景気回復の待たれる長い長いこの時代。
他にやりたいじごとがあるから、今のこの給料ではやっていけないから、と転職を考える人も多いでしょう。

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転職理由を見てみれば、実に様々な理由が並びますが、最も多いのが「ほかにやりたい仕事があるから」。それでも建前とホンネを使い分ける日本人としては、本音の部分が気になります。

ここではそんな転職理由の本音の部分、それを元に転職前に考えておくことなどを見てみましょう。

あなたの転職理由は何ですか?

転職を応援するデューダが発表している転職理由ランキングがあります。

2014年が最新版ですが、以下その内容を見てみると、

  • 転職理由ランキング(総合)【1位~10位】
    • 1位 ほかにやりたい仕事がある
    • 2位 会社の将来性が不安
    • 3位 給与に不満がある
    • 4位 残業が多い/休日が少ない
    • 5位 専門知識・技術力を習得したい
    • 6位 幅広い経験/知識を積みたい
    • 7位 U・Iターンしたい
    • 8位 市場価値を上げたい
    • 9位 業界の先行きが不安
    • 10位 雇用形態を変えたい

こうして転職の理由を見れば、どれもなるほど、もっともだ、という理由ばかりです。

輝ける1位は「ほかにやりたい仕事がある」。
その会社ではできないこと、本当はこういったことがしたいんだ、だからそれが出来る場所に移りたい、といった最も強い動機の一つです。

そして次に来るのが経済面や勤務形態などの働く環境。
2位や3位の会社の将来性、給与、と言った内容は、つまりは経済面での不安。
4位は労働環境です。

1番に来ているのは志ですが、2番め3番めはその為の環境要因。
こうしてみると、多少順位の変動があったとしても、もっともだ、と思うものばかりですが、転職理由には「本音ランキング」というのも存在します。

建前と本音、日本人らしくていいですね。
いや、勿論良い意味でですよ。

ホンネは人間関係が圧倒的

転職理由の本音ランキングは、こちらも転職応援サイトの「リクナビ」。

「大きな声じゃ言えませんが」とタイトルに付いている所が面白いですが、転職経験者100人に聞いた転職理由のホンネと題してのランキング。

その内容を見てみれば...

  • 転職理由の本音ランキング ベスト10
    • 1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
    • 2位 労働時間・環境が不満だった
    • 3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
    • 4位 給与が低かった
    • 5位 仕事内容が面白くなかった
    • 6位 社長がワンマンだった
    • 7位 社風が合わなかった
    • 7位 会社の経営方針・経営状況が変化した
    • 7位 キャリアアップしたかった
    • 10位 昇進・評価が不満だった

さぁどうでしょう。
2番めには労働環境、3番目に経済的環境が来てますが、

輝ける1位は上司、経営者に対する不満。

そして4位は、上司、経営者以外、つまり先輩、後輩、同僚といった人達への不満です。

経営者に対するものはまた少し違うのでしょうが、上司、先輩、後輩、同僚、といった人間関係が一番の要因であることがうかがえます

仕事をする上で、特に上司、そして先輩とうまくいかなければ、仕事もうまくいくはずがありません。大抵のことには、それでもなんとかうまくやって行こうと努力は出来ても、人間関係はさばける人、さばけない人、いろいろあって難しいところです。

転職前に考えるべきこと

こうしてみると、建前上は「他にしたいことがる!」でもホンネは「この場所の人間関係では仕事ができない!」ということになり、遂には転職を決断する人が多そうです。

こういった転職は本当に成功するでしょうか?
あなたは自分の経験上どう思いますか?

答えはやはり「難しいかもしれない」となるのでしょう。

嫌な人間関係から離れて、心機一転、新しい場所で頑張るぞ!と外に出て行ったはいいものの、基本はどこの会社も同じようなものなのです。

会社の違いはざっくり言ってしまえば、業種の違いや扱うものの違い、そして仕事の仕組みの違いです。そこで働く人たちやその人達とのコミュニケーションの仕方は基本はどこも同じなんですね。

これは特に多くの職場を経験するであろうパートや派遣で働く人たちにとっては実感として分かっていることかもしれませんが、嫌な人、付き合いづらい人はどこにでもいるものです。

思えば学校も同じだったでしょう。嫌な人と離れる楽しいクラス替え。でもクラス替えをした結果、結局は新たに苦手な人が出てきたり、といった感じです。

そういった中でどうコミュニケーションを取って進んでいくか。転職や退職を考える前にここを考えて行動しない限り、また同じ理由で転職を考えることになってしまいます。

相手を変える、自分を変える

本音ランキングにあるように、人間関係で言えばまず上司。
関連記事でも書いてますが、人間関係を改善するには以下を考える必要がありそうです。

自分を変える

上司などと、どうあわないか、どう人間関係がうまくいかないのかよく分析し、悪い所があれば自分をかえる努力をする。

それに加えて、他に趣味など力を注ぐものを見つけて、人間関係によるストレスを軽減する。

相手を変える

相手を変えると考えることも重要です。

人は好意のある相手には対応が良くなるもの。
人間関係の難しい上司でも、自分のことを気に入ってもらえれば、関係の改善もできようというものです。

へりくだるわけではありませんが、上司の良い所をみつけてさり気なく褒めたりすると、お、こいつ分かってるな、と段々と理解されるようにもなり、考えてくれるようにもなるものです。

相手と分かり合う

どうしてうまくいかないのか、腹を割って話し合う。

これは中々難しいですが、どうせ転職までを考えるなら一度直接話してみるのも1つの手。それでも言い方があるので要注意。

相手の嫌な部分、気に入らない部分を指摘するのではなく、あくまで仕事や部署内のコミュニケーション向上などのために、こういうことをお願いしたい、こうしてくれると嬉しい、という、相手にとってもプラスとなるような内容で話すこと。

普通の上司であれば、自分にとってもプラスになることであれば聞く耳も持ちますし、実行してくれる可能性も大いにあります。

まとめ

転職や退職には建前と本音がありそうです。

  • 建前の代表は「他にしたい仕事があるから」
  • ホンネの代表は「上司や同僚、先輩や部下との人間関係」
  • 人間関係で転職する人は、また同じ問題で転職を考えることになるかもしれないので要注意。
  • 転職の前に人間関係改善のために自分を変える、相手を変える、相手と分かり合う、というのを試してみることも必要。

とても難しい人間関係。

人と接することが好きな人は前向きな対処が出来るかもしれませんが、中には苦手な人も多いでしょう。それでも会社という組織で働く限り人間関係は避けられません。

中には私のように早期退職を選んで別の道に進む人もいるでしょうが、長年勤めている会社を離れることへの怖さもあり、将来をしっかり考えている人ほど会社をやめられるものでもありません。

こうした状況の中で、会社に依存し続ける、現状維持だけを考え、いつかきっと良くなるはずだ、と思いながら進んでいくだけでは、後々つらい状況にもなるでしょう。半年後、1年後の自分の近未来を思い描いた時、果たしてそこにどんな自分が見えるでしょうか?

少しでも精神的な自由、経済的な安定を得るために、新たな収入源を考える必要性も今まで以上に高まっているでしょう。

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