会社で働く人も色々なタイプがいるでしょう。
とにかく残業したくなくて、終業時間がきたらきっちり帰る人。時間に拘束されるのが大の苦手で(私です σ^-^;) )、残業だろうがなんだろうが、自分の思うように仕事をしたい人。
職種にも勿論よりますが、後者のタイプは裁量労働制で仕事をした方がよいですね。裁量労働制には良い面、悪い面ありますが、精神的には気楽になれるかもしれません。
そんな裁量労働制ですが、コアタイムが設けられている人もいるようです。また残業代は絶対つかないと思っていたら、実は深夜時間帯は別だとか。
ここでは裁量労働制のコアタイムの扱いや、残業についてみてみましょう。
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裁量労働制とは
裁量労働制とは、簡単に言えば「労働時間に関係なく、あらかじめ決められた時間の労働をしたものとみなす(みなし労働時間)もの」。
逆に言えば、何時間働こうが「みなし労働時間分の給料しか出ない」ともなるため「残業代カットのための制度」とも揶揄されます。
私も会社で働いていた時はこの「裁量労働制」が適用されていましたが、当時はお金よりも自分の裁量で自由に仕事ができる、ということに魅力を感じていたため、残業代がどうのというのは特に気にしてませんでした。
専門業務型と企画業務型
この裁量労働制には2種類あり、
- 1つは「専門業務型」
(プログラマーなど専門的な職種) - もう1つは「企画業務型」
(企画、立案、調査、分析業務などの職種)
となってます。
対応職種の拡大
この「裁量労働制」、職種の適用範囲の拡大が検討されており、その検討中の法案はよく「残業代ゼロ法案」などと言われます。
新たに営業職、その中でも顧客からの情報などを元に商品やサービスを提供していく「提案型の営業職」を新たに加える、ということが言われてますが、「提案型の営業職ってあーた、どこまでの範囲を含めるのよ」と定義があいまいで、今後「なし崩し的に範囲が広がるのでは」と危険視もされています。
コアタイムがある!?
この「裁量労働制」、労働時間ではなく成果重視の勤務体系であり、上で見たように専門的な職種に適用され、文字通り労働者の裁量に委ねられた仕事の進め方となります。
それなのに時間を拘束する「コアタイムがある」という人もいたりして、これは妥当な事なのでしょうか?
- コアタイムとは
決められた時間帯に必ず出社している事、またその時間帯を指します。例えばコアタイムは午前中の10時から午後3時まで、となれば、その時間帯には必ず出社することを意味します。その前後の出社時間と終業時間は各自による。
すべてが自由は勘違い
私も始めそう思ってましたが、裁量労働制で勘違いされることには「何もかもが自由」という捉え方があります。
「自由」というより、仕事を進めるうえで効率などを考えた結果決める、というのが正しいです。
始業時間、終業時間は自由な裁量によるものですが、コアタイムは業務遂行上必要であれば裁量労働制の趣旨に反しない、と考えられています。
効率化の1つという捉え方でしょうか。
残業代の扱い
残業代、というのも誤解があるようです。
裁量労働制では確かに「みなし時間労働」であり、出社すれば一定時間働いたものとしてみなされますが、深夜まで働こうがそれは同じ、というとそうではありません。
深夜労働は別
裁量労働制では時間外労働(いわゆる残業)という概念はありませんが、深夜残業は別です。
午後10時から午前5時までの深夜に勤務した場合には深夜勤務手当が支給されることになっています。残業全ての概念がない、ということではないんですね。
私の場合「自由に自分の裁量で仕事ができる」というのが重要だった為、残業は全然気にしてませんでした。忙しくなれば当然のように深夜時間帯の残業もするわけですが、これも裁量労働制では特に関係ない、と思ってたんですね。
ある時「深夜10時以降の残業記録はしっかりとつけるように」と注意が入り、びっくりしたのを覚えています。
後々トラブルにならないよう、何事もルールにのっとり、というか、まず理解をしっかりしてから仕事に取り掛かる必要がありますね。
まとめ
- 裁量労働制とは、「労働時間に関係なく、あらかじめ決められた時間の労働をしたものとみなす(みなし労働時間)もの」で、専門業務型、企画業務型の2種類ある。
- コアタイムは、業務遂行上必要であれば裁量労働制の趣旨に反しない、と考えられる
- 裁量労働制では時間外労働(いわゆる残業)という概念はありませんが、深夜残業は別。
裁量労働制は、自らの裁量で仕事を進めるものですが、全て自由というのとは異なります。
そのあたりはしっかり意識して仕事をする必要がありますね。
今後を考える
自由に仕事をする。
とても良い響きです。この自由に憧れる人も多いですが、自由には常に責任が伴います。
裁量労働制では、進め方などはあなた自身で決めて仕事をすることができますが、それも全て「成果」のため。当たり前ですが、遅くに出社して好きな時間に帰宅する、ある種適当に時間を過ごせば給料がもらえる、というものとは全く異なります。
今後を考えれば、少子高齢化に伴い、人件費の安い労働力が海外からも職場にやってきます。そうなれば余計に社員に求められるのは今までの「時間提供の労働」ではなく、「時間に関係なくアウトプットされる成果」となるでしょう。
そこには成果を出し続けられる人とそうでない人の2極化、成果を出せても成果を出し続けることに対する大きなプレッシャーやストレス、成果が出せない人は海外からのローコストの労働力と競わなくてはいけない現実が考えられ、「自由に仕事をして成果を出す」といったスタイルからの乖離が激しい未来が見えそうです。
成果を出せる人はまだしも、そうでない人はどうなるのか?ただでさえ苦しい家計の中、なんとかギリギリの生活でやりくりしてるとしても、その生活水準すら保てなくなるかもしれません。ここに会社に依存して生活している大きなリスクが存在します。
そういった危機に直面した時、あなたは果たしてどういった行動がとれますか?今から将来に向けて何かできることはないでしょうか?
私は今現在、そういった社会の先を見越して行動したいと思っている人向けに、自分の経験を通して無料のメールマガジンを配信しています。詳しくは以下をご覧ください。