もう一般的になった「婚活」。
結婚とは、それまでの恋愛とは一線を画し、家庭の経済を共有することになり、その基盤となるお金なくしては話が始まりません。
ということから言えば、婚活で最も重視する項目は?と聞かれれば、最重要項目はなんといっても「経済力」。
ここでは、婚活における男性から見た女性の年収の期待値、女性から見た男性の年収の期待値がどれほどになっているか、ちょっと見てみましょう。
年収の希望額
婚活と年収については、最近見かけた記事に、以下のようなものがあります。
- 【LIMO】女性の約5割「400万~600万円希望」結婚観から考えるライフプランとは?(2025年版)
この記事によれば、結婚相手に対する年収の希望額は以下になるようです。
【男性が女性に求める年収】
- 1)気にしない(41.80%)
- 2)500万円以上(14.50%)
- 3)300万円以上(13.50%)
- 4)400万円以上(11.00%)
【女性が男性に求める年収】
- 1)気にしない(20.00%)
- 2)500万円以上(19.30%)
- 3)600万円以上(17.00%)
- 4)400万円以上(16.30%)
男女とも、相手の年収は「気にしない」が一番多いですが、男性は「自分で稼いで妻には専業主婦でもいい」という考え方の方も多いでしょう。
でも女性も相手の年収は「気にしない」が20%で一番多く、女性も「自分で稼いで夫には専業主夫でもいい」と考えるか、と言えば、多分違って、「共働きでなんとかなる」「収入より他に大事にしたい要素(正確とか趣味など)がある」ということでしょう。
(だから、さすがに、収入無しでも良いですか?なんて聞いたら速攻で相手にされなくなる可能性が高いのでご注意を)
具体的な数値は以下で見てみてください。
希望年収 | 男性 | 女性 |
300万円以上 | 13.50% | 5.30% |
400万円以上 | 11.00% | 16.30% |
500万円以上 | 14.50% | 19.30% |
600万円以上 | 6.30% | 17.00% |
800万円以上 | 5.80% | 12.00% |
1,000万円以上 | 3.80% | 6.80% |
2,000万円以上 | 3.50% | 3.50% |
年収は気にしない | 41.80% | 20.00% |
また分かりやすくグラフにしてみると、
以下のようになりますね。

参考までにですが、
およそ10年前のデータでは以下になってました。
- 男性が女性に求める最低年収
- 1位「こだわらない」— 57.8%
- 2位「300万円以上」— 27.7%
- 3位「400万円以上」— 9.6%
- 4位「500万円以上」— 2.7%
- 5位「1,000万円以上」— 1.4%
- 6位「600万円以上」— 0.7%
- 女性が男性に求める最低年収
- 1位「400万円以上」— 33.2%
- 2位「500万円以上」— 22.2%
- 3位「300万円以上」— 17.6%
- 4位「600万円以上」— 13.6%
- 5位「こだわらない」— 10.9%
- 6位「1,000万円以上」— 2.5%
10年前と言っても、給料、年収がほぼ上がってないということから、大体傾向は同じのようです。ただ、女性が男性に求める最低年収では、10年前は「こだわらない」が10%ほどだったのが、その約10年後、2025年では、20%と倍になってるのは、仕事や働き方に対する価値観や多様性が影響してそうですね。
男性から女性に期待する年収
先ほど見たように、男性から女性に期待する年収では、男性はまだまだ「自分で稼いで家族を養う」といった気持ちが強いことから、相手に求めるものも「こだわらない」が41.8%とのダントツ一位。
ただ10年前は57.8%だったことを考えると、こだわらないと考える男性の割合もかなり減ってきているようです。
男性の結婚に対する考え方や、先ほど女性のところで見たように、仕事に対する価値観が変わって来ていたり多様性がより出てきているなどが影響しているのでしょう。
「こだわらない」の後は、300万円、400万円、500万円と増えていっていることからも、男性の場合は自分で家庭を支える意識が高いことが分かるようです。
女性から男性に期待する年収
女性の場合も「年収は気にしない」が20%と一番多いようですが、これは、
- 二人で稼げればいい
- 多くは望まない
ということから来るのでしょう。
また「500万円以上」が2番目(19.30%)に来てますが、
- 安心した暮らし、生活の安定のため
- 専業主婦になりたい
こうした、現実的な生活のイメージを持った上での判断、自分重視の生活スタイルを望む、という大きく言って2つのタイプがありそうです。
ただ、よくよく見ると、500万円以上は全体の6割弱にもなります。(58.6%)
10年前では500万以上は半分以下でしたが、女性では相手に対して高い年収を望む割合が増えているのが分かります。経済的な不透明さが、そうした意識に大きく影響しているかもしれませんね。
年収の平均はどれぐらい?
では現状、年収は男性女性でどれほどもらっているかを見てみましょう。
別記事で紹介しているように、2025年現在では最新のデータ(国税庁の令和5年(2023年))をみてみると、男女別の年収平均は以下のようになっています。

全体の年収平均は、男女別に見て以下になりますね。
- 男性の平均年収:569万円
- 女性の平均年収:316万円
年収500万を超えるのが、男性で30代後半から。
年収600万を超えるのが、男性で40代前半から。
こうしてみると、30代後半での平均が500万越えということで、結構な人が500万以上をもらっていると見ることができそうです。600万となると40代あたりからですね。
婚活を行う男性の年齢の幅も結構あるのでしょうが、一般的に見ると30代後半から40代では(あくまで平均的にはですが)女性から見た年収の合格点には達しそうです。
まとめ
- 婚活における相手に対する年収の期待値は、
- 男性では「気にしない」派が41.8%と圧倒的。
それでも今のご時世、300万以上を期待する人は40%弱と結構多い - 女性では「気にしない」が20%で、400万円以上が約16%、500万円以上が約19%、600万円以上が約17%と、全体の5割以上がパートナーの収入が高いことを希望している
- 男性では「気にしない」派が41.8%と圧倒的。
- 男性の年収の平均を見てみれば、400万を超えるのが20代後半から。600万を超えるのが40代から。
- 一般的に見ると20代後半から40代前半で、平均的には女性から見た年収の合格点には達しそう。
今後を考える
まだ20代など若い時には「一緒に働けばいい、お金よりも愛が優先」という考え方もあるのでしょうが、子供ができて育児に時間がとられ、教育費、住宅ローンが必要になってくることを考えれば、お金は生活の基本であり最も重要なものの1つであることは誰にもわかることでしょう。
この結果から、年収が相手の希望に対して達していない、達しているけど生活の安定のためには更に年収レベルで100万ぐらいは上げたい、という方も多いかもしれません。
ただ、なかなか回復しない景気、上がらない給料、それでも振りかかる住宅ローンや税金、各種保険料など、生活を維持するだけでもやっとな毎日。
こうした状況を考えれば、今の仕事だけに依存し続ける、働いていればなんとかなる(はず)、といった現状維持だけを考えていくだけでは、後々つらい状況になるのは十分予想されるところです。
現在私は自分の体験を通し、先を見越して何かしなければ、と考えている意識の高い方向けに無料のメールマガジンを配信しています。
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