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あこがれの海外移住!
いつかはあの国にいって住んでみたい、会社をリタイヤしたらあそこでのんびり暮らしたい、と海外への夢も膨らむ人も多いでしょう。
まだ見ぬ地へのあこがれを抱き、いつかはそこで暮らしたい、思っている人も多いですが、国内の移住以上に海外移住はいろいろな準備が必要です。
移住のための資金の準備やビザの取得、実際の生活費や仕事はどうするか、現実には多くの課題を1つ1つクリアしていくこと必要です。
ここでは海外移住の基本、「生活資金」の考え方について見てみましょう。
移住の基本は生活資金
海外移住に夢見る人も多いでしょう。
私もそんな中のひとりです。
というか私の場合は既に移住しているのですが。
生活資金の重要性とは?
日本国内での移住も海外への移住も基本となるものは皆同じ。つまり「生活資金が継続的に維持できるかどうか」が一番重要です。
生活資金がなければ当然その国にいることは出来ず、戻る場所があるかどうかに関わらず、日本へ戻らざるを得なくなります。
ここでいう生活資金とは、単に生活できればいい、最低限生きながらえればいい、というものではありません。
- 移住先でどのような生活を送りたいのか。
- なんのために移住して、どういう人生を送りたいのか。
- それに見合った生活資金とはどれほどなのか。
つまり最も大切で根本的な話として、
「どういった人生、どういう生活を送りたいのか」
を十分考慮した中で生活資金を考えていく必要があります。
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海外移住は旅行とは別物!生活のリアルとは?
日本国内の移住であれば、どの場所に行っても現在の生活レベルから比較して「大体これぐらいで生活できそう」など、感覚的に分かるでしょう。
海外でも、例えば会社から派遣された海外勤務の駐在員としてそこで何年も実際に現地の人と接しながら暮らした経験であれば別ですが、旅行に何度も訪れたことがある、といったレベルであっても事前に十分な調査が必要です。
注意が必要なのは、たとえ何十回訪れた場所であろうが、
旅行で訪れることと生活することは全く別物
であるということです。
ひとつ言えるのは、
日本ほど全ての面において整った国はそうそうありません。
生活の基本である安全面、食生活、行政サービス、様々な設備、電化製品の完成度、色々なお店の、ある種過剰とも言える丁寧な対応など、日本の暮らしは非常に整っています。
基本的に決めた日にちや時間通りに物事が進む国はむしろ少数派でしょう。
問題も多くあるのもまた事実ですが、
外に出て実際生活している中で初めてその良さが分かります。
あなたのその夢、
旅行で訪れるだけでは本当にダメですか?
生活資金はどれぐらい?
最も危険な考え方は、現地の人との生活費の比較です。
現地の人の生活費を基準にするのは危険
日本より生活水準の高い先進国なら比較することで生活費が想像できるかもしれません。
でも例えば私が暮らしているアジア地域など、現地の人が一ヶ月5万円とか10万円で暮らしているからといって、自分もその金額で生活できると思っていたら間違いの元。
生活レベル
金額だけでなく、現地の人達の生活レベルも一緒に見ないと大きな誤解を生じます。
海外で暮らすにはセキュリティ面(安全面)が真っ先に来ますが、日本人は見た目や行動からすぐ日本人と分かり、(危機意識のない)日本人はとにかく狙われやすい。
例えばよく聞く話ですが、日本人がタクシー利用時に高額な料金を請求される詐欺被害が報告は聞いたことがあるかもしれません。(通常数百円の料金のところ、数千円ぐらい要求されるとか。日本人は優しいし疑わないので結構払っちゃう方がいるんですね。それがまた他の人の被害を生むんですけど)
安全確保にもそれなりの地域や場所(マンションや住宅)に住むなど費用がかかります。
大げさに聞こえるかもしれませんが、近所の人の社会的、経済的ステータスが一定以上(要するに危険じゃない人、疑う必要のない、友として付き合える人達)であり、出入口にはセキュリティーガードがいて、家屋には防犯設備もある(なければ付ける)、ということを考えていく必要があるでしょう。
情報を得るには、移住を想定する場所に日本人のコミュニティがあるかどうか調べることが非常に有効。
大抵は「日本人会」などの名前でコミュニティが作られてたりしますので、そういったサイトがあるかどうかを調べることから手を付ける。
そしてそのコミュニティで実際に住む人達から情報を得る、というのが最も確実な方法です。夢ばかりが散りばめられ、マイマス面を伝えない情報にはご注意を。
※)海外の日本人コミュニティーには、村社会的な、よそ者排除みたいなところもありますので、コミュニティーを外部から見た情報もあわせて見てみて下さい。
物価上昇と為替リスク!将来を見据えた資金計画を
未来の予測も重要です。
アジアな地域でもそうですが、年々物価は上がるもので、将来的な物価上昇も考慮に入れる必要があります。
例えば、アメリカでは過去数年間で平均して年間約3%の物価上昇が見られ、1980年から2029年の間で物価は約3倍に増加すると予測されています。このような物価上昇により、生活費が予想以上に増加する可能性があるようです。
また最近では円安も進み、
将来的には現在必要と思われる生活資金よりも多く必要となってくるでしょう。
私の住む東南アジアもそうですし、
アメリカの例をニュースで聞くことが多いかもしれません。
例えばアメリカでは食品関係が高騰して、卵1パックが5ドル以上(750円とか)、ハワイのホテルでは円高の時は16,000円ほどだったのが、今ではその倍ぐらいになってます。
ホテル代は移住とは別なので良いですが、
当然移住先の住まい(マンション購入や賃貸)も為替レートの影響で、円換算すると凄く高くなってる、なんてことは十分あり得ます。
今後さらに、余裕が持てるかどうかを念頭に考えていく必要がありますね。ギリギリで考えていると、いつかは(というか数年内に)生活が立ち行かなくなるかもしれません。
海外移住で仕事を確保するのは簡単ではない
自分の望む生活レベルを実現するために、現地で仕事を探せばいい、と安易に考えるのは危険です。
あなたはよそ者、外国人
日本で逆の立場になって考えてみてください。
突然に日本に来た外国人が簡単に良い仕事が見つかるでしょうか? 外国に移住して現地で仕事を獲得しようとする場合には、この逆のパターンになるんですね。あなたは外国人なんです。
自分が理想と考える仕事の質と収入には、それなりの条件(語学力、学歴、経験、技能レベルなど)が必要です。
現地で隣国から出稼ぎに来ている人達と混じって力仕事でもなんでも仕事すればいい、などと考えていたら要注意。その人達は丸一日働いて千円ぐらいしかもらってないかもしれません。20日働いてやっと2万円ですね。日本でバイトしながら生活してたほうがよっぽどマシ。
これがあなたが夢見た生活でしょうか?
まとめ
- 日本国内の移住も十分調査、海外移住ともなれば尚更です。
- 生活資金は、どういったライフスタイルを送りたいかを具体化して考える。
- 現地で実際住む人の生の声を聞くのが一番。
- 仕事も現地採用で得るにはそれなりの資格や準備が必要。
- あなたは外国人です
国内移住でも大変ですが、海外への移住ともなれば、どれだけ慎重に準備しても足りないぐらいの心構えが必要です。
一番に来るのは生活資金。
実際生活してみると思っていた以上にお金がかかったり、考えもしてなかった所にお金が必要となったりで「こんなはずではなかった」と後悔しないように十分検討して下さい。
今後を考える
何が起こるかわからない海外移住。
私は海外に移住してますが、
ここは移住前、何度となく旅行で訪れた場所でした。
でも実際に1年2年と暮らして、どのくらいの生活レベルでどれぐらい資金が必要かがやっと分かったという感じです。
現地で必要な資金、突発的に起こる日本への帰国。自分がたまには帰りたいといった予定されたものから友人、親類縁者の冠婚葬祭など、いろいろな事情で帰国する機会も多いでしょう。
時期によって飛行機代も倍ぐらい違いますし、
コロナ禍以降は通常でもコロナ禍以前よりばうぐらいの感覚。帰国も結構お金がかかりますし、それが日本のお休みの時期にぶつかると結構大変。
また海外移住に関連し、
老後はどうするか具体的に考えてますか?
日本ではなく、海外だからこそ考えておくべきこともあるでしょう。そうしたことは最後には資金に行き着きます。
海外で暮らす。
異文化の中、刺激の中で暮らすのは、とても良いことだと思います。
別の土地で暮らすことを楽しめる人には、色々な出来事、想像してなかった苦労が逆に良い刺激となると思いますが、海外だからこそ、将来に向けた経済的不安への備えをよく考えていくことが必要です。
もし将来的に海外に住みたい、移住してみたいという気持ちがあれば、今からしっかり備えていきましょう。最も重要な経済的な力をつけるのが何より重要になると思います。
今現在、私はそういった先を見越して何かしなくてはと思っている人向けに、自分の経験を通して無料のメールマガジンを配信しています。
詳しくは以下をご覧ください。
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