サラリーマンのお小遣いの平均ってどれぐらいか知ってますか?
過去を見てみればバブル期のピークでは7万超えもあったようですが、2024年の最新データでは平均約3万9,000円と大きく減少してます。
お小遣いは手取りの1割が相場とも言われますが(昼食代含まず)、あなたの今のお小遣い、どれぐらいああるでしょうか。
不透明感が漂う昨今、昨年の調査結果の振り返りやお小遣いの使い道、そこから見える今後の見通しなどを見てみましょう。
4万に届かず!
お小遣い調査は「新生銀行」が結果を公表しています。
- 新生銀行の調査結果詳細はこちら(pdf:2024年6月28日)
この2024年の調査から見ると、サラリーマンの一ヶ月のお小遣いは以下になってます。
- 男性:平均 39,081円
- 女性:平均 34,921円
全年と比較すると、
男性は約1,500円ダウン、女性も約80円とわずかにダウンしてますね。
男性では前年(2023年)では40,557円と4万円をわずかに超えてましたが、2024年は3万円台に戻ってます。
進む2極化
富を持つもの、そうでないものの2極化が進んでいると言われるように、最も身近なお小遣いもその影が出てるようです。
後で更に詳しく見ますが、年代別に見ると、
男性では50代が43,453円と最も高く、女性では20代が40,578円と最も高い結果となっています。
いくら世間的に景気が回復してきているとか、企業業績が過去最高などと言われていても、家庭のお小遣いに与える影響はあまりないようですね。
ここから見える日常生活は、まだまだ決してゆとりのある姿には見えません。
過去最高はバブルだった
リーマンショック前(2008年当時)と過去最高はどれほどだったか、参考までにちょっと見てみると、
- リーマンショック前:45,825円(2008年)
- 過去最高:77,725円(1991年 バブルが正に弾ける時)
リーマンショック前は4万5千円超え。
過去最高は、なんと約7万8千円!
さすがバブル時代というところですが、
それでも今から30年以上も前のこと。

バブル期を謳歌してきた世代からすれば、今のお小遣いはなんとも心もとないかもしれませんが、実際こうしてグラフで見ると、急降下後、全然上向きになりません。
(水色のグラフの株価は上がってるんですけどね)
正に失われた何十年みたいな感じですが、
もう少し詳しく、男女別や年代別など見てみましょう。
男性がやはり上!?
まずは男性、女性の全体の平均から。

最上段の赤枠が男性女性の全体の平均。
その下に男性の年代別を示したグラフです。
若い世代と40代、50代の2極化が進むと結構言われるお小遣い。改めてこうしてみると、実際の差は男性では最低となる40代の3万6千円と最大となる50代の4万3千円で、その差は約7千円。
女性では、最大が20代の4万円、最低が40代の2万8千円で、その差はおよそ1万2千円。
差額も1万円を超えると結構大きいと思いますが、この差、あなたはどう見るでしょうか。
40代、50代ともなると、会社では部下も結構いる立場。交際費の支出も増えること場面が多くなるかもしれません。
その他のお付き合いや趣味の世界にも何かと費用がいるところ、更に自己啓発のための投資もあったりといった中でのこの差額。はっきり言って飲み会1回分(約5千円など)+αぐらいかも。
結構つらい状況を示しているように見えますね。
※)ちなみに一か月の平均外飲み会数は男性サラリーマンで2.2回。女性サラリーマンでは2回。
今後はどうなる?
今後、お小遣いはどうなるか、まず参考に過去の推移を見てみましょう。

お小遣いの過去最高は1991年のバブルが正に弾ける時で、8万円に迫る「77,725円」。
最初の方のグラフでも見てますが、それから約10年たつとお小遣いも約2万円ダウンの6万弱となり、2014年から2024年までは4万円にタッチしたかと思えば又すぐ下がるみたいな、中々上り調子にはなりません。
円安の影響もあると思いますが、
国の税収入は毎年更新していても、家計は全く変化なく、相変わらず過去で止まったまま、という感じです。
こうしてみると、103万円の壁などが取っ払われない限り、お小遣いもなかなか増えなさそうですね。
物価も上がっていることもあって、
相対的にお小遣いは減額になっているみたいな感じかもしれません。
お小遣いで一番使うものは何?
ではそうしたお小遣いについて、
サラリーマンは何に使っているかも見ておきましょう。
お小遣いの使い道TOP5
使い道は男性、女性、勿論異なります。
まず男性からですが、
- 1)昼食代:42.2%
- 2)携帯電話代:25.0%
- 3)趣味:20.9%
- 4)嗜好品:19.7%
- 5)車関係:19.2%
飲み代は第6位の17.9%。
そして女性のトップ5は以下。
- 1)昼食代:36.8%
- 2)携帯電話代:32.0%
- 3)身だしなみ費用:31.7%
- 4)ファッション:21.7%
- 5)車関係:17.18%
男性も女性もお小遣いは昼食代に使っている人が一番多いですね。(昨年同様)
女性では、以前は昼食代より身だしなみやファッションの方が多い時期がありましたが、ここ最近は何か意識の変化などがあるのかも。
女性の場合の飲み代は男性同様6位で17.9%。
意外に低いと感じるかもしれませんが、
リモートワークなどの影響も出てそうです。
昼食代も上昇してる?!
力の源「昼食代」。
1日の昼食代は、男性で平均709円、
女性では694年。
以前はワンコイン+消費税みたいに言われてましたが、
男性も女性もだいたい700円ぐらいになってますね。
また気になる飲み代を見てみると、
- 男性の場合:
- 飲み代:6,219円/回
- 外飲み会数:2.2回/月
- 女性の場合:
- 飲み代:5,007円/回
- 外飲み会数:2.0回/月
1か月の飲み代として見てみると、
男性では約13,600円、女性では約1万円ほどになるようです。
週に一度ぐらいは仲間とちょっと、となると、
お小遣いの1万円UPは必要そうですね。
お小遣いに対する奥様の疑問
あなたのご家庭は、我が家と同じように「奥様が家計をにぎりお小遣い制」でしょうか? 優しい奥様であることを祈りつつ、そんな中でたまに聞くのが奥様の疑問です。
- お小遣い3万円とか4万円って、一体何に使ってるのかしら? (¬、¬)
- 本当にそんなに必要なの?(゚ロ゚;)
- また前借りしたいって、一体どういうことよ!ヾ(*`Д´*)ノ"
家計をあずかる身としては、ついつい旦那様のお小遣いに向ける目も厳しくなろうというもの。でも実際に夫がどのような行動をとっているか想像して優しく見守ってあげることも大切ですよね?
ライフスタイルによってその使い道も変わりますが、ここで1つ具体例を考えてみましょう。(あくまで1つの例)
項目 | 単価 | 1か月 | 小計 |
昼食代 | 700円 | 20日分 | 14,000 円 |
飲み会 | 6,000円 | 2回/月 | 12,000円 |
雑誌(週刊誌) | 500円 | 1冊/週(月4冊) | 2,000円 |
たばこ | 450円 | 30日分 | 13,500円 |
コーヒー代(外で) | 500円 | 1回/週(月4回) | 2,000円 |
- 昼食代と飲み会の費用は、今まで見てきた値とほぼ同等。
- 飲み会は毎週一回ぐらいは仲間と愚痴を言いながら飲みたいでしょう、ということで月4回へ。
- 雑誌も自己啓発含めて買うよね、ということで、一冊平均500円として週1冊の4週分。
- たばこを吸う人吸わない人いますが、一応計算へ組み込んでみる
- 息抜きにたまには喫茶店にも寄るでしょう、ということで週1回を入れてみる
結果としては、当たり前のように4万超え。(43,500円)
たばこをやめれば3万まで抑えられますが、これらは最低限の使い道。
ホントだったら、昼食にもっとお金かけたいとか、息抜きに喫茶店にもっとよってみたい、趣味関係にもっと使いたい、などあるともいますが、そういった費用は含まれてない中での計算です。
結構切り詰めないといけない金額となってますね。パチンコなんてやってられません。
ちなみに私は会社勤めの頃は3万でした。
なんやかやで結構不足して(タバコを吸ってた時期もありましたし)前借りを何度もしてましたけど。^◇^)ゞ
副業の割合や収入額
普通に計算すると、不足となる日も多そうなお小遣い。
これは副収入のある人も増えて来てるかもなど考えられますが、実際、副収入を得てる人の割合も結構ありますね。

男性の場合、20代、30代が多く15%ほどが副収入を得ています。
そうした方では、1か月に得る副収入も3万円弱から8万円にも迫る勢いのようです。
副業のTOP5を見てみると以下の通り。
- 1)株式投資
- 2)ポイントサイト、アンケートサイト
- 3)アルバイト・副業
- 4)FXなど
- 5)ギャンブル(パチンコ、競馬など)
6位以降に不動産投資などがあり、8位にブログの広告収入も入ってます。
(なんとブログは20代、30代で12%ぐらいもいます。以前に比べれば増えましたよね!)
女性も見てみると以下になってます。

男性に比べると、副収入がある割合、実際の副収入の額が少なくなりますが、それでも20代、30代、40代と幅広く副収入を得ていて、それらの年代では12%ほどが会社とは別口で収入を得ているようです。
予想以上な感じですが、実際得られている副収入も2万円から6万弱と良い感じ。
女性の場合の副業のTOP5も見てみると以下の通り。
- 1)ポイントサイト、アンケートサイト
- 2)アルバイト・副業
- 3)株式投資
- 4)フリーマーケット
- 5)ネットオークション
男性と比較してみると、大きくお金が動きそうな株式投資は順位が下がり、着実性のあるポイントサイトやアルバイトなどが上位に来てますね。
女性の場合、男性にあったブログがTOP8に入ってないようですが、TOP10ぐらいまで調べると入ってくるかもしれません。
こうしてみると、以前に比べて副収入を得ている方の割合も増えてそうですし、これからは普通に副業で別の稼ぎ口を作っているのが当たり前の時代に入ってるのかもしれませんね。
まとめと今後
お小遣いを増やすにはどうするか?
いろいろ節約するというのもありますが、最後に見た副収入に大きなヒントがありそうです。
副収入の金額を見れば2万~8万弱。お小遣いに足すと十分な額になる方も多そうですが、逆に副収入を得てない方は男性、女性とも80%以上にもなるようです。
(つまり多くの方は会社からの収入のみでなんとかやっている)
なかなか上がらない給料、それでも上がっていく消費税に各種保険料に家賃や住宅ローンなど、毎月の家計をやり繰りするのに精一杯な場合もあると思いますが、10%以上の方が副収入を得て、お小遣いを余裕をもって使っているなど数値を見ると、新たにチャレンジしていく必要性も見て取れそうです。
今後は経済的な安定を求めるために、会社以外にも収入源を得ていく必要性が高まって来ているとも言えますが、私はそうした社会の先を見越して何か行動したい、でも何をしたらいいか分からない、と思っている人向けに、自分の経験を通して無料のメールマガジンを配信しています。
詳しくは以下をご覧ください。
コメント