いつか来る老後。
それに備えて頑張るんだ!勤めあげるんだ!と一生懸命働きますが、あなたはこの老後に必要は資金はどれぐらいと見てますか?
やがて訪れる老後と言われる時に向け、年金以外に必要と考えられている費用は一般に3,000万とも5000万とも言われます。
なにぃ? 3千万!?5千万!?
一体どこからそんな大金がでて来るの?
これ、貯金で貯められる額なんでしょうか??
数字だけ言われてもピンときませんが、これは夫婦のことなのか一人の場合なのかどちらでしょう?
ここではそんな疑問を解決しつつ、老後資金に必要な額は一体どれほどとなるものなのか、ざっくりと計算して見てみましょう。
Contents
老後の費用はどれぐらい?
老後費用にあたって大きなポイントとなる年金。
この年金はサラリーマンと自営業でかなりの差が出ます。
そこで老後費用を考えるにあたっては、まずサラリーマンと自営業は分けて、一人世帯と夫婦の世帯の場合について見てみましょう。
- 一人世帯
1.自営業
2.サラリーマン - 夫婦の世帯
1.自営業
2.サラリーマン
ここで、ざっくりと計算する前提を考えます。
- 定年 65歳(以降無職)
- 年金支給 65歳より
- 寿命 85歳(つまり老後は65歳から85歳までの20年)
年齢の考え方
2013年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳。計算の簡単化のため、男性、女性ともここでは寿命を85歳とします。
年金の考え方
年金額については、若干古いですが平成25年度のものを使用します。今後の年金減少と物価上昇を考えて少々減額。
国民年金(自営業) 4万9869 → 4.5万円 とします
厚生年金 14万5596円 → 14万円 とします
- 自営業(夫婦) 4.5万円+4.5万円 = 9万円
- サラリーマン(夫婦)14万円+4.5万円 = 18.5万円
支出の考え方
総務省「家計調査」(2012年)からすると、60歳以上で無職の高齢無職世帯の支出は約23万。
高齢者一人の平均月支出は平成10年時のデータしか見当たらず、当時で約15万。この時の世帯平均支出は結構高くて約25万。高齢者一人世帯の支出はそれほど変化しないと仮定してここでは15万と考えます。
- 一人世帯の支出:15万
- 夫婦の世帯の支出:23万
シミュレーション
では条件が揃ったところで、ざくっと計算してみましょう。
一人世帯の場合
- 収入(一人)
自営業 20年 × 年金4.5万×12ヶ月 = 1,080万円
サラリーマン 20年 × 年金14万×12ヶ月 = 3,360万円 - 支出(一人)
20年 × 15万 × 12ヶ月 = 3,600万円
ということから、収入と支出の差額をみると、一人の場合に必要とされる老後資金はそれぞれ以下になります。
- 自営業では:約2,600万必要
- サラリーマンでは、約300万必要
これだけからすると、サラリーマンで一人の場合は、それほど老後資金を心配する必要はない、と見えますが...
夫婦の場合
次は夫婦の場合。
- 収入(夫婦)
自営業 20年 × 年金(4.5万+4.5万)×12ヶ月 = 2,160万円
サラリーマン 20年 × 年金(14万+4.5万)×12ヶ月 = 4,440万円 - 支出(夫婦)
20年 × 23万 × 12ヶ月 = 5,520万円
ということから、夫婦の場合に必要とされる老後資金は、収入と支出の差額からみると各々以下になります。
- 自営業では、約3,400万必要
- サラリーマンでは、約1,100万必要
こうしてみると、老後資金に3000万必要と言われるのは、自営業が大体それに該当すると言えそうです。
場合によってかなり異なる
こうしてみると、当たり前ですが場合によってかなり変わります。
老後資金として夫婦でみれば、自営業で約3,400万、サラリーマン夫婦で約1,100万必要となりました。
サラリーマン夫婦では、なんだ3000万も必要ない、となりますが、いや、この数値だけで判断するのはとても危険です。
老後どういった生活をおくるのか、旅行などにも行きたいでしょう、趣味の世界にも没頭もしたいでしょう、ご近所の人達とカラオケやショッピングにも行きたいですよね?
それらにかかる費用を計算しておかないと、何もできずにただ日々を過ごすだけの老後生活になってしまいます。
ライフスタイルを考える
上で見てきた数値は生活するにあたっての必要最低限の計算です。
あなたのライフスタイルから考えて、普通に生活する以上に月にどれほど費用が必要でしょうか?
仮にたまには飲みに行ったり、友達と遊びに行ったりと考えた時に、月に5万、もしくは10万お小遣いとして必要と考えてみましょう。(10万円のお小遣いはちょっと多いかもしれませんが)
同じように計算すると、夫婦で
- 5万円のお小遣い: 20年×(5万+5万)×12ヶ月 = 2,400万
- 10万円のお小遣い: 20年×(10万+10万)×12ヶ月 = 4,800万
これだけ用意しておく必要があります。
全てをお小遣いとして使わないにしても、住居の修繕、最後は誰にお世話になる想定なのか(施設に入るつもりかどうなのか等)にもよって準備する費用も大きく変わります。
10万円お小遣いなどと考えれば、サラリーマンでも5千万以上の蓄えが必要という計算にもなってきます。
こうしてみると、老後資金に5000万必要と言われるのは、自営業でお小遣い5万円、サラリーマンで小遣い10万円ぐらいを想定した場合と言えそうです。
まとめ
- 老後資金として必要だと言われている3000万とか5000万は、前提によってかなり変わる。
- 大雑把な計算からすると、3000万は自営業の場合の老後資金。
- 5000万は更にお小遣いを月5万円、10万円などと想定した場合の額だと言えそう。
備えあれば憂いなし。将来に向けて蓄えはしたいものの、これだけの貯蓄をしようとしたら相当大変な気がします。
あなたの準備は大丈夫でしょうか?
(退職金などでカバーできるものなのかな...?)
今後を考える
世界一の長寿国日本。
どうせそんなに長生きしないから大丈夫!などとという人も多くいますが(かくいう私もその一人!)、日本という国はそれでも長生きしてしまうほど色々と環境が整備されている国なんですね。
今後は更に平均寿命も伸びるでしょう。
少子高齢化より、働く世代の人口が減り扶養される世代の人口が増えれば、世代間扶養である年金も財源が苦しくなるもは目に見えてます。
となれば、あまり想像したくありませんが、定年の年齢も想像以上に高くなり、将来的には70歳定年、年金支給開始も75歳、みたいな話になるのかもしれません。
現実離れした感じがしますが、自分の身は自分で守るべく、先々を考えて準備をしていかないといけない世の中、会社に依存して生きるだけでは対応できない世の中になって来ているということだと思います。
現在私は自分の体験を通し、そうした先を見越して何かしなければ、と考えている人向けに無料のメールマガジンを配信しています。
詳しくは以下をご覧ください。