なかなか給料上がらないなぁと思いつつ、所得の高い職業ってどんなものがあるだろう?と誰もが一度は考えたことがあるかもしれません。

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パッと思いつく職業には「お医者さん」や「弁護士さん」。また空飛ぶ「パイロット」や「スチュアーデス」(客室乗務員)なども高給取りの代表かもしれませんね。

所得の高い職業はこれだ!いやあれだ!と、いろいろな説が流れてたりしますが、調べてみると厚生労働省に調査結果がありました。このデータを元にどんな職業が所得が高いのかここで一緒に見てみましょう。

意外や所得が高い職業は勤務時間、残業時間も短かったりするんですね。

全129種類の職業比較

ここで見る厚生労働省の調査結果は平成23年6月のもの。

平成24年、平成25年のデータもありますが、職業の項目が重複してたりするため、若干古いものの、まぁそれほど変化もないでしょう、ということで、この平成23年のデータで見てみます。

データには年収という形はなかったことから、月収、残業込みの月収、賞与のデータから、年収は残業込みの月収×12+賞与、という形で計算しています。

以下にズラ~と129種類の職業の比較が出ていますが、年収が高い順にグラフで見てみると以下のようになります。

2015-06-08_225008

こ、細かすぎる...
さすがに129もの職業があると全ての職業名は表示できずに間引かれてしまいました。

緑の棒グラフが年収で左軸、
月収は赤、賞与は水色の折れ線グラフで右軸で見ます。
単位はどちらも千円。

職業が見て取れませんが、全体の傾向として年収(緑の棒グラフ)が高ければ、月収(赤の折れ線グラフ)も高いのが分かります。

賞与はかなり激しく変動しているようですね。(水色の折れ線グラフ)

実際のデータは年収順に並べるとズラズラっと以下となります。
※)給与は残業込みです

職種 年収
(千円)
給与
(千円)
賞与等
(千円)
1 航空機操縦士 11,988 954 536
2 医師 11,692 884 1,089
3 大学教授 11,120 670 3,080
4 記者 9,315 601 2,098
5 大学准教授 8,719 538 2,265
6 不動産鑑定士 8,030 555 1,376
7 歯科医師 7,505 576 595
8 高等学校教員 7,159 447 1,801
9 大学講師 7,091 470 1,455
10 獣医師 6,614 481 840
11 弁護士 6,591 435 1,368
12 自然科学系研究者 6,574 428 1,444
13 公認会計士、税理士 6,299 420 1,256
14 電車運転士 6,088 387 1,450
15 システム・エンジニア 5,630 383 1,032
16 発電・変電工 5,607 372 1,143
17 電車車掌 5,325 336 1,297
18 一級建築士 5,191 378 654
19 技術士 5,142 353 912
20 圧延伸張工 5,056 342 949
21 各種学校・専修学校教員 5,037 348 860
22 化学分析員 5,033 329 1,084
23 港湾荷役作業員 5,024 361 695
24 診療放射線・診療エックス線技師 5,007 345 862
25 薬剤師 5,003 347 840
26 臨床検査技師 4,878 329 936
27 看護師 4,745 326 833
28 鉄鋼熱処理工 4,728 322 860
29 自動車組立工 4,728 313 976
30 社会保険労務士 4,657 346 509
31 電気工 4,638 331 671
32 クレーン運転工 4,638 332 651
33 非鉄金属精錬工 4,611 309 909
34 製鋼工 4,601 312 854
35 自動車外交販売員 4,545 311 808
36 一般化学工 4,499 306 833
37 掘削・発破工 4,492 337 452
38 機械製図工 4,413 323 543
39 機械修理工 4,410 304 762
40 家庭用品外交販売員 4,392 303 761
41 デザイナー 4,368 314 602
42 営業用バス運転者 4,356 308 664
43 プログラマー 4,334 308 634
44 化繊紡糸工 4,308 287 861
45 ガラス製品工 4,302 306 627
46 旅客掛 4,302 283 902
47 製紙工 4,299 297 740
48 型鍛造工 4,276 302 657
49 金属検査工 4,257 292 756
50 測量技術者 4,242 321 394
51 鋳物工 4,210 300 611
52 半導体チップ製造工 4,151 296 603
53 機械組立工 4,088 293 575
54 准看護師 4,077 283 676
55 営業用大型貨物自動車運転者 4,071 318 255
56 歯科技工士 4,058 308 358
57 オフセット印刷工 4,045 299 454
58 保険外交員 4,028 285 614
59 配管工 3,990 309 287
60 理学療法士、作業療法士 3,964 278 623
61 溶接工 3,934 284 527
62 旋盤工 3,925 282 536
63 建設機械運転工 3,881 299 296
64 金属・建築塗装工 3,873 291 379
65 とび工 3,873 315 96
66 板金工 3,867 285 452
67 自動車整備工 3,862 270 627
68 機械検査工 3,854 269 627
69 プロセス製版工 3,852 289 385
70 フライス盤工 3,852 283 452
71 航空機客室乗務員 3,851 306 183
72 木型工 3,842 284 431
73 玉掛け作業員 3,840 283 439
74 はつり工 3,834 310 115
75 重電機器組立工 3,814 267 605
76 ボイラー工 3,796 273 518
77 介護支援専門員(ケアマネージャー) 3,780 262 639
78 大工 3,755 292 256
79 鉄工 3,749 277 421
80 営業用普通・小型貨物自動車運転者 3,729 284 320
81 電気めっき工 3,701 269 473
82 ワープロ・オペレーター 3,700 250 700
83 個人教師、塾・予備校講師 3,695 267 490
84 仕上工 3,684 272 426
85 合成樹脂製品成形工 3,673 266 481
86 金属プレス工 3,653 264 482
87 自家用貨物自動車運転者 3,648 275 348
88 通信機器組立工 3,615 264 444
89 紙器工 3,577 261 442
90 鉄筋工 3,552 275 248
91 電子計算機オペレーター 3,532 251 516
92 バフ研磨工 3,525 259 418
93 左官 3,489 267 289
94 建具製造工 3,476 262 332
95 陶磁器工 3,444 248 471
96 自家用乗用自動車運転者 3,420 257 337
97 土工 3,397 272 134
98 幼稚園教諭 3,378 226 671
99 歯科衛生士 3,370 248 393
100 織布工 3,304 251 287
101 栄養士 3,285 226 577
102 調理士 3,281 244 353
103 保育士(保母・保父) 3,242 220 599
104 型枠大工 3,208 266 19
105 販売店員(百貨店店員を除く。) 3,203 236 369
106 百貨店店員 3,193 227 475
107 家具工 3,184 247 226
108 精紡工 3,151 230 392
109 娯楽接客員 3,143 241 246
110 守衛 3,096 228 362
111 軽電機器検査工 3,082 223 405
112 福祉施設介護員 3,069 216 472
113 プリント配線工 3,022 232 242
114 製材工 3,015 227 292
115 パン・洋生菓子製造工 2,993 221 340
116 ホームヘルパー 2,953 218 338
117 キーパンチャー 2,925 215 341
118 タクシー運転者 2,903 229 151
119 看護補助者 2,822 202 404
120 警備員 2,822 217 223
121 用務員 2,801 205 340
122 給仕従事者 2,783 216 191
123 理容・美容師 2,676 217 76
124 洗たく工 2,432 189 164
125 調理士見習 2,395 189 130
126 スーパー店チェッカー 2,314 177 189
127 ビル清掃員 2,239 174 157
128 洋裁工 2,005 161 68
129 ミシン縫製工 1,945 152 120

輝けるトップは?

トップ10は以下のとおり。
パイロット(航空機操縦士)が一番!となりました。

  • 収入の多い職業トップ10!
    • no.1 航空機操縦士
    • no.2 医師
    • no.3 大学教授
    • no.4 記者
    • no.5 大学准教授
    • no.6 不動産鑑定士
    • no.7 歯科医師
    • no.8 高等学校教員
    • no.9 大学講師
    • no.10 獣医師

さてこれを見てどう思いますか?

1番のパイロット(航空機操縦士)や2番手にくる医師はまぁそうだろうなと思いますが、トップ10に弁護士が入ってない!

弁護士はどこ行ったと見てみると、実は10番の獣医師の次の11番でした。

3番目の大学教授、5番目の大学准教授、8番目の高等学校教員がかなりびっくり。

特に高等学校教員がトップ10に入っているとは全然予想もしてませんでした。
こうして見ると高校の先生ってお金持ちなんですね~。(そうは見えませんけど)

TOP20を改めて見てみる

129もの職業が並ぶと細かすぎてよく分かりません!ということからトップ20を改めてグラフで見てみましょう。

2015-06-08_225858

おぉ、やっと落ち着いて見れる大きさになりました。^-^;)

こうしてみると、意外だった3番目、5番目の大学教授や8番目の高等学校教員がトップ10に入っている理由は「賞与がかなり高いんじゃない?」と見ることができそうです。(特に大学教授がそうですね)

それに比べて一番のパイロットは賞与は非常に少ない反面、月の収入が多く、トータルで一番となっています。

賞与が少なく月収が多いということは、経済的に毎月安定して大きな収入を得ている、不安定な賞与に左右されない、つまりパイロットは非常に安定している職業と言えるでしょう。そういう意味では7番目と10番目の歯科医師、獣医師もその部類に入りそうです。

かなり意外だったのが弁護士。

11番手ということでTOP10にも入ってませんが(高校の先生よりも下になってるし)、どうにも納得ができません。(いや、あくまで主観ですよ)

どうもこの厚生労働省のデータとして載っているのは「雇われ弁護士」であって「事務所を構える弁護士」とは違うのでは?というのが個人的な感想です。

ちなみに1位がパイロットということで、スチュアーデス(客室乗務員)も収入が良いのかしら、と思っていたら、なんと71位。平均年収約400万円...ってこれ本当かな?(もっと沢山収入のあるイメージでしたけど。何かが違う気がする)

ちなみに「スチュアーデス」って日本語ではもう死語なんですね。言われて見ればCA(キャビンアテンダント)とか客室乗務員という言葉がいつの頃からか使われてます。

英語ではまだスチュアーデスって使うと思いますが、日本では男女雇用機会均等法の関係で使われなくなったとか。(今更ながら、そうだったんだ...)

勤務時間、残業時間も見てみよう

残業時間の多い職業

収入だけの比較では物足りないので、残業時間を含めた勤務時間の比較も見てみましょう。折角収入が高くても、勤務時間がトンデモなく長かったら魅力も半減です。

今回対象の全129種類の職業を勤務時間の長い順にトップ20を見てみると以下のとおり。

規定の労働時間(所定労働時間)、残業時間(超過勤務時間)、その2つを足して勤務時間計を出しています。(単位は時間)

職種 所定労働時間 超過勤務時間 勤務時間計
1 営業用大型貨物自動車運転者 177 38 215
2 営業用普通・小型貨物自動車運転者 176 38 214
3 営業用バス運転者 168 39 207
4 バフ研磨工 177 26 203
5 自家用貨物自動車運転者 180 21 201
6 クレーン運転工 170 30 200
7 歯科技工士 181 17 198
8 プリント配線工 167 29 196
9 金属・建築塗装工 176 20 196
10 電気工 174 22 196
11 板金工 175 20 195
12 建具製造工 171 24 195
13 港湾荷役作業員 162 33 195
14 配管工 178 16 194
15 デザイナー 169 24 193
16 タクシー運転者 171 22 193
17 警備員 171 21 192
18 鉄工 171 21 192
19 パン・洋生菓子製造工 169 23 192
20 製材工 181 11 192

上位を見てみると勤務時間が長い職業は運転手さんが多いですね。残業時間も多いことから、運転には気をつけてがんばってくださいね。

残業時間の少ない職業

さて最後は逆に勤務時間が少ない職業を見てみると...

職種 所定労働時間 超過勤務時間 勤務時間計
119 大学講師 163 3 166
120 看護補助者 162 3 165
121 百貨店店員 161 4 165
122 電車運転士 151 13 164
123 電車車掌 151 13 164
124 大学准教授 163 0 163
125 大学教授 162 0 162
126 不動産鑑定士 153 6 159
127 航空機客室乗務員 153 3 156
128 航空機操縦士 151 2 153
129 保険外交員 147 1 148

勤務時間の最も少ない職業は「保険外交員」となりましたが、128位に「航空機操縦士」(パイロット)、125位には「大学教授」、124位には「大学准教授」と収入のトップクラスの職業が入りました。

収入は高いが勤務時間は少ない。素晴らしいですね。

特にパイロットは賞与は少ないが月々の収入が高く安定性抜群の職業。そこへ勤務時間も短いとなれば、危険と隣り合わせなどの環境を考えなければ素晴らしい職業と言えそうです。

まとめ

  • 収入の多い職業は1位から順に「航空機操縦士」「医師」「大学教授」「記者」「大学准教授」という結果。
  • 3番手の大学教授や8番目の高等学校教員がトップ10に入っているのは「賞与がかなり高いから」
  • 勤務時間、残業時間の多い職業を見てみると運転士が多い。
  • 逆に勤務時間の少ない職業は、保険外交員を筆頭に収入でトップ10に入っている「航空機操縦士」(パイロット)、「大学教授」「大学准教授」など。
  • 「航空機操縦士」(パイロット)は賞与は少ないが月々の収入が高く安定性抜群の職業であり、勤務時間も短いことから、経済面からは素晴らしい職業と言える。

今後を考える

さていかがでしたか?あなたの職業はどれぐらいの順位でしたでしょうか?

何と言ってもパイロット!いいですね。子供時代の夢の1つ。夢を実現した人は今なお空を飛んでいることでしょう。

ここで見てきた各職業の収入はあくまで目安。人によっては多くもらっていたりそうでもなかったり実際には様々です。

それでも働いても働いても上がらない給料を見れば、隣の芝生ではありませんが、できることなら職を変えたい!転職したい!と思うこともあるでしょう。それでも日々抱えている経済的不安などの解決になるかどうかは難しいところです。

結局上がっていく税金や少子高齢化からくる年金不安や経済不安などの色々な社会情勢を見ていると、どの職種で働いていても組織や会社に依存して生活を続けていくだけでは、今後は気が付かない内に徐々につらい状況になっていくことは十分考えられるところです。

少しでも経済的に安定する方向にもっていくには、会社や組織といった現状維持以外に新たな収入源を考える必要性が高まっているのではないでしょうか。

現在私は自分の体験を通し、こうした先を見越して何かしなければ、と考えている人向けに無料のメールマガジンを配信しています。

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