リストラの嵐も収まったかと思えば中々衰えを知りません。
2015年3月にはシャープの2000人規模の人員削減の報道も流れてます。
リストラといえば早期退職の募集ですが、2014年を振り返っても上場企業では31社が募集を行ったようですね。
あなたは早期退職の募集があったらどうしますか?
応募した方であれば、その後後悔してますか?
ここでは早期退職の現状や、退職後のその後について見てみましょう。
Contents
早期退職とは
早期退職とは、役所や会社、医療や教育機関などに定年まで勤めあげるのではなく、定年前に退職すること。あくまで自主的な退職であり、懲戒免職とか解雇とは違います。
最近ではリストラの嵐もあり、その一環として社内等で早期退職者の募集をする場合も多いようですが、この募集に応じて退職するのも早期退職の1つです。
私も早期退職していますが、私のケースは会社内での早期退職者募集に応募したことによります。
では、早期退職の現状はどうなのか、ちょっと見てみると...
早期退職の現状
2014年を振り返れば、早期退職者の募集実施を公表した上場企業数は31社。その数は2年連続で下回り、2000年以降では最小となっているようです。
- 2014年「希望・早期退職者募集状況」調査
http://www.tsr-net.co.jp/news/
募集人数は7,098人。
3年ぶりに1万人を下回ったという状況。
業種別では、やはり、というか電気機器。
関連記事にもあるように、シャープ、ソニー、ルネサスといった日本を代表する会社でリストラによる早期退職の募集を行っています。
やめた人は、その後どう思っているのか?
早期退職。
そうせざるを得なかった人、別の道を目指して前向きに決断した人、その判断の理由は色々あるでしょう。
私の場合は、前々より50歳というのを1つの目安と考えていた、国際結婚していて妻の考え方が柔らかかった、ネットビジネスという新たな道への挑戦も視野に入れていた、
ということから、40代の後半でしたが決断しています。
自慢できるほどではありませんが、自分なりの考えを持った中での早期退職であったため、その後については(今のところ)後悔はありません。ただ、
あのまま仕事を続けていたらどうなっただろう、
と、いろいろなニュースを聞くにつけ、考えることはよくあります。
こうして記事を書いているのも、そういった思いがあるからこそ。
後悔する人、してない人、それはきっとその後歩んだ道によるものです。
その後の生き方
一般に早期退職した人はその後はどうしているのだろう、と、この機会に調べてみると、およそ以下のパターンに分かれます。
- 1.他の会社に転職
- 2.独立、起業
- 3.何もすることなく、家でゴロゴロ
他の会社に転職
他の会社に転職されていても、就職と同じで2つのパターンがあります。
- 1.給料や勤務地など、希望した条件の会社が見つかり転職できた
- 2.給料や勤務地など、希望にあわなかったが、やむなく転職した
1の場合は、全体から見れば少ないでしょう。
年齢や持っているスキルにもよりますが、条件を下げて新たな職場へと転職という方も少なくありません。50代以上であれば尚更です。
独立、起業
何かやりたいこと、更にやっていきたいことがあれば、この道です。
成果が本当に出るのかどうかが非常に大きな課題です。
何もすることなく、ゴロゴロ
転職などの努力をした方もいるでしょうが、何もすることなく、家でゴロゴロする方もいるようです。奥さんからみたら粗大ごみ扱い。それまで一生懸命働いて家族を養っていたのに可哀想過ぎる...
でも、こうなるのも仕方ない。それまで色々なものに耐えて仕事していた、目標を持って仕事していた所に歓迎しない早期退職。緊張の糸もプッツリ切れてしまうというものです。今までの仕事、今までの人生は何だったんだろうと。
時間が必要なのでしょうが、少しづつでも趣味やボランティア、身体が動くようになったらアルバイトなど何か始める事が大切ですね。
もしこの記事を、そんな夫を持つ奥さんが見ていたら、優しく見守ってあげてくださいね。でもたまには強引にどこかに連れ出すことも必要かも。
後悔はないのか?
早期退職する人は後悔がないのか?
私の場合は、ありませんとは言えません。
言えるのは、後悔しないように頑張る、ということです。
新たな道を夢見て早期退職したものの、考えていた結果が得られなければ、それは後悔するでしょう。こんなはずじゃなかったと。
後悔する人は、
- 1.退職後、条件にあった再就職ができなかった
- 給料がかなり下がり、ローンの支払に難儀している、役職が全然下がったから立場的に辛い、そもそも再就職先が見つからず、お金も尽きてきた!等々
- 2.事業を始めたが思うように行かない
- 赤字続き、倒産など、資金が底をついてしまう等。
- 3.自由な時間を手に入れたが、やることがない。社会から取り残されている気がする
- 忙しい時ほど時間が欲しい、と思ってはいても、いざ自由な時間を手に入れると使い方が分からない、というパターン。
- 隣の芝生が良く見えてたけど、実際はそう見えたというだけだった。
期待していたこと、夢見ていたことが実現されない場合は、やはり後悔します。やめた後のことを真剣に考えず早期退職を選択した人は、きっとその多くが後悔します。(ただの現実逃避と思われる人)
それでも早期退職を決断し実際に会社を辞めた人の中で、仮にその時早期退職しなかったらどうだったかと考えてみれば...
「あの時決断していれば」
とやっぱり後で後悔することになったでしょう。私もそう思いますから。
そうであれば、どうする。
私もそうであるように、後悔しないよう、これからの人生をどう生きるか、それを考えましょう。
まだこれから早期退職を考える人は、やめた後のことを真剣に考えましょう。
会社の仕事はひとまず最低限のレベルを落とし、即効で再就職先を探してみるのも1つの手。というか、会社を辞めたあと別の会社に就職しようと考えている人は、現在の仕事から可能な限り時間を割いて、会社を辞める前に再就職先のめどをつけておくべき。
でないと後悔する確率が非常に高まります。
まとめ
- 早期退職の現状は、2014年では2000年以降最小となっている。
- それでも上場企業で31社で早期退職の募集があった。
- 早期退職後の思いは、きっとその後歩んだ道による。
- 後悔しない人は多分いない。
- でも後悔しないよう、これからの人生をどう生きるか、それが一番大事。
- これから早期退職を考える人は、辞めた後の事を具体的に真剣に考えておく。
- 再就職を希望する人は、退職前に再就職先の目途を付けておくべき
早期退職の選択をするしない、どちらにしても後悔はするでしょう。
それは結局、その後どういった道を歩むのか、それに納得ができるのかによるのだと思います。
今後を考える
私が早期退職を意識し始めたのは40代前半で、決断したのは40代後半です。
丁度会社の経営状態が思わしくなく早期退職希望者の案内がまわり、妻に速攻で相談して即決断。会社では何度も面接を繰り返し(ありがたいことに本当に辞めるのかの意思確認)、そして会社という後ろ盾がなくなりました。
会社を辞めた後の気持ちは、1つは解き放たれたという感覚と、もう1つのは寄りかかるものが何もない、といったある意味不安(とは少し違うと思いますが)な感覚です。
その後はハローワークの相談や就職支援サービスも受けましたが、早期退職を決断した時点で海外移住と考えていたこともあり、今では当初の予定通り海外で暮らしています。(移住の準備や引っ越しは大変でした!)
今正に会社を辞めようと考えていたり早期退職を視野にどうしよう、と思っている人も多いでしょう。あなたはこの先どうしたいと考えてますか?
会社を退職する、と簡単に言っても、特に私のように40代後半から50代の人にとっては人生を大きく左右する一大事。その後の収入をどうするか、日々の苦しい家計、住宅ローン、不安な年金に老後のための貯蓄など、会社をやめてどうするんだ、と悩む大きさ、深さも計り知れません。
それでも今までと同じ道の延長線上を歩くのか、
それとも別の道を歩いてみるのかは人それぞれ。
同じ道を歩きながらでも違ったこともできますし、そこは考えどころです。
会社に依存し続ける、現状維持だけを考えていく、というだけでは、中々つらい状況にもなろうかと思いますが、全く別の道をとらなくても、新たな収入源を得ることだけでも未来の可能性は広がると思います。
現在私は自分の体験を通し、こうした先を見越して何かしなければ、非なた収入源を考えたい、という人向けに無料のメールマガジンを配信しています。
詳しくは以下をご覧ください。