、以下のように翻訳してくれますね。

テキストベースで表現できるもの(文字で表現できるもの)であれば一見難しそうなことも、さらっと対応してくれるのがAIの凄いところ。
(表を作ってとか、箇条書きで整理して、など)

またAIに何か指示を出す場合、
上の方で見たように条件を指定することで、より複雑なことを対応してもらえます。

【プロンプトの基本的な書き方】

下方の条件に従って以下の文を見直してください。

■対象の文:
ブログ記事を書くとは興味を持っていることや知っていることを、人々に共有することであり、読者にとって役立つ情報を提供することが大切なんだ。 記事を書くときには、自分自身が読者であったらどのような情報が欲しいか興味を持つかを考えるのが良い。そこからタイトルや導入文、本文、まとめなど、記事を構成する基本的な要素を考えるんだな。特に導入文(リード文)は、読者にとって興味を引くような情報を提供することがポイント。本文では、自分自身の意見や経験を交えつつ、事実やデータを用いて裏付けを行うと、記事の信憑性が高まって良いよね。

■条件:
・読みやすいように適宜段落分けする
・箇条書きにしたほうが分かりやすい部分は箇条書きにする
・ブログ初心者では分かりづらい表現は注釈を入れる。

※)「条件」は「ルール」などでもOKだし、「■」も別の記号でもOK。

上でつけた条件、

  • 「適宜段落分け」、
  • 「分かりやすい部分は箇条書き」、
  • 「ブログ初心者では分かりづらい表現」

これらは、まるで人間の部下に対して「その人が自分で考えてその人の感覚で処理してもらう」という内容になってます。

仮に人間に同じような指示をした場合、そうした作業に慣れてない人からは、

  • 「適宜段落分けって何を基準にすればよいの?」
  • 「箇条書きにしたほうが分かりやすいって、例えばどんな部分のこと?」
  • 「ブログ初心者では分かりづらいって、ブログ初心者は何が分からないの?」

など質問が返ってきそうです。

AIに慣れてなかったり、
普段きっちりと細かい仕事をしている人から見ると、

「こんなあいまいな指示で分かってくれるの???」

みたいな、かなり無茶振りしているようにも見えますね。

でもAIは「何でも素直に言うことを聞いてくれて、ものすごい知識量や分析力を持った超有能で頭の切れる人間の部下」と考えて、「無茶かもしれないけど君ならできる!」と思って試しに指示してみるのがAIを使いこなす大きなポイント

上のプロンプトをChatGPTに投げると、以下のような結果を返してくれました。

送ったプロンプト(①)は最後の方しか見えてませんが、
ChatGPTからの結果(②)を見ると、
条件として指定した段落分けもできてるし、箇条書きもきっちり取り入れてます。

箇条書きには「タイトル」などのラベルも付けてくれるしで、予想以上の内容にかなりびっくり。

プロンプトを段階的に作る方法

ここまで、単純なプロンプトや条件を付けたプロンプトを見てきましたが、いきなり詳しい条件など付けられない(というか分からない)場合が普通です。

ということから、
プロンプトは以下の流れで気楽に考えて作っていくのが良いですね。

  • 1)まずシンプルな質問をしてみる
    まず聞きたいことをとにかく質問してみる
  • 2)考慮してほしい内容を加える
    AIからの回答を見て、「もっとこうした回答が欲しい」と思ったら「回答はこうしたことを考慮してほしい」ということをプロンプトに含める
  • 3)考慮してほしい内容を別に書く
    「こうしたことを考慮してほしい」という内容が多くなって、プロンプトの内容が人の目から見ても分かりづらくなってきたら、ルールとか条件とか別に書く。
  • 4)更に条件を追加
    AIの回答を見て、更に「もっとこうした回答が欲しい」と思ったら条件に追加する。

「クッキーの作り方」のプロンプトを例にとると、
具体的には以下のような感じです。

  • 1)まずシンプルな質問をしてみる
    プロンプト:「クッキーの作り方を教えて」

    ⇒ AIの回答が平凡だなっと思った。
  • 2)考慮してほしい内容を加える
    プロンプト:「18歳で大学生の女性が遊びに来る。遊びに来た時にお茶菓子としてクッキーを出したい。見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいというクッキーがいい。どんなクッキーが良いかアイディア3つ出してみて。またそのクッキーの作り方を教えて。」

    ⇒ まずまずの回答をAIがしてくれた。
    でも条件が増えてきたので分かりやすく整理して改めて聞いてみたいと思った。
  • 3)考慮してほしい内容を別に書く
    プロンプト:
    「以下の条件にあうクッキーの作り方を教えて。

    ■条件:
    ・友達が遊びに来た時のお茶菓子用のクッキー
    ・友達は18歳で大学生の女性
    ・見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいクッキー。
    ・クッキーのアイディアは3つ」

    ⇒ AIの回答を見て、砂糖を減らしたいと思った。
  • 4)更に条件を追加
    プロンプト:
    「以下の条件にあうクッキーの作り方を教えて。

    ■条件:
    ・友達が遊びに来た時のお茶菓子用のクッキー
    ・友達は18歳で大学生の女性
    ・見た目が綺麗で可愛くて、尚且つ美味しいクッキー。
    ・甘さは控えめにしたい(砂糖はあまり使わないクッキー) ←追加した条件
    ・クッキーのアイディアは3つ」

    ⇒ 追加した条件を考慮した回答をAIがしてくれた。これで友達にクッキーが作れるぞ!

ChatGPTなど、AIからの回答内容を見て「もっとこうした回答が欲しいんだ」と思ったら、考慮してほしいポイントを加えたり、条件として分けて書いて条件の削除や追加、修正したりしていけば、求めるプロンプトも出来上がり!

プロンプトの長さと注意点

プロンプトも「クッキーの作り方教えて」みたいな単純で短いものは AIも理解してくれてその意図にそった回答が得やすいですが、いろいろな付加情報や条件が入ってくるとプロンプトもドンドン長くなってきます。

人間でも1度にする質問や指示の内容が多いと理解するのに時間がかかったり、その内容が論理的でなかったり整理されてない場合には正しく理解できずに誤解してしまう場合もありますよね?

これはChatGPTなどAIも同じこと。

プロンプトが長くなる場合には
AIが理解できるよう、以下の点に注意していくのが良いです。

  • 1)簡潔に書く
  • 2)論理的な内容にする
  • 3)可読性を上げる
  • 4)複数の質問を明確にする
  • 5)回答に対して確認や検証を行う

それぞれについてより詳しく見ておきましょう。

1)簡潔に書く

プロンプトによる指示や質問の中に「関係のない情報」が含まれていると、AIが正しく理解できなくなる可能性がでてきます。

(AIが誤解したり、関係のない情報を無理やり関連づけようとしたりするかもしれない)

ということから、プロンプトはできるだけ具体的な情報を含めつつ「シンプル」「簡潔」になになるようにするのが良いですね。

【悪いプロンプトの例】

私は先週、友達と映画を観に行って、とても面白かったと思いました。でも、友達はあまり楽しめなかったようで、私たちはその後、適当に過ごしました。あなたは映画に行くとき友達と何をしますか?

このプロンプトは不要な情報が含まれ(質問とは関係ない情報が含まれ)また最後の質問「あなたは映画に行くとき友達と何をしますか?」は何を聞きたいのかよく分からない。

これでもAIから何かしらの回答は得られますが、何を伝えようとしているプロンプトなのかが分かりづらいので、結果として得られる回答も曖昧だったり、期待したものとは異なる可能性が高くなりそうです。

【良いプロンプトの例】

映画を見に行った後の友達との過ごし方を教えて。

この良い例では、長いプロンプトをシンプルに簡潔にしたものになりますが、何が知りたいかが明確になっていて、AIからの回答がより的確になる可能性が高くなりそうです。

2)論理的に整理する

プロンプトに含まれる情報は、論理的に整理されているとAIも理解しやすく、期待する回答が得られやすくなります。

論理的なプロンプトとは、つまり「順序だてた説明や指示のこと」で、その内容が分かりやすく理解しやすいプロンプト。

説明や質問、指示が順序立てて整理されてない場合には人でもその内容が理解が出来なかったり誤解したりしますよね。AIも同様で、そうした整理されてないプロンプトを与えるとAIも質問や指示内容が把握できなかったり誤解したりして、期待した回答が得られる可能性が低くなります。

【悪いプロンプトの例】

私は今日とても運が悪かったので、明日は勉強はお休みにしたい。何をすればよいと思う?

このプロンプトでは「今日は運が悪かったこと」と「明日勉強を休むこと」の関連が分からないし、「何をすればよい」って言われても関連がないような情報が並んでいるので、聞かれた方も答えに困りそうだし、あまり的確な回答は得づらそう。

※)実際これで質問すると、単にリラックスするための休日の過ごし方のアイディアを出してくれるようです。

【良いプロンプトの例】

私は今日とても運が悪くて気分が良くない。明日は勉強はお休みにして気分転換をしたい。勉強にやる気の出るような気分転換として何をすればよいと思う?

こうした説明なら筋道の通った文章で理解もしやすく、AIからの回答も期待できそう。

※)実際これで質問してみても「今日運が悪かった」に対しては具体的なことを話してないためか考慮してくれず、「勉強にやる気の出る気分転換のアイディア」を出してくれるようです。

3)可読性を高める

AIは文章(自然言語)を理解する人工知能モデルということから、質問や指示などをする際のプロンプトでは、日本語なら日本語として「意味が取りやすい」「分かりやすい」ということが重要になりますね。

一言で言えば「読みやすい文章」ということになりますが、プロンプトの読みやすさを上げる(可読性を上げる)には、以下のような点に気を配ると良いようです。

  • 文法的に正しい
  • 文章が明確で簡潔
  • 文章が論理的に構成されている
    (順序良く説明されているし、前後の関係が良く分かる文になっている)
  • 文章が適切な段落に分割されている
  • 文章が適切な句読点を使用している
  • 1文が長い文は短く区切って理解しやすくする。
  • 長いプロンプトは、条件やルールを別に分けて書く

ブログの記事を書く時と同じですが、
つまりは「分かりやすい文章にする」ということになりますね。

「文法的に正しい」とか「文章が明確で簡潔」などは、確かにそうなってないと理解しずらいプロンプトになるのはその通りだと思いますが、「適切な段落で分割」とか「適切な句読点の使用」って、AIのプロンプトとしてなんで必要なんだろう?なんて思ったりします。

相手は人工知能と言えどプログラムみたいなもの。

「別に段落なんて分けなくてもいいのでは?」とか「句読点が多少雑だったりしてもいいのでは?」という感じもしますが「生成AIは言語モデルがベースになっている」ということで、日本語なら日本語の大量の文章を読んで日本語の文法やその文章に含まれる表現などを学習してます。

ということからすると「段落」は「関連した文が複数含まれている塊であって、段落で分けられると、すこし別の話題に移った」というような理解をしたりして、適切に段落分けをするとプロンプト全体の文章理解の助けになるようです。

句読点も同様で、たとえばちょっと極端な例ですが、
句点(。)が全くない文とかは読んでも理解しずらいですよね。

  • 全く句点がない例)
    私は今日とても運が悪くて気分が良くない明日は勉強はお休みにして気分転換をしたい勉強にやる気の出るような気分転換として何をすればよいと思う?

どこからどこまで意味がつながっているかが非常に分かりづらい。

またこちらもちょっと極端な例ですが読点(、)が極端に多かったりすると、やはり理解しずらい文になってAIも理解しづらい、ということになり、そのため期待する回答が得られにくいとなるようです。

  • 読点が極端に多い例)
    私は、今日、とても、運が、悪くて、気分が、良くない。明日は、~

4)複数の質問を明確にする

長いプロンプトでは、複数の質問が含まれる場合も多いと思いますが、何をAIに質問したいのかが明確に分かるようにするのが良いですね。

【悪いプロンプトの例】

数学のテストが近づいているので、勉強を始めようと思う。でもどの問題に集中すればいいか分からない。また、テスト中に集中力を維持するためにはどうしたら良いかもわからない。時間配分も重要だと思うけどそれについてもアドバイスがほしい。

このプロンプトは、何か「思いついた質問をバラバラ並べて一気に聞いている」ようになってます。

これでもAIは回答してくれると思いますが、AIも何を聞きかれているのか、何を答えれば良いのか混乱したりして、得られる回答が不十分だったり期待したものにならなかったりする可能性もありそうです。

また上の質問と同じようにAIも文章でいっきに回答すると、その文章の中に欲しい回答が含まれてない、というような可能性もあるようです。

1つのプロンプト内に複数の質問がある場合には「改行」を使って質問を分かりやすくしたり、質問は質問として「箇条書き」で分けたりすると、AIも何に答えればよいか理解ができて、期待する回答が得やすくなりますね。

【良いプロンプトの例1】

(改行を使って質問を明確にした例)

数学のテストが近づいているので、勉強を始めようと思う。
どの問題に集中すれば良い?
また、テスト中に集中力を維持するためにはどうしたら良い?
時間配分ついてもアドバイスがほしい。

【良いプロンプトの例2】

(箇条書きを使って質問を明確にした例)

数学のテスト勉強のアドバイスが欲しい。

・どの問題に集中すれば良い?
・テスト中に集中力を維持するためにはどうしたら良い?
・時間配分ついてもアドバイスがほしい。

AIにプロンプトをチェックしてもらう方法

プロンプトに対して「AIは正しく理解してくれるかな?」という場合、AI(ここではChatGPT)にプロンプト自体をチェックしてもらう、ということもできます。

この例ではChatGPTに対して「あなたは以下のプロンプトをどう理解するか教えて」と、プロンプトが正しくChatGPTに伝わるかをChatGPT自体に聞いて確認してます。

※)「(プロンプトに対する回答は不要)」を付けてるのは、プロンプトの理解に続けてプロンプトに対しての回答までしてくれて、欲しい情報以上の内容が返ってきてしまうから。

※)またプロンプトはここからと明らかに分かるように「—————–」で区切ってます。

※)プロンプトエンジニアリング(より適切な回答を得るためのプロンプト作成技術)的には区切りは「######」などの記号を使うという説明がありますが、文章を読む中でそれが「明らかに区切り」となっていれば「######」でなくても良いようです。

また、単にAIがどのように理解するかを確認するだけでなく、より良いプロンプトに出来ないかも聞けますね。

この例では、AIに送る予定のプロンプトに対して、以下のアドバイスを求めてます。

  • AIが答える上で、何か情報をつけ足した方が良い点
  • 修正した方がAIが理解しやすい点

すると、AIから「調理環境の前提」とか「アレルギーや食の制限」「提供シーンの詳細」などの補足があると良いかも、などのアドバイスが得られました。(確かにね)

単純なプロンプトで回答を引き出す方法

では最後に、単純なプロンプトを使って、期待する回答を引き出す方法を見ておきましょう。

上で見たように、いろいろな条件をつけたりして、難しいプロンプトを作るのは、慣れないとけっこう大変。そうした「1度ですべての回答が得られるように完璧なプロンプトを作ろう!」というのも良いですが、対話が超得意なAIくん。

その特性を活かさない手はないですよね。

つまり最初は「なんとなくこうしたことを聞きたい」という「ざっくりとした内容のプロンプト」で質問し、AIの回答を見て、その回答に対し更に質問したりして求める回答に近づけていく。

たとえば「お金がない。どうしたらいい?」なんてプロンプトから始めてみる。

最初にした質問「お金がない。どうしたらいい?」は、いろいろな答えが考えられる内容なので、AIも答えになりそうな可能性のあるものを回答してくれます。

その中で「これをもっと知りたい」と思ったら、それについて更に質問をしていく。

上の例ではChatGPTの回答の中の「ステップ2:今すぐできること」に「スキル販売」というのがあったので、「スキル販売って何?私でもできそう?」など質問していきます。

このように、AIの回答に対して更に知りたいことは何か1つ1つ質問することで、

  • 質問自体も明確でAIも回答しやすくなるし、
  • 質問を重ねる中で求める回答に近づける、

ということで、
プロンプト自体も難しく考える必要がないので簡単だし楽ですね。

ただ、こうした対話で質問・回答を進めていくと、人間同士の会話に同じく、初めの方で話してた内容とか、途中で何か重要なことを回答してくれたけど何だったけ?と忘れてしまったりよく分からなくなるものです。

(スクロールして さかのぼって探すのも面倒ですし)

こうした場合、「大体これだけ答えてくれれば十分」となったら、AIに「ここまでの質問と回答をまとめてよ」とプロンプトで指示するとしっかりまとめてくれます。

この例のように、「ここまでの質問と回答をまとめて。」とプロンプトで指示すると、ここまでの質問とその回答を箇条書きの形でまとめてくれますね。

確かにこれまでの質問と回答が一覧でまとまってますが、期待したのは「ポイントを抜粋したりして、全体が見渡せるような要約された感じのもの」。

ということでプロンプトを編集して
「ポイントを簡潔にまとめて整理して」
としてみました。

プロンプトを「ポイントを簡潔にまとめて整理して」としてみると、これまでの質問と回答のポイントが簡潔にまとまっているようで、全体の見通しが良くなりました。

(私のバア愛、愚痴・恋愛相談が効率よく稼げるのだとか(笑))

「完成度の高いプロント」が必要ない場合では、ここで見たように、1つ1つ質問して求める回答を得ていく、最後にまとめて整理してもらう、ということでも全然OKですね。

まとめ

  • プロンプトは簡潔に書くのが基本。「具体的な情報」もしっかり入れる
  • 条件を分離して書くと、分かりやすいプロンプトになる
  • 期待した回答が得られない場合、プロンプトを修正したり、条件の追加をする
  • 指示するプロンプトでは、指示内容と指示対象を分けて書くと良い
  • プロンプトは、最初は単純な質問をし、得られた回答から考慮してほしい内容/条件を加える、といった段階的な作り方でもOK
  • プロンプトが長くなる場合には、極力簡潔にしたり、分かりやすい文章、筋道が分かる文章にする。
  • AIに、プロンプトが理解できるか、追加や修正した方が良い点を確認してもらうのも良い

AIの利用者が爆発的に増えてきているので「プロンプト」と聞くと、誰もがChatGPTやGemini、MidjourneyやSunoなど、いろいろなAIを思い浮かべる時代になってきました。

(一昔前なら、PCの画面上に光るカーソルの点滅を思い浮かべたんですけどね)

文章を理解し文章を作成するChatGPTなどの生成AIでは、プロンプトも人の目で見て分かりやすいもの、理解しやすいものにしていくと、それはつまりAIから見ても理解しやすいものになりますね。

プロンプトの基本は「分かりやすさ」。

簡潔に順序良く説明するなかで質問や指示をしていく、そうしたプロンプトを作る、ということでAIを活用していきましょう。

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