あなたはメールマガジンを配信していますか?
読者の方に自らの情報を発信する、読者の方から反応をもらう。とても楽しいものですが、実はメルマガも「読者の方に届かない!」ということが起きるんですね。
単にメールを配信するだけなのに、何故そんな事が起こるんだろう、と始めは不思議でしたが、これがいろいろと調べたり実際にメルマガ配信サービス(メルマガ配信スタンド)のマニュアルなどを見ることで、段々と理解するようになりました。
ここでは、どうも最近メルマガが読まれてない、実は届いていないのでは?と思った時に役立つ、メルマガが届かない理由と対策を見てみましょう。
メルマガが届かない原因
これは読んでみたい!と折角登録したメールマガジンが届かないと!ともなれば、待っている読者も配信しているあなたもとても悲しいですね。
ここでメルマガ配信者が気をつけるべき点、原因となる点を調べてみると、大体以下4点になりそうです。
- 1)エラーとなるメールが多い
- 2)なりすましと判断される
- 3)メール内容に迷惑メールとなる要素を持っている
- 4)専用サーバーか共用サーバーか
では各々どういったことか、見てみましょう。
1)エラーとなるメールが多い
少し仕組み的な話ですが、メルマガが読者まで届く経路としては以下のようになります。
- 1)メルマガ配信スタンドからメルマガが配信され、
- 2)キャリアやプロバイダーが受け取り、
- 3)そのから更に個人あてのメールとして振り分けられ
- 4)読者のもとに届く
図にしてみれば以下の様な感じです。
ここで「キャリア」とは、docomoなどの携帯電話会社、「プロバイダー」とは、YahooやGoogleといったメールサービスを提供している会社やインターネット接続のサービスを提供している会社です。
メルマガは、多くのメールアドレス宛てに一斉に大量のメールが配信されます。
上の図で見たように、キャリアやプロバイダーはそれら多くのメールを一度に受け取り、そこから個人個人に振り分けてメールを送ることになりますが、この時、宛先不明などで多くのメールがエラーになると、
- これは送信元が何か怪しい
- 適当な宛先に手当たり次第に送っているのでは?
ということでブロックの対象になってしまう、ということです。
(迷惑メール(スパムメール)と判断されてしまう、ということですね)
イメージ的には以下のようになるでしょうか。
宛先不明などでエラーメールが多くなると、送信元が怪しい、とうことで、
- キャリアやプロバイダーまでは届くが、
- キャリアやプロバイダーでそのメールをブロック!
- その先にいる登録者に配信されない
ということになります。
どれほどエラーになればブロックされるか。
これはキャリアやプロバイダーによって基準がことなると思われますので正確なことは勿論分かりませんが、図で言えば、キャリア2の様に多くがエラーメールになるとブロックされる、ということになります。
とうことから、メルマガ登録者の内、
- エラーメールとなるメールアドレスをなくしていくことが必要
ということになりますね。
※)アスメルなどのメルマガ配信スタンドでは、エラーメールを管理する機能が付いてますので、是非活用してみてください。
2)なりすましと判断される
1)なりすましメールとは
「なりすましのメール」とは、差出人などを異なるものにして送るメール、のことです。
例えば、本来の送信元メールアドレスが、
- ・・・@aaa.com
であっても
- info@docomo.com
support@au.com
などと偽って(なりすまして)送るということです。
メールは便利ですが、その送受信のシステムは非常に簡素にできているため、こういった「なりすまし」も出来てしまうんですね。
こういったことから、信用ある会社や友達、またはあなた自身のメールアドレスに「なりすまして送る」、ということもでき、なりすましと思われるメールはブロックの対象になる、ということになります。
(迷惑メールを見てみると、多くがこの「なりすまし」みたいですね)
2)なりすましメール判定されないために
この「なりすまし」をどうやって判断しているか、といえば、その1つに 「SPF」(Sender Policy Framework)と呼ばれるものがあります。
これは「送信元のメールアドレス」の情報より「送信元のメールサーバーから実際に送られたものかどうか」を調べる技術です。
他にも「DKIM」(DomainKeys Identified Mail)と呼ばれる電子署名を利用したものがあります。
人気のメルマガ配信スタンドである「エキスパートメール」や「アスメル」でもSPFの設定を薦めていたり、その設定を代行するサービスを提供していたりしていますので、ご利用のサービスのマニュアルなどを是非確認してみてくださいね。
エキスパートメールでは、独自ドメインのメールを差出人として利用する場合に、SPF、DKIM設定の代行サービスがありますので確認してみてくださいね。
(基本はSPFレコード、DKIM対応済であるエキスパートメールで取得できるメールアドレスの利用が推奨されています)
関連 SPFレコードの設定例と確認の仕方!複数登録はNGらしい
3)迷惑メールとなる要素を持っている
メルマガで配信するメール自体にも、迷惑メールとしてブロックされる要素があります。
- 1つは、メールで使用する単語など
- もう1つは、メール内に記載するリンクです
1)使用する単語など
配信するメールの件名や本文に、スパム(迷惑メール)と判断される言葉が入っていても、ブロックの対象になります。
キャリアやプロバイダーで判定基準は違うと思いますが、アダルトに関連する言葉、誹謗中傷、暴力的な言葉など、一般的に迷惑メールとされるメールに含まれるような言葉が対象です。
健全なメルマガ配信では、これらの言葉が含まれることは普通は無いと思いますが、話の流れで使ってしまうことも考えられます。
この点にしっかり気をつけて、メールを送る前に十分確認したほうが良いですね。
2)メール内に記載するリンク
また、本文に入れるリンクも注意が必要です。
アフィリエイト用のリンクなどを入れる場合もありますが、そのリンクによって迷惑メール判定を受ける場合もあります。
(リンクのURLからリンク元のドメインをたどり、問題ありなしの判断を行う、ということがされているようです)
こういったことが心配の場合には、あなたのブログのドメイン名を利用した短縮URLを活用してみてください。
参考 短縮url作成にはWordPressプラグイン「pretty link light」が超便利
4)専用サーバーか共用サーバーか
メルマガ配信スタンドも、サービス内容は大雑把に言って2種類あり、
- 1)1つは、低料金の「共用サーバーを利用」したもの
- 2)もう1つは、値段がはりますが「専用サーバーを利用」したもの
1)共用サーバーを利用する
1)の共用サーバーでは、使用料は低い代わりに、他の何人かと同じ配信サーバーを使うことになります。
送信元となるサーバー(IPアドレス)を他の人と共有することになり、この共有している他の人が迷惑メール判定をうけるようなメルマガを配信するとその影響を受けてしまうんですね。
つまり、あなたがいくら問題のないメルマガ配信を行っていても、あなたのメルマガも同じサーバー(同じIPアドレス)から配信されている、ということから迷惑メール判定を受け、メールが読者に届きづらくなる、ということです。
2)専用サーバーを利用する
対して、利用料金は上がりますが、専用サーバーを利用すると、その配信サーバー(そのIPアドレス)を利用しているのはあなた一人。
他の人の影響を受けず、あなたのメルマガが健全であるかぎり、到達率は影響されない、ということになりますね。
将来的にネットビジネスの収入があがり、メルマガ読者も何千人と増えてきたら、是非この専用サーバーの利用をしたいですね。
今回のまとめ
- メルマガ配信では、エラーメールの整理を行っておく必要がある
- なりすましメールと判定されないよう、SPFなどを取り入れる
- 迷惑メールとされないよう、使用する言葉、挿入するリンクなどには注意を払う
- 事情が許せば専用サーバーの利用を考える
今まであったメルマガの返信が少なくなった、開封率が大きく低下してきた、何か変だと思ったら、ここで上げた点を見てみてください。
ここで上げた点以外にも、思い切って評判の良いメルマガ配信スタンドに乗り換える、という選択肢も勿論あります。
いくら気を引くタイトルを付け、内容のあるメルマガを配信しても、そもそも「メールが読者に届いていない」のであれば、全く意味がありません。
何か気になったら、是非改善に向けた行動を起こしてみてくださいね。