税金や保険料は上がるのに、中々上がらない給料。
せめてテンションだけは上げて仕事を頑張ろうと思いますが、給料が安いことは離婚原因の一番になるといった調査結果も出ているようです。
奥様方が旦那の仕事やお給料についてどう思っているか、その調査結果を元にここで一緒に見てみましょう。
仕事に対する離婚原因
リンクモンスター(株)が調査する「離婚したくなる亭主の仕事」。
そのレポートから、
離婚したくなる夫の仕事の要因をグラフ化してみると以下になるようです。

この棒グラフは女性全体平均ですが、
女性20代、30代、40代といった詳細(TOP10)は以下になります。
項目 | 女性全体 | 20代 | 30代 | 40代 |
① 給料が低い | 74.0% | 80.0% | 67.4% | 75.0% |
② 残業が多い | 35.3% | 35.3% | 39.3% | 31.0% |
③ 福利厚生が不十分 | 22.5% | 29.4% | 13.5% | 25.0% |
④ 休みが少ない | 19.4% | 22.4% | 15.7% | 20.2% |
⑤ ブラック企業 | 15.9% | 22.4% | 12.4% | 13.1% |
⑥ 勤務形態が不規則 | 15.5% | 18.8% | 12.4% | 15.5% |
⑦ 土日休みでない | 14.7% | 16.5% | 14.6% | 13.1% |
⑧ 将来性が感じられない会社 | 9.3% | 10.6% | 11.2% | 6.0% |
⑨ テレワークが少ない/実施していない | 7.8% | 7.1% | 6.7% | 9.5% |
⑩ 周囲との生活のペースが異なるから | 5.4% | 8.2% | 4.5% | 3.6% |
最も注目すべきは、やはり「給料が低い」が全体の74.0%と圧倒的な割合を占めること。
これは年代を問わず共通の悩みであることが分かります。20代では80.0%とさらに高く、若い世代ほど給料への不満が大きい傾向が見て取れますね。
次いで「残業が多い」が35.3%、「福利厚生が不十分」が22.5%と続きます。これらは現代の働き方において、ワークライフバランスや安定性に対する重視度が高まっていることを示してそうです。
年代別に見ると、20代では「ブラック企業」(22.4%)や「勤務形態が不規則」(18.8%)といった項目も全体に比べて高く、働き方そのものへの不満が強いのかもしれません。
一方で30代では「給料が低い」は70%弱に落ち、「残業が多い」が約40%と高くなってます。子育て世代の忙しさがうかがえますね。
40代では「給料が低い」が再び高くなり(75.0%)、将来への不安と結びついている可能性も考えられそうです。
経済基盤がしっかりしてこその家庭。
大黒柱の給料が低いことは離婚要因になる可能性がとても高いことが分かります。
では、給料がどれぐらいだと低いと感じるのかも見ておきましょう。
不満となる夫の年収は?
以下が、夫の年収に対して、妻が不満に思う割合。
夫の年収 | 夫の収入に不満がある |
300万円未満 | 63.6% |
300万円~400万円 | 58.0% |
400万円~500万円 | 48.6% |
500万円~600万円 | 42.1% |
600万円~800万円 | 35.3% |
800万円~1,000万円 | 24.3% |
1,000万円~1,500万円 | 8.7% |
1,500万円以上 | 0.0% |
夫の給料について、年収が低くなるほど不満を持つ割合が高くなる、という傾向が明らかに見て取れます。
夫の年収が300万円未満の場合、
なんと63.6%もの妻が夫の仕事に不満を持ってます。
300万円~400万円でも58.0%、400万円~500万円でも48.6%と、半数近くが不満を感じています。
世の中の妻たちは、ざっくりと年収500万円未満の夫に対して不満を抱く割合が比較的高くなり、それが離婚したくなる理由につながっている、と言えそうですね。
もちろん、不満は給料だけでなく、仕事内容や将来性など多岐にわたりますが、やはり経済的な側面が家庭の満足度に与える影響は大きいのでしょう。
職業別の不満と離婚原因
最後に職業別にも見てみましょう。
まず職業別で不満のある職業は何か、グラフ化してみてみます。(以下)

この表を見ると、全体では「43.0%」の妻が夫の仕事に不満を抱いていることが分かります。半分ぐらいの割合となるので、これは結構多いのでは、と思います。
ただ、これは職業によって大きく異なることも分かりますね。
TOP5を抜き出すと(オレンジ箇所)
- 1)食料品製造業:71.40%
- 2)電気・ガス・熱供給・水道業:60.00%
- 3)鉱業:57.10%
- 3)飲食店、宿泊業:57.10%
- 5)漁業:50.00%
『食料品製造業』が「71.4%」と最も高く、次いで『電気・ガス・熱供給・水道業』が60.0%、『鉱業』と『飲食店、宿泊業』がともに57.1%と、50%を超える割合(つまり二人に1人以上)を示しています。
こうした職業では、職業自体がどうのというより、労働時間、給与水準、仕事の性質、または職場環境など、さまざまな要因が絡み合っているのかもしれません。
またその逆に、『娯楽業』、『不動産業』、『公務』では、不満の割合も30%以下と、比較的低くなってます。安定性や勤務体系、福利厚生など、妻の満足度に繋がっている可能性も考えらそうです。
では職業に対する不満から離婚を考えているか、
同じ職業別で見てみると、以下のようになりますね。

これからすると、まず全体(一番左の赤)では11.5%の妻が離婚を考えていることが分かりますが、この数字も職業によって大きく変わります。
まず最も多いのが『漁業』で50.0%。
2人に1人の割合となり、非常に高い数値を示してます。
漁業は長い間、家を空けたり、職場が海ということから危険が伴ったり、自然に左右されて収入が不安定になることもあるなど、妻からすると精神的な負担が大きいのかもしれません。
次に高いのは『飲食店、宿泊業』と『鉱業』。ともに28.6%となってます。その次に『食料品製造業』が23.8%と続きます。
上の方で見た『仕事に対して不満がある』で上位だった『食料品製造業』や『飲食店、宿泊業』が、こちらでも割と高めの数値が出ていて、これからすると、これらの職業では離婚という選択肢を具体的に考える妻が他の職業に比べると多いと言えそうです。
給与面での不満だけでなく、「休みが少ない」「残業が多い」「不規則な勤務形態」といった要因も重なりやすいことが、過去の調査からも指摘されているようですね。
またこれらとは逆に、『不動産業』『娯楽業』『教育、学習支援業』では0.0%。
これらの職業では夫の仕事が原因で離婚を考えている妻が全然いない、という結果になっています。妻にとって比較的安心感をもたらしやすい、あるいは家庭生活との両立がしやすいといった特徴があるのかもしれませんね。
まとめ
- 夫の仕事に対して、不満や離婚したいと思う理由は「給料が低い」ことがno.1。これに「残業が多い」「休みが少ない」が続く。
- 給料は年収300万円未満が最も不満に感じているが、400万円でも半分近く、500万円でも妻の42%が不満を抱いている
- 職業別に見れば、「食料品製造業」、「電気・ガス・熱供給・水道業」、「鉱業」、「飲食店、宿泊業」、「漁業」が不満が大きい職業としてのTOP5。
- 離婚したいと思わせる職業では「漁業」がno.1だった。
今後を考える
夫の仕事に対して「年収が低い」、「忙しくて時間が取れない」といったことが妻の不満につながり、離婚したいと思わせることにもなるのでしょう。
これはどんな会社や組織で働いていても、自営業であっても同じことが言えそうです。
収入が増えない、給料があがらない、それでもガムシャラに働いて多少収入は増えたけど家族との時間がとれなくなって離婚した、ともなれば、一体何のために働いているのかも分からなくなろうというものです。
税金や各種保険料は上がり、少子高齢化問題、年金不安といったニュースが流れる昨今、現在の延長線だけで今後を考える、現状を維持することのみに一生懸命で他を見ている暇もなく、後々つらい状況になって行くのは予想されるところでしょう。
少しでも経済的に安定する方向にもっていくには、新たな収入源を考える必要性も今まで以上に高まっていると思います。
現在私は自分の体験を通し、こうした先を見越して何かしなければ、と考えている人向けに無料のメールマガジンを配信しています。
詳しくは以下をご覧ください。
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