老後資金はいくら必要?自営業,サラリーマンで異なり、3千万や5千万の前提も詳しく

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いつか来る老後。
それに備えて頑張ると一生懸命働きますが、この老後に必要は資金はどれぐらいと見てますか?

年金以外に必要と考えられている費用は一般に2,500万とも3,000万とも言われますし、ゆとりある老後生活を送るためには、さらに多くの資金が必要とされる場合もありますね。

なにぃ? 3千万!?

一体どこからそんな大金がでて来るの?
これ、貯金で貯められる額なんでしょうか??

ここではそんな疑問を解決しつつ、老後資金に必要な額は一体どれほどとなるものなのか、ざっくりと計算して将来に備えていきましょう。

老後の費用はどれぐらい?

老後費用にあたって大きなポイントとなる年金。
この年金はサラリーマンと自営業でかなりの差が出ます。

そこで老後費用を考えるにあたっては、まずサラリーマンと自営業は分けて、一人世帯と夫婦の世帯の場合について見てみましょう。

  • 一人世帯
    1.自営業
    2.サラリーマン
  • 夫婦の世帯
    1.自営業
    2.サラリーマン

ここで、ざっくりと計算する前提を考えます。

  • 定年 65歳(以降無職)
  • 年金支給 65歳より
  • 寿命 85歳(つまり老後は65歳から85歳までの20年)

年齢の考え方

2023年の日本人の平均寿命は、男性81.09歳、女性87.14歳。
計算の簡略化のため、ここでは男女ともに寿命を85歳と仮定します。

年金の考え方

年金額については、現時点で最新(2023年12月)の以下を使用します。

  • 国民年金(自営業者):
    • 男性: 約5万9,965円
    • 女性: 約5万5,777円
  • 厚生年金:
    • 男性: 約16万6,606円
    • 女性: 約10万7,200円

支出の考え方

総務省統計局のデータによれば、
若干古いですが令和4年度における老後の生活費は以下の通りです。

  • 一人世帯の支出: 約15.8万円
  • 夫婦世帯の支出: 約28.2万円

これらのデータを基に、老後に必要な資金を計算してみましょう。

シミュレーション

では条件が揃ったところで、ざくっと計算してみましょう。

一人世帯の場合

  • 収入(一人)
    • 自営業: 20年 × 年金5.6万円 × 12ヶ月 = 1,344万円
    • サラリーマン: 20年 × 年金14.5万円 × 12ヶ月 = 3,480万円
  • 支出(一人)
    • 20年 × 15.8万円 × 12ヶ月 = 3,792万円

これらの収入と支出の差額から、一人の場合に必要とされる老後資金は以下の通りです。

  • 自営業: 約2,448万円の不足
  • サラリーマン: 約312万円の不足

これだけからすると、サラリーマンで一人の場合は、それほど老後資金を心配する必要はない、と見えますが...

夫婦の場合

次は夫婦の場合。

  • 収入(夫婦)
    • 自営業: 20年 × 年金(5.6万円 + 5.6万円)× 12ヶ月 = 2,688万円
    • サラリーマン: 20年 × 年金(14.5万円 + 5.6万円)× 12ヶ月 = 4,824万円
  • 支出(夫婦)
    • 20年 × 28.2万円 × 12ヶ月 = 6,768万円

ということから、夫婦の場合に必要とされる老後資金は、収入と支出の差額からみると各々以下になります。

  • 自営業: 約4,080万円の不足
  • サラリーマン: 約1,944万円の不足

こうしてみると、老後資金に約3,000万円が必要と言われるのは、主に自営業者のケースに該当すると言えそうです。

場合によってかなり異なる

こうしてみると、当たり前ですが場合によってかなり変わります。

上で見たシミュレーションでは、
夫婦の場合、自営業の夫婦で約4,080万円サラリーマン夫婦で約1,944万円の資金が不足する結果となりました。

サラリーマン夫婦では、「なんだ、3,000万円も必要ない」と思われるかもしれませんが、この数値だけで判断するのは非常に危険です。老後にどのような生活を送りたいか、旅行や趣味、友人との交流など、さまざまな活動を考慮しなければなりません。

老後どういった生活をおくるのか、旅行などにも行きたいでしょう、趣味の世界にも没頭もしたいでしょう、ご近所の人達とカラオケやショッピングにも行きたいですよね?

それらにかかる費用を計算しておかないと、何もできずにただ日々を過ごすだけの老後生活になってしまいます。

ライフスタイルを考える

上で見てきた数値は生活するにあたっての必要最低限の計算です。

あなたのライフスタイルから考えて、
普通に生活する以上に月にどれほど費用が必要でしょうか?

仮にたまには飲みに行ったり、友達と遊びに行ったりと考えた時に、月に5万、もしくは10万お小遣いとして必要と考えてみましょう。(10万円のお小遣いはちょっと多いかもしれませんが)

同じように計算すると、夫婦で

  • 月5万円のお小遣い: 20年 × 5万円 × 12ヶ月 = 1,200万円
  • 月10万円のお小遣い: 20年 × 10万円 × 12ヶ月 = 2,400万円

これらを先ほどの不足額に加えると、サラリーマン夫婦でも約4,344万円(1,944万円 + 2,400万円)の蓄えが必要という計算になります。

全てをお小遣いとして使わないにしても、住居の修繕、最後は誰にお世話になる想定なのか(施設に入るつもりかどうなのか等)にもよって準備する費用も大きく変わります。

老後資金に5,000万円が必要と言われる場合もありますが、自営業で月5万円、サラリーマンで月10万円のお小遣いを想定した場合と考えられそうですね。

でも実際の必要額は個々のライフスタイルや価値観によって大きく異なることから、早めに具体的な計画を立て、必要な資金を準備することがとても大切になるでしょう。

参考)65歳以上の生活費内訳

参考までに、老後の生活費の内訳を総務省統計局のデータを基に見てみましょう。

参照)統計局ホームページ/家計調査年報(家計収支編)

【65歳以上の 夫婦二人世帯 の生活費内訳

費目平均月額
食費72,930円
住居費16,827円
光熱・水道費22,422円
家具・家事用品10,477円
被服及び履物5,159円
保健医療費16,879円
交通・通信費30,729円
教育費5円
教養娯楽費24,690円
その他の消費支出50,839円
合計250,959円

【65歳以上の 単身世帯 の生活費内訳

費目平均月額
食費40,103円
住居費12,564円
光熱・水道費14,436円
家具・家事用品5,923円
被服及び履物3,241円
保健医療費7,981円
交通・通信費15,086円
教育費0円
教養娯楽費15,277円
その他の消費支出30,821円
合計145,430円

これらのデータを参考に、65歳以上になったらどんなライフスタイルになりそうかをイメージしつつ、老後の生活費を具体的に計画してみても良いですね。

住居費では、持ち家か賃貸かによって大きく異なります。割と見落としがちですが、持ち家の場合でも修繕費やリフォーム費用が必要になる可能性があるため、計画に含めておくのが良いですね。

他にも医療費や介護費用は年齢とともに増加する傾向があり、健康寿命を意識して、予防医療や健康維持に努めることも、老後の支出を抑えることになります。

若い時には不要だった支出も出てきますし、老後の生活費は多岐にわたるため、仮でも良いので早めに具体的な計画を立ててみて、老後の資金はどれほど必要かをざっくり計算し、準備を始めるのが安心した老後生活につながります。

まとめ

  • 老後資金として必要だと言われている3000万とか5000万は、前提によってかなり変わる。
  • 大雑把な計算からすると、3000万は自営業の場合の老後資金。
  • 5000万は更にお小遣いを月5万円、10万円などと想定した場合の額だと言えそう。

額が額だけに、これらの金額を貯蓄するのは簡単ではないですよね。大企業に勤める大学卒の社員が定年退職時に受け取る退職金の平均額は約2,230万円とされててますし、中小企業の場合はこれよりも少ない傾向があります。

また、金融資産を3,000万円以上保有している世帯は全体のわずか11.3%とされています

備えあれば憂いなしと言いますが、将来に向けて蓄えはしたいものの、これだけの貯蓄をしようとしたら相当大変。

退職金や年金だけでなく、今から計画的な資産形成や支出の見直しを行っていきましょう。

今後を考える

世界一の長寿国日本。

どうせそんなに長生きしないから大丈夫!などとという人も多くいますが(かくいう私もその一人でしたが、日本という国はそれでも長生きしてしまうほど色々と環境が整備されている国なんですね。

今後は更に平均寿命も伸びるでしょう。

少子高齢化より、働く世代の人口が減り扶養される世代の人口が増えれば、世代間扶養である年金も財源が苦しくなるもは目に見えてます。

となれば、あまり想像したくありませんが、定年の年齢も想像以上に高くなり、将来的には70歳定年、年金支給開始も75歳、みたいな話になるのかもしれません。

自分の身は自分で守るべく、先々を考えて準備をしていかないといけない世の中、会社に依存して生きるだけでは対応できない世の中になって来ているということだと思います。

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